映画館がやってきた!
映画鑑賞記
ロスト・イン・スペース
■DATA
Story
ロビンソン家族は、移民可能な惑星を探すため家族で惑星探査船に乗り組むが、 反体制テロリストの手先の科学者の手によって、飛び立ったロケットの中で抹殺されかかる。
辛くも窮地を脱するが、船はコースを外れ太陽に激突。最後の手段として取った 目的地を定めない「無差別ワープ」によって宇宙の迷子になってしまう。
果たして家族の運命は…。
感想
話は「つまらん!」と思っていたのだが、プロジェクターの試写会などで たびたび見せられると、なんとなく自宅のTVやPJで詳しく見たい気持になって しまうのが軟弱者で再見。レンタルで済ますと言っていたアルマゲドンも 買うかも(笑)
このDVDを買ったのは、予告編の格好いい音楽とテンポのよい編集に心を 引かれたからだが、実は
ストーリーの中心が『男の子の育て方』と 夫婦愛
だったりして、アメリカの道徳の見本ビデオみたいに感じる シーンが多く、ミュージックビデオ風の予告編のテイストが全然生きて なくてがっかりしたものだ。
特に氷の惑星に不時着してから、長女と操縦士の青年の恋のレッスン やら、ごちゃごちゃした親子関係などが出てくるのがまた陳腐で、前半の CGIバリバリ映像から、あまり広くも無さそうなセット撮影の雰囲気に なってしまうのも悲しい。オリジナルの「宇宙家族ロビンソン」ほど 強烈なチープさなら逆に笑ったかも知れないけれど(^^;;
というわけでストーリーはやっぱり駄目だと思うけれど、確かに 冒頭のCGIの戦闘シーンはかっちりした画像でデモには もってこい。CGIのクリアさを楽しむのは有りの一枚と評価させていただく。
●DVDとして
エンドクレジットは、1コマずつ全然別の絵柄がフラッシュする絵になっていて、 ピカチュウ現象が起こりかねない目まぐるしさだが、こんな絵がMPEG2でクリアに 圧縮されているのは凄いことだと思う。
よく「アニメは圧縮が難しくてDVDに向いていない」というけれど、それは 圧縮ソフトの性能とと作業を担当する技術者のセンスの問題だということが 暴露される画像だと思う。これが出来てアニメが圧縮できないわけがない。
転送レート表示を見ていると、画像が切り替わる瞬間に読み込んでいるわけ ではなく、変化の少ない絵柄を表示している間にめいっぱい先読みして居る みたい。テクニックですね。
ところで、ロスト・イン・スペースをコマ送りで見ると、通常の映画ソフトは 1秒に24枚の静止画が表示されるのが本当だが、途中にビデオ物のような、 簾状の絵が挟まったり、1秒に30コマ表示される部分があったりする。
一体どういうことだろう?どうも、綺麗に再生できる機種もあるようだが
SPEのマスク・オブ・ゾロなどで確認したら、どこでも24コマ/秒の綺麗な 静止画の連続のコマ送りで見られるので、これが本来の筈だが。
■関連URL
[
戻る
|
目次
]
文:唐澤 清彦
映画館がやってきた!