こんな人・バンドが出演していたら・・・

1 レッド・ツェッペリン  

69年の夏、ZEPはアメリカンツアーを怒涛の勢いで続行していました。
当然ウッドストックの開催も承知していたと思います。
しかし、彼等はしっかりとしたマネージメントに支えられていました。
ミュージシャンが搾取されることをいやというほど経験したジミ−・ペイジ、やり手のマネージャーピーター・グラントにとってはウッドストック等訳のワカランヒッピーの企画した戯れに過ぎない感覚だったのでしょう。
老舗のニューポートジャズフェスティバルには出演しています。
伝統あるフェスティバルなので信頼感があったのでしょう。
でももし彼等がウッドストックに出演し映像として発表されていたら強烈な印象を与えたはずです。
日本でも多くの人がZEP目当てに映画館へ足を運んだことと思います。

2 エリック・クラプトン

エリック・クラプトンはこの時期のビックフェスティバルには全く無縁です。
あのモンタレ−にもクリームとして出演はしていません。楽屋でジミ・ヘンとジャムったという話はありますが、楽屋落ちでは話になりません。
モンタレーにクリームが出演していたらきっとすごかったですよね。
ウッドストックの頃はあまりやる気のなかったブラインドフェイスでもんもんとしていたのでしようね。
つくづくタイミングの悪い人です。

3 マイルス・デイビス

関係者「ところでマイルス、こんな話があるんだけど・・」
マイルス「なんだ、おれは今新しいことに忙しいんだ」
関係者「いやじつはね、ニューヨークの郊外の農場ででかいコンサートがあるらしいんだ。出てみないか」
マイルス「白人向けのロックコンサートか・・やってもいいぜ 俺の新しいアルバムをアピールする機会にもなるかもな。ヒッピー共のケツをけっとばしてやるか!」
なんてなれば面白かったですねえー白岩さん!
70年代に東西フィルモアに頻繁にマイルスは出演してライブレコードも残していますし70年のワイト島にもかっこいい姿を見せています。
「お望みなら世界1のロックバンドを作ってみせる」と豪語したマイルス。
ウッドストックはあの「ビッチズ・ブリュ−」をレコーディング開始した数日前に開催されています。
景気付けに出演していたら「ビッチズ・ブリュ−」の音も違っていたかもしれません。
仮に、仮にですよ、もし出演するなら3日目のジミ・ヘンドリックスの前が良かったですね。
マイルスのファンクな演奏をバックステージで聴いているジミ。
しばらくすると「もうがまんできない!」と一言言い放ち、ストラトを抱えて突然ステージへ突進してしまうジミ。
「よう、来たな ジミ」とマイルスが目で挨拶。
そしていままでこの世界にはなかった新しい音楽を2人は延々と繰り広げるのです。

4 エルビス・プレスリー

場違いですか。そうかもしれません。
同じころエルビスはラスベガスで金持ち相手のショーを毎日やっていました。
もし、エルビスがウッドストックに出るなら昨年発表された「タイガーマン」のスタイルでやってほしいです。
ジミ−・リードのブルースを40万人の前でがなりたてるのです。
でも、エルビスがいくら出たいと言ってもパーカー大佐はOKしなかっただろうな。


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