---スペイン語映画のお楽しみ。---

ダークネス

DARKNESS


暗闇
2003年公式HPここです。



スプラッター度:**し
ラブシーン過激度:なし
ジャウマ・バラゲロ監督
アンナ・パキン(レジーナ:姉。)
ステファン・エンキスト(ポール:弟)
レナ・オリン(メアリー:母)
イアン・グレン(マーク:父)
ジャンカルロ・ジャンニーニ(アルベルト:祖父)
フェレ・マルティネス(カルロス:友達)


***あらすじ***
40年前、7人の子供達が行方不明になり、一人の男の子だけが怪我を負って逃げて来た。その子は事件について、何も語れなかった。ただ、その家は暗かったとだけ。そして呪われた家に、新しい家族が住む。40年ぶりの日食が始まる時に。
トークトウハー

Talk to her
hable con ella


彼女に話しなさい
彼が彼女と話していたなら
2003年公式HPここです。


113分

スプラッター度:なし
ラブシーン過激度:なし
ぺドロ・アルモドバル監督
ダリオ・グランディネッティ(マルコ:ライター。)
ハビエル・カマラ(ベニグノ:アリシアの看護士)
レオノール・ワトリング(アリシア:昏睡状態のバレリーナ)
ロサリオ・フローレス(リディア:負傷した闘牛士)

ポスターの写真に惑わされてしまうけれど、これは最初から最後まで二人の男達の物語だった。とびっきり綺麗で貴重なお人形、それで遊び続けていた孤独な青年の愛を、受け止めてくれる青年が現れた。綺麗で何も言わないで、二人の関係を邪魔しない人形。子供を産むだけの女。理想の3人の関係を、物言わぬ女に告発され、壊されてしまう。歌舞伎町とか秋葉原で共感を得そうな映画だった。テラスで、意識のない二人の女と、彼等が日光浴するシーンのうす気味の悪さ。「奉仕」しているのか、奴隷を「支配」しているのか。結局は女二人に逃げられてしまったマルコ。彼の愛情がゆっくりとベニグノに移項して行く心理劇をたっぷり楽しむ映画でした。ブラボー!アルモドバル。Etsukoの仮想日記03も読んでね。
***あらすじ***
医療クリニックでマルコとベニグノは出逢った。マルコは「絶望」というキーワードで付合い始めたリディアを、介護することが出来ない。手を握ることすらできない。一方、片思いのまま看護士としてアリシアを愛するベニグノ。喪失感を埋め合わせるように、二人は自分を語っていく。そして、ベニグノが窮地に立たされた時に、マルコは彼への愛に気付くのだった。
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アザーズ

The Others


残された人達
2002年
4月日本公開
公式HPここです。


104分
DVD
11月20日発売

ポニーキャニオン

スプラッター度:なし
ラブシーン過激度:なし
アレハンドロ・アメナーバル監督
ニコール・キッドマン(グレース:夫の帰りを待つ館の女主人)

映画の冒頭に、「1945年、チャネル諸島」と文字が現れる。西ヨ−ロッパの人ならばその意味を即座に理解したのだろう。アドルフ・ヒトラーは5月に死に、フランスは連合軍に解放される。英国チャネル諸島の位置を、ぜひ地図で確かめて見て欲しい。ドイツ占領下のフランスの、軍港シェルブールの更に南。ここにグレースは2人の子供を守って住んでいたのだ。
夫が出征した時に、一緒に逃げる事ができたのに、彼女は家を守る事にしたのだろうか。病弱な子供達の為には、それが最善の策だと思われたのだろう。しかし、ジャ−ジ−島に英国軍は来なかった。男達は島を逃げるように軍隊に志願していった。それは悲惨な衝突を避ける、ただ一つの方法だったと思う。しかし、グレースは一人で立ち向かってしまう。「私は占領下でも、ナチがこの家に入るのを許さなかった。」そんな事が、できるのだろうか。
グレースの恐怖、追い詰められて狂気に落ち入っていく様は、オペラのプリマドンナの「狂乱の場」さながらである。
英国の見捨てられた不幸な母親の物語、それを1975年までファシスト国家だったスペインの監督が作る。そんな映画がヒットするはずがないと思われていたらしい。米国で途中から拡大公開されたこの映画は、ヨーロッパでも台湾でも大ヒットした。家で安全に暮らしたいのに、無断で立ち入って来る恐ろしいものに、素手で立ち向かっていく恐怖。
家に住む幽霊物語りに名を借りた、この恐怖の物語を、私達は手軽に何度も楽しむ事ができる。こうやって映画を楽しめるのは、本当に幸せな事だと思う。
***あらすじ***
*1945年、第二次世界大戦が終わったばかりの、英国チャネル諸島。出征した夫を待つグレースは、光アレルギーの子供達と心細い毎日を過していた。ある日、突然使用人が誰も居なくなったのだ。新聞社に求人広告を依頼する手紙を出すと、さっそく訪問者が現れる。以前この屋敷で働いたらしいミセス・ミルズとリディア、庭師のミスター・タトルだった。ミセス・ミルズはこの親子の異常な生活にも優しく順応していく。総ての部屋にいつもカギをかけ、子供達が移動する時は絶対に日光を入れてはいけない。ピアノには鍵をかけ、音を立てない生活を強いる。グレースの張り詰めた生活はすべて子供達を守るためと説明された。しかし、グレースに新たな不安が襲って来る。誰も居るはずの無い部屋から足音が聞こえてくるのだ。子供達は小さい男の子が現れると言う。この家に、見知らぬ誰かが、それも何人も、いるらしいのだ。姿の見えない住人とは?ミセス・ミルズの本当の目的は?使用人が消えた謎とは?その謎が明らかになった時には、グレ−スの心にも平安が訪れるのだろうか。
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Lastmodiffied:25/Sep/2003
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Etsuko