旅 の 話

旅でのできごと、失敗、おかしな話の紹介。
バイク無免許運転(タイ)
(1981年3月)

チェンマイ(タイ北部)のユースホステルで知り合った人(日本人)とひと時を共にする事にした。
一人旅をしているとこういうことは少なくない。

当時、タイではパスポートがあれば無免許でもレンタルバイクに乗れた。
知り合った人が言っていた。それで二人でツーリングに出ることになった。
普通自動車免許は持っていても2輪の免許は無い。それに原付も乗ったことが無い。
自転車に乗れれば大丈夫と言われ乗ることにした。
これがある意味間違いだったかもしれない・・・
心配である。原付にも乗ったことは無いのに、いきなりでギアのチェンジもろくに解からない。
借りるのは125ccのオフロードだ。簡単な説明を彼から受けるが・・・
エンストするより、ギアの入れ方がうまくいかない。
ぶっつけ本番では心配なので慣らし運転がてら市内をぐるっと回って見る事にした。
慣れたので少し調子乗ったが、ブレーキで失敗して転倒だ。やってしまった・・・
軽装であった。ヘルメットもグローブも無い。危ないのは確かだけど。
幸い交通量は少なく自損事故で済んだ。たまたま警官が通り「Are you OK?」と聞かれる
とりあえず「OK」という。擦り傷で済んだが痛い。
何とか店に戻り応急処置とバイクの修理をする。消毒のため両腕にアルコールをもろに掛けられる。
凄く痛い。
ツーリングに出てから事故をするよりいいかと思った。
バイクに乗るならこのくらいは当たり前と言われてしまった。
確かに何度かこけないと上手くならないだろう。

気を取り直して、さあ 出かける。
道中は信号が少なく、交通量も多くないので楽な?運転が出来た。
片道約3時間ぐらい走った。
とある部落や国立公園を見に行った。
炎天下と道路の照り返し、それにエンジンからの熱でかなり暑い。
道端ではスイカを売っている。丸ごとではなく、切り売りもしてくれる。
日本のように甘くないし冷たくも無いが渇いた喉にはうまい。

慣れない事はやらないか、慎重にしようと思ったツーリングであった。
いい思い出ができた。今でも傷跡が少し残っている。

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