松五郎のつぶやき。。。。。犬声人語

 我輩はドン松五郎である。ご先祖はイギリスの北方のシェットランド諸島で「シェルティ」であるが何故か日本風の古風な名前である。
一日中つながれて退屈なので2〜3日遅れではあるが古新聞ストックの新聞に目を通す毎日である。平成9年11月24日生まれの2歳9ヶ月(平成12年8月現在)であるが、人間の年齢に換算すると27歳である。立派な「成人」であるから世の中の出来事にも関心を持ち始めた。我輩のご主人のパパさんが「葛飾区再生計画案」とかを作っているので、我輩も「ワン社会再生」のために人間社会を観察しようと思う。

 我輩の人間社会観察日記である。お腹立ちの内容もありましょうが「犬の言うことだから」と笑って許して下さい。


48、(4月4日) どこかおかしい…?      「子どもの心」 高校で

 思い出すかな? 結婚観考える授業

 女子生徒のほとんどはいつか専業主婦になることを夢見ている。雑談していると、「優しいダンナ様と、かわいい赤ちゃんがいることが女のシアワセだよ」「あ〜、早く結婚したいなあ」と必ず言う。

 結婚を「シアワセ」のゴールとあこがれる彼女たちを、私は歯がゆい思いで見つめている。「女性も、経済力を持った方が自由に生きることができると思うよ」。そう話しても彼女たちの心にはなかなか響かない。

 3年生の「選択保育」の授業で、結婚観につながる話を少し詳しく取り上げたいと思ったのは、保育士を目指す生徒が多く集まり、1クラス十数人という少人数だったせいもある。

 まず、自分自身の体や、避妊や中絶について、正確な知識を持つようにおさらいし、家事時間が男女でどのくらい違うか、生涯賃金の格差がなぜ生じているかなども取り上げた。

 小さいころから洋服やランドセルの色を選ぶ時に、「女の子なんだからこの色に」と「らしさ」を押しっけられて、息苦しく感じられることはなかったか。グループごとに発表しあい、討論をしてみた。

 それから、「働きながら子どもを育てるなんて大変そう。子どもは親が育てるのが一番」と言う生徒たちのために、ある保育園で0歳から6歳まで同じ女の子を撮り続けた記録ビデオも上映した。このビデオでは、寝返りもできなかった赤ちゃんがはいはいやバタバタ歩きを始め、逆上がりや側転もできるようになるまでの長いプロセスが記録されている。同じクラスの障害を持つ子とも互いに思いやるようになる様子が描かれていた。

 卒業式の後、彼女たちが「この一年、いろいろなことを考えさせられました」とあいさつに来た。いつか結婚や仕事を巡って人生の転機が訪れた時、あの授業を思い出してくれれば。そんな気持ちで彼女たちを送り出した。                         (祥)(01.03.26 読売新聞)

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 作者の(祥)さんとは、どこぞの高校の女性キャリア教員なのであろう。一読して何か「おかしい」と感じた。もう一度読むと下線部あたりにこの人の生徒への押し付けがましさが気になった。「0歳から6歳までに障害を持つ子とも互いに思いやれるようになる」のがいいことなのか。子どもが周りの顔色を見て育つことがいいのか。

 この女史は「否定できないとする前提のもと」に議論を進めている。自分の価値観で判断するのは仕方ないが多様な価値観を前提の議論にして欲しい。

 我が家に女の子がいたらこういう教員のいる学校は御免こうむりたいね。となると父母への学校の情報公開とは個々の教員のレベルにまで入り込まねばならないか。


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