映画館がやってきた! 映画鑑賞記

ロボコップ

■DATA

Story

 警察が民営化されている未来のアメリカ。サラリーマン化して弱体化した警察署と 経営効率のアップに余念のない警察親会社という構図の中で犯罪多発地区に赴任した 正義の人マーフィーは、初出動であっけなく撃ち殺される。
 その頃、警察親会社では発表直前の警備ロボットの暴走事故で失脚したボスに 代わって人間の脳を移植したサイボーグ警官「ロボコップ」を開発するグループ が台頭し、マーフィーの死体はロボコップ一号となって蘇る。
 すべての記憶を消去され命令通りに従って活躍するロボコップだが、 自分を殺した犯人に遭遇することで微かな記憶が蘇り、やがてマーフィー殺しの 捜査線上に警察親会社の不正が浮かび上がる。

感想

[2000.9.13]レンタル(DVD) ★☆

■画質が…

 久しぶりに見たけれど、こりゃ〜面白いわ(^^)
 面白いけれど「買う価値有り」に至らないのは、画質がむちゃくちゃ悪いから。
 スクイーズ収録だけれど、恐らくLBのマスターを擬似的にSQ化しているのだろう、 ブラインド類が映るとチラチラと激しくモアレが発生する。
 そして、圧縮ノイズ満載でザラザラしており、解像度の劣化が著しい。  平均的にカルチャー・パブリシャーから発売されているDVDは悲惨な画質だが、 中でも凄い方だと思う。

■特撮が…(^^)

 話の面白さはP.バーホーベン作品で一番かもしれない。サイボーグの 悲哀なんちゅうのは日本人が大好きで親しみのある分野だしね。
 敵ロボットのED209のデザインも秀逸でそそられる。モデルアニメーション の動きが、ミニカー的でチャチいのはB級臭いけれど、そこは「低予算っぽい けれど良くやっているな〜」と同情できなくもない。階段から落ちてじたばた しているED209の愛らしさなんか特筆物かな。
 ED209が小型ミサイルを連射するシーンでは、ミサイルを吊っているワイヤー がバッチリ見えるのも一興(笑)
 ロボコップのデザインも個性的。「チュイ〜ン・チュイ〜ン」と 動きがいかにものロボット歩きなんだが、HONDAの二足歩行ロボットが ある今となっては、微笑ましい限り。
 悪いやつは悪い。どんでん返しはある。映像がチープなのは残念だが それを吹っ飛ばす話の面白さがある。付録の「予告編」を見ると音楽が 『ターミネーター』の使い回しだというのも泣かせる。いくら 同じORION作品だといってもなぁ(笑)

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!