高画質だが非常に使いにくいフィルムである。
 フジが for Professional と称して発売している。なぜプロ用か?私が思うにこのフィルムがその真価を発揮するのは極めて正確な露出を与えたときのみであること---ラチチュードが非常に狭いことにあると思う(真価を発揮するのは+0.5〜+1.0だが、ふつうの発色なら-1.0〜+3.0)。また逆光の時、バック光が強すぎるときはにじんできてしまうこともある。それから値段が高い。
 しかしこのフィルムが真価を発揮したときは、人の肌はこんなにきめ細かくできていたのかと、目から鱗が落ちた思いをしたことを私は覚えている。まず高微粒子である。そして粒子と粒子のつながりがよい。また非常に微妙な色が再現されている。このフィルムを見てしまうとディジタル映像が銀影写真に追い付くのははるか先だなと思えてしまう。
 ためしにオートボーイで気軽にスナップを撮って見たが、いい発色を示したのは36枚のうち4枚位であった。このフィルムは時間の余裕があるときに1眼レフでゆっくりと露出を確認しながら撮影するべきであろう。


色直進性とは?
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