今は星の数ほどあるウクレレホームページですが、私が「ウクレレ研究家のHP」を始めた2000年のころはまだ数えるほどしかありませんでした。

 それから十数年、買ったウクレレも二百数十台、よく金もないのに買ったなー!!!
昨年、会社もリタイアし、たまったウクレレ、1年に1台弾きつぶす(わけはないですが)としても、全部弾けないなー、ということで、HPもやめ、ウクレレも弾かないものは処分してきました。(ああ、200台家にあるわけではないですよ、買って、HPで評価して、取っておかなくてもいいと判断したものはオークション等で処分してきました。)

 そんな中、最近のウクレレのHPを見ると、まあ、なんと、いろんな事が書いてあり、かなりいい加減な事が書いてあるなー、というものもあります。
ネット、の情報が真実であると思う方が間違いで、自分の目で、頭でしっかり判断していただきたいと思います。

 ということで(無茶苦茶なイントロですが)、要するに、暇だから、またウクレレについて書いてみるかな、思ったわけです。

 当然、ここに記載されていることは私の偏見と独断ですので、それについて何か言われても無視します。ただ、事実に関する間違いや、私の記載で迷惑された場合は配慮しますので、ご連絡ください。

さて、能書きはここらへんにして、まず第一弾は中華ウクレレです。

 ここに紹介するウクレレは、私がテスト用に購入しております。もし、欲しいという方がいらっしゃればお譲りします。ご連絡ください。
 Donner DUC-4E  コンサートエレキウクレレ マホガニー単板 内蔵EQピックアップ (23インチ)
このウクレレ、amazonで ¥7900です。それで、マホガニー単板、チューナー付きピックアップ、ギグバッグ、ストラップ、さらにフロロ弦が1セット別についてきます。
(23インチというのはコンサートのようで、26インチのテナーもあり¥8100です。)
いったいウクレレ本体はいくら?と思わず考えてしまいます。
チューナーはオークションで1500円くらいで売られており、チャチですがギグバッグやストラップを引くと5000円くらいで、単板のウクレレが買えるんかい!!!
これをamazonで見つけた瞬間、ウクレレは増やすまい、減らそう!!と固く誓った思いが一瞬にして崩壊してしまいました。

音を聞きたい!!! もと ウクレレ研究家の血が騒ぐ!!(^^♪

で、ポチっとやってしまいました。

久しぶりに新しいウクレレを買うワクワク感で、は全くなく、たぶん注文の翌々日の指定時間の夜に届いた時には届くのをわすれてて、何が来たんかい、と思ってしまいました。
専用の箱にきちんと梱包され、開けてみると、ストラップとかいろいろ入ってます。
そんなものには、目もくれず、さっそくチューニングして音のチェック。

おお、結構いいじゃん!!  
うん???4弦、がなんか変??何が変??何か気持ち悪い。
1フレットから2,3と順番に音を出すと5フレット目くらいから、音の上りがおかしい??
なんじゃこれは、と12フレットのハーモニックスをチェック、1,2,3弦問題なし、4弦、あれ?ハーモニックスが鳴らない、13できれいに鳴る!!
 思わずメジャーを持ってきて1弦と4弦のスケールを測ってみました。当然同じ????
なんじゃこれは、私の耳が歳のせいでおかしくなったか??
 しばらく考えること、3分間、4弦を指ではさんでナットからサドルまで、スッとなぞる、うん???
太さが違う!!!ではないか。真ん中あたりが細くなっている、こんな弦は初めてです。
 ということで、さっそく私の好きなダダリオのナイルテック コンサート用に取り換え、
今度は気持ちよく、すべての弦で12フレットハーモニクスがきれいに鳴りました。

一件落着、さあ、ゆっくりウクレレを見てみよう、とサウンドホール内をのぞく。
 あれっ、単板って、TOPだけ?よく見るとSIDEも単板のよう、ですがBACKは明らかに合板。
まあ、そうだよなこの値段で、オール単板はないよな、と自分で納得。確かにオール単板とは書いてないし。
 そこでまた、問題点を発見、ピックアップの配線を束ねてあるプラのパーツが、ブレーシングに斜めに貼り付いているような。指を入れてみると、貼り付いているというより、はがれて、TOPのブレーシングに斜めにくっついてる感じ。
それによるビビりも感じたので、協力タイプ両面テープを貼り直し、SIDE板に貼りつけました。
 これで完璧!!



   全体、なかなかシンプルでいいと思います。
ヘッドのマーメイドは、私が貼ったものです。
なんとシェルっぽく見えるシールという事で、500円もします。色々なデザインがあるので、ウクレレをデコレートしたい方はいいかもしれません。
ただ、当然、木にシェルをはめたのではないので、高級感はありません。ただ、すぐにはがせます。
さらに指板全体に貼るシールもあります。演奏の時はがれないのかな?と思います。
   ギアペグですが、ギアが見えます。たぶんプラスチックの板がはめてあると思いますが、なぜ、わざわざ見せるのか、わかりません。ただ、機能上の問題は無いと思います。
   チューナー付きのピックアップです。電池を入れるアクティブタイプで、アンプの音は特に悪いとは思いません。(すごくいいとは言いませんが)3バンドイコライザーがついているので、音質もコントロールできます。チューナーは見やすく、いいと思います。ネットで見ると1500円くらいのものか
   BACKはアフリカンマホガニーと説明には書いてあります。とても綺麗ですが、合板です。
   ネックもアフリカンマホと記載があり、フレットの処理も丁寧です。通常の演奏でひっかかることはありません。私のだけだと思いますが、下から3番目のフレットのサイドがむき出しになっています。高いウクレレだと、当然クレーム返品ですが、この価格では文句は言えないですね。ここもひっかりはありません。
   剥がれていたピックアップの結束部分をSIDEに貼りつけました。TOPのブレーシングがギターのようにXブレイシングというのがわかりますか。
   TOP単板、BACK合板というのがよくわかります。
   ブリッジもきちんと貼りつけてあります。角は削ったままのようで、角がとがっています。問題は無し。サドルは結構凝っていて、ちゃんと1,2,3弦と順番に引っ込んでいて4は前にでています。当然プラです。
ついでにナットの角もたっていて、抑え方によると痛いので、自分で角を削った方が良いかもしれません。
   ラベルです。シンプルで良い感じです。
結論として、安いウクレレは多少のメンテが必要で、全く自分でメンテナンスができない方は楽器店で、購入された方が良いと思います。弦はすぐに交換すべきと思います。
全体の印象として、この価格では考えられない良いウクレレです。サウンドも良いです。

ただ、誤解しないでいただきたいのは、じゃあ、例えば10万とか以上の高いウクレレは不要か、と言えば、そういうクラスのウクレレとの比較は無意味だと思います。
車でいえば、これは大衆車、高価なあるいは個人ビルダーのウクレレは高級車と言えると思います。練習でガンガン弾きまくるのなら、これで十分です。ただし、高級ウクレレの持つサウンドの艶や心地よい響き、ぴったりと自分の手に収まるネック等を期待してはいけません。
 私がウクレレを始めた2000年くらいにこういうウクレレがあれば、とうらやましいです。
 ウクレレを弾きたい方、さあ、まず、ウクレレを買って始めましょう!! 
 
 中華ウクレレ第二弾です。
オークションで見つけて、柏のギターショップ TANTANまで買いにいってきました。
Mr.Mai というウクレレです。初めて聞くメーカーです。
私がオークションで見た時は、2台出ており、どちらもテナーで1台は
Model:MD-T
Top:Solid Spruce
Back&Side:Flame Maple Plywood
Neck:Okume
Fingerboard:Rosewood 
で、もう1台が私が今回ご紹介する
Model:M-C30
Top:Solid Koa
Back&Side:Solid Koa
Neck:Okume
Fingerboard:Rosewood
です。

お店に行き、どちらも弾かせてもらいました。最初にMD-Tを弾いたのですが、持った瞬間ネックがちょいと太いか、という印象を持ちました。
造りは、中国製にしては良い、という感じです。ただ、10年くらい前の台湾製のように、近くで見るとがっかり、というほどではなく、日本の個人ビルダーのような精度は無理ですが、そこそこきれい、という感じでした。弾いてみると結構良くなります。弦は当然、定番のアクイラの白い弦がついています。
で、次に狙っていた、M-C30を弾きました。まず。ぱっと見、結構スレや傷がありました。お店の人に言うと、上海から持って帰ったり、店の展示が長いので、その分安くしてあります、とのことでした。で、弾いてみると、これが結構いい、MD-Tはside、back合板ですが、これはコアのオール単板だけのことはあり、まさにコアらしい、柔らかさと中域の伸びた結構いいサウンド、また、音量も明らかにこちらの方があります。少々悩みましたが、わざわざ柏まで来たことだし、オールコア単板のカッタウエイで、この音だったら、ま、買ってもいいか、という事で、買ってしまいました。
帰って、じっくり見ましたが、買って損したという事は感じません。
ボディ周りのインレイも、ラミネートを貼りつけたものではなく、ちゃんと貝が埋め込んであります。ボディの中はまあ、見ない方が良いというか、接着剤のはみだしは結構あります。なんで、ここらへん、ちょっと注意すれば良いことができないのか?と思ってしまいます。
とにかく、音が良い、本当にコアらしい響きで、これはかなり良いと思います。ただ、造りはもう少し、丁寧に、とは思います。
弦高が12フレットで2mmちょっと、と私には低すぎます。コード弾き専門だったら、弾きやすいと思いますが、ソロだとちょっと低すぎる感じです。
ということで、サドルを作るのは面倒なので、サドル下のピックアップを取り付けて、弦高を上げることにしました。
 ちょうどShadow/ SH 1110-UKがあったので、これを取り付けることに。計ってみると、ピエゾ部分が、サドルの長さぴったり、さらにサドルの溝幅がぴったり3mmとつけて下さいと言わんばかりの、幅、さっそく取り付け、無事に完了しました。
 中華ウクレレ第3弾です。
Enya EUT-X1C、EUC-X1C,EUT-M6 の3台です。
高級もでるという位置づけだけあって、あらゆる部分の仕上げが非常に良い。
中国製というイメージからは想像できない、検品のレベルが非常に高いと思います。
また、付属のグレーのギグバッグも厚いスポンジが入っていて、実用性の高い、高級なバッグです。
私見ですが、現在の価格の3倍以上の価格でもまだ安いと思います。
特にXシリーズは安いのにアクセサリーがとんでもない数です。

以下 工事中です。
   EUT-X1C+EQ
下のEUC-X1Cと同様のスペックですが、現在リストに無く注文できないようです。
サイズは26インチです。
サウンドについては。
HPLは音量はやや小さめで、音の立ち上がりは遅いです。しかし、サスティーンが非常にあり、ソロを弾いたり、また、アンプに通すととても良い感じでなってくれます。
当然ながら、湿度には左右されないので、メンテは簡単で、汗がついても軽く水で拭いてやるだけです。また、ストロークをしても傷がつきにくいです。
カッタウエイという事もあり、じゃかじゃか弾くのも気を使わなくてすみます。
   とてもシンプルでスマートなヘッドです。弦がペグからまっすぐネックにいくのが良いと思います。
さらに、高級感あるギグバッグがついていますが、ファスナーの金具がヘッドの形で、クールです。もちろん、チューニングには問題ありません。
   X1Cシリーズは、指板とブリッジがリッチライトという楽器用のフェノール樹脂でできています。これは黒檀と性質が似ており、樹脂なので経年の痩せがなく、フレットの角があたるようになるという事はなさそうです。
   
   
   Enyaシリーズのデタッチャブルネックでボルト1本でとまっています。もちろんなんの問題もなく、たしかネックにはカーボンが入っていると思いますがネックが重い分サスティーンがあります。
簡単に交換できるとのことですが、替えネックが販売されていればメリットがあるのですが、販売はないようなので、現在は修理が楽という事でしょうか。
   EUC-X1C+EQ
Specifications:

Model:EUC-X1C
Size:Concert 23"
Headstock: Electric Guitar headstock
Neck:Mahogany BT Neck Attachment
Top:HPL KOA
Back&sides:HPL KOA
Fingerboard:Technology ebony ( Richlite )
Tuner:Die-cast
String:Enya String
Finish:Matte

Package included:

1 x 23inch Cutaway concert ukulele
1 x Padded gig bag
1 x Pick
1 x Strap
1 x Tuner
1 x Capo
1 x Polishing cloth
1 x Spare strings
1 x Fingershaker

ENYA EQ Specifications:

soundhole control type ukulele preamp system;
undersaddle flxible pickup;
volume,Tone controls;
low battery indicator;
Unique pivot design for instant dual coin cell access.
   コンサートのネック幅は当然テナーより小さいです。
   
   ,EUT-M6+EQ
Specifications:

Model:EUT-M6
Size:Tenor 26"
Headstock: Electric Guitar headstock
Neck:Genuine Mahogany BT Neck Attachment
Top:AAA solid mahogany
Back&sides:AAA solid mahogany
Fingerboard: Technology ebony ( Richlite )
Tuner:Gold Agate Die-cast
Nut/Saddle:Nu-Bone
String:D'addario Tenor EJ87
Finish:Gloss

Package included:

1 x 26 inch Tenor Ukulele
1 x Padded gig bag
1 x Instructions
1x Adjusting handle
   ペグが18金メッキということ、また、オレンジのつまみとよく合っていて、とても美しいです。Xシリーズはヘッドの黒がグロスではなく、これはグロスなのとEnyaのインレイが貝です。仕上げがとても綺麗です。
   弦はダダリオのチタニウムがついています。音的にはあっていると思います。
   これも指板とブリッジがリッチライトです。
HPLよりは、音量があり、音の立ち上がりが早い。テナーということもあり、ピックアップがついているための音への影響はほとんど無いと思います。
塗装もグロス塗装がとても美しい。
   
   
 
 
   See you next time.
 
 
   


          
See you next time.

もと ウクレレ研究家のHP