主催
3月25(土) | ||
受付 | ||
基調講演 | テーマ「《宮沢賢治》にとって《翻訳》とは何か」 天沢退二郎(本学会副代表理事・詩人・明治学院大学教授) | |
「太一の話」から「ポラーノの広場」へ 姉帯 治(花巻小学校教諭) 花巻小学校5年生 | ||
ビッグ対論 | 「賢治作品の《翻訳》の問題」 守中高明(詩人・学習院大学講師) 王敏(東京成徳大学助教授) | |
会員交流・懇親会 | 山猫軒にて | |
12月5日(日) | ||
賢治作品の 演奏と朗読 |
賢治作品の演奏と朗読 ■「星めぐりの歌」「種山ヶ原」など ○ピアノと合唱 指 揮 高橋ミヨ子 ピアノ 山影佳子 合 唱 コーラスみみずく ○琴と尺八 琴 平藤まり子、菊池幸子、平藤香澄 尺 八 中島健次 ○神楽楽器 笛・太鼓・鉦 谷川成、中島和弘、川村勝志 ■賢治詩朗読の新しい試み ○「五輪峠」下書稿を読む 朗 読 牛崎志津子(劇団らあす) | |
賢治作品の 演奏としてのヴィジュアル化 |
マンガ公開制作とトーク ますむらひろし(マンガ家) |
上の写真は、宮沢賢治イーハトーブ館のそばの風景です。 時々、澄んだ青空と、まぶしい日射し・・・、でも突風と大雪が断続的に続きました。
☆岩手県花巻市より☆ |
基調講演 |
春のセミナー、例年は賢治ゆかりの場所をめぐるバスツアーですが、今年の夏花巻で開催される「第2回宮沢賢治国際研究大会」プレ行事として、「翻訳の問題《翻訳》と《演奏》−翻訳とは演奏である−」というテーマで開催されました。
基調講演として、コーディネーターの天沢退二郎氏からその趣旨説明がありました。
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朗読の場面を再現 |
賢治の研究年譜によれば、賢治が小学3年の時に、担任の八木英三氏より「まだ見ぬ親」(マロー原作、五来素川翻訳)を読み聞かせられ、影響を受けたとされています。 ここでは花巻小学校教諭姉帯治さんと5年生のみなさんの協力で、当時の場面を再現する試みが行われました。 マローによる原文と、他の訳文を比較しながら「翻訳」の意味や位置付けについて考えます。 | 守中高明さん |
2つ目のプログラムは、翻訳を手がけるお二人による賢治をテーマにした対談です。
まず、学習院大学講師の守中高明氏によるお話からスタート。
ヴァルター・ベンヤミン「翻訳者の使命」を引用しつつ、翻訳の意味について説明があります。
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王敏さん |
続いて、賢治学会ではおなじみ「第1回宮沢賢治国際研究大会」でも研究発表をされた王敏(ワンミン)さんのお話です。
テレビ番組に出演された時のビデオ上映も行われました。
賢治の作品「北守将軍と三人兄弟の医者」を引用した興味深い講演です。
お二人の講演の後、対談が行われました。
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コーラスみみずく |
春のセミナー2日目は、「賢治作品の演奏と朗読」です。
写真は、ホールで行われたコーラスみみずくによる演奏です。
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ますむらひろしさん |
写真は、賢治作品のマンガ化や作品「アタゴオル」で著名な、マンガ家ますむらひろしさんによる公開制作の場面です。
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公開制作 |
イーハトーブ館の展示スペース中央に机が置かれ、ますむらさんのファンが取り囲みます。
会場にはますむらさんオリジナル編集のBGMが流れます。
曲はTHE BEATLESのIN MY LIFEなど・・・。
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マンガ原稿 |
写真は、公開制作中の作品です。
予め鉛筆で下書きされたものに、ていねいに墨で上書きしてゆきます。
賢治の作品「虔十公園林」の最初の部分です。
これは、最近偕成社より刊行されたますむら版宮沢賢治童話集「カイロ団長/洞熊学校を卒業した三人」の続編として発表予定のものです。
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展示パネル |
会場には、ますむら氏による原画も展示されました。
写真は、「カイロ団長」の冒頭の部分(P10〜11)の原画です。
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マンガ原稿 |
公開制作が終了したところです。
主人公「虔十」は猫の姿で登場します。
本文では、「雨の中の青い藪を見てはよろこんで目をパチパチさせ青ぞらをどこまでも翔けて行く鷹を見付けてははねあがって手をたたいてみんなに知らせました。」の部分です。
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トーク |
公開制作終了後に、天沢退二郎さんと、ますむらひろしさんの対談が行われました。
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