キャブレタ各部については前報をご覧いただくとして・・・
Weber28/36DMAにはプライマリ、セカンダリ経路の両方にアイドリング用の混合気経路が存在します。
機関の温度状態によって極端にアイドリングが変化する場合には以下の部分をチェックすると解決の糸口になるかも
しれません。
左上図はアイドリングの経路図、右はWeber-DGVというキャブレタの部品図です。
基本的な構造は28/23DMAと同じです(DMAは加速ポンプがプランジャ式に対してDGVは加速ポンプがダイアフラム式)
注目点は部品番号39でシールとあります 28/36DMAの部品表には記載が無いのですが、改めて経路を見ると
このシール効果が無くなると本体とジェットホルダ40の状態如何によってはここから空気を吸ってしまい燃調が
不安定になることが予想されます。
参考文献:Haynes10240 Weber carburetor manual ISBN156392157X