『春と修羅』に「ぬすびと」という詩が収められています。画面は1922(大正11)年3月2日 の日の出90分前の東の空です。やがて時間とともに薄明となり星ぼしは消えてゆきます。
チャート | 時間(午前) | 解 説 |
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4時37分 日の出 90分前 |
日の出90分前のさそり座です。
まだうっすらと天の川も見えています。 この日の天文薄明開始は午前4時40分ですから、そろそろ暗い星が消え始まる時間です。 なおアンタレスの上にある赤い星は火星です。 |
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4時47分 日の出 80分前 |
日の出80分前のさそり座です。
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4時57分 日の出 70分前 |
日の出70分前のさそり座です。 微光星は消え始め、空がゆっくりとブルーに変って行きます。 |
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5時07分 日の出 60分前 |
日の出60分前のさそり座です。
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5時17分 日の出 50分前 |
日の出50分前のさそり座です。 この時間、見えている恒星はおよそ2等星、賢治のいう「青じろい骸骨星座のよあけがた」 の時間はこの頃でしょうか。 |
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5時27分 日の出 40分前 |
日の出40分前のさそり座です。 もう1等星しか見えていません。この時間に確認できるのは、さそり座のアンタレス、 夏の大三角のベガ、アルタイル、デネブ、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカ、 そして火星(0.5等)、木星(-2.4等)ぐらいのものでしょう。水星(0.7等)も計算上は見えてい ますが、高度が4.3度でまず確認することは難しいといえるでしょう。 |
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