概要
クラッチコントロールの機能と役割は 遠心ガバナの作動(本編では取り扱いません)を前部のスプールバルブを
用いて、クラッチシリンダ作動の油圧回路の開閉を行います、スプールバルブより後部は
スプールバルブの動きを安定させ、作動を補助する役割を持っています、後部シリンダにはフロントブレーキキャリパからの
油圧で作動する油圧シリンダとスプールバルブを常に前方向に押しているスプリングが有ります。
制動時に支持ロッドピストンが後部に移動して、遠心ガバナの作動回転数以下にエンジン回転数が下がった場合、
即座にクラッチシリンダの作動油圧を供給出来る様、補助しています。
全体の部品
スプールバルブのチェック 後部ブレーキシリンダのチェック
クラッチコントロールユニットは前部のスプールバルブ、後部の油圧シリンダで構成されていて
それぞれの状態をチェックします、この個体の場合 スプールバルブはとても良好でしたが
油圧シリンダのシールの劣化でリークバック量が、極端に増大していました。
ブレーキシリンダ用のシールを製作
このリペアの一つの山場は シールの
調達ですが、単品での入手が手間取った
ので、製作しました。
次なる山場はリペアの効果の確認ですが、そのために下の様な補助機器を製作しました。
クラッチコントロールの前に位置している、センターファイギアル・レギュレータの
動きを再現します。
エンジン回転数をシュミレートします 左 高回転 右低回転
最終チェック中
<雑感>いつも思うのですが、普通にフルードの管理が行われていればスプールバルブの
不具合、磨耗は殆ど無く(ハイトコレクタを除く)極めて信頼性の高いことを、実感させ
ます、
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