リアサスペンションシリンダ

リークバックゲイタの装着時のポイント

2004/Sep


ハイドロニューマチックサスペンションは各油圧機器からのオペレーショナルリターン、リークバックリターン回路が設置

されています、リアサスペンションシリンダにもリークバック回路が在り、その戻りフルードを集めているのが、リークバック

ゲイタです。本項ではリークバックゲイタの装着時の留意点を扱います。

*左上図)リアサス周りの構造

*右最上写)新品供給時のリークバックゲイタ

*右中段写)装着に際してピストンロッド側端部を裏返した状態

*下段左写)ピストンロッドにゲイタを挿入した状態、ピストンロッドの

溝加工部まで移動させ、黄緑色の部分を使い捨て式金属バンドや

ステンレスロックワイヤでワイヤツイスタなどを用いて縛る。

*下段右写)ピストンロッド+ゲイタとサスシリンダを組み立てた状態

黄緑色部をロッド部と同様に固定する、この部位の場合はネジ式

ホースクリップを使用するのも良案である。

その他の留意点としては、最終的な組み付けを念頭に入れ、ロッド、

ゲイタ、シリンダの位置関係に整合性を持たせ、ゲイタに無用なストレスが

掛からないように位置決めを行う、その目安としてゲイタの成形時に

発生する合わせ目の線を利用すると、判りやすいでしょう。

また、必要に応じて、ピストンロッドとサスアームの接点の鋼球部にグリスを

供給します。


参考文献 E.T.A.I DS19:1956-1965/-/E.T.A.I DS23

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