ハイドロニューマチックサスペンションは各油圧機器からのオペレーショナルリターン、リークバックリターン回路が設置
されています、リアサスペンションシリンダにもリークバック回路が在り、その戻りフルードを集めているのが、リークバック
ゲイタです。本項ではリークバックゲイタの装着時の留意点を扱います。
*左上図)リアサス周りの構造
*右最上写)新品供給時のリークバックゲイタ
*右中段写)装着に際してピストンロッド側端部を裏返した状態
*下段左写)ピストンロッドにゲイタを挿入した状態、ピストンロッドの
溝加工部まで移動させ、黄緑色の部分を使い捨て式金属バンドや
ステンレスロックワイヤでワイヤツイスタなどを用いて縛る。
*下段右写)ピストンロッド+ゲイタとサスシリンダを組み立てた状態
黄緑色部をロッド部と同様に固定する、この部位の場合はネジ式
ホースクリップを使用するのも良案である。
その他の留意点としては、最終的な組み付けを念頭に入れ、ロッド、
ゲイタ、シリンダの位置関係に整合性を持たせ、ゲイタに無用なストレスが
掛からないように位置決めを行う、その目安としてゲイタの成形時に
発生する合わせ目の線を利用すると、判りやすいでしょう。
また、必要に応じて、ピストンロッドとサスアームの接点の鋼球部にグリスを
供給します。
参考文献 E.T.A.I DS19:1956-1965/-/E.T.A.I DS23
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