映画館がやってきた! | 映画鑑賞記 |
北海道に落下した隕石。だが、落下地点には何もなかった。直後から謎の事件が
続発する。何者かが光ファイバーやビール瓶などのガラスを食べているのだ。 ついにガラスを食べる宇宙生物の群が正体を見せる。だが、宇宙生物が胞子を 飛ばす大爆発を起こそうとしたその時にガメラが現れる。 宇宙生物の爆発に巻き込まれて、動かなくなったガメラ。ガメラは蘇るのか? |
予告編ははっきり言って息をのむほど格好いいです。畳みかけるようなテンポ。
「たいてい予告編が一番良いんだ」などという周囲の声はともかく、しかし
やっぱり、予告編の方が格好良かったかも(笑)
とはいうものの、自衛隊をふんだんに投入したリアリティー重視の作り方には すっかり感心しましたし、敵「レギオン」のデザインや設定もなかなかの物だと 思います。特撮は、ミニチュアと着ぐるみの正当派日本の特撮。
話の流れとしては、傷ついたガメラをほったらかしてレギオンが侵攻してし まったために、主役の女性がガメラサイド、自衛官がレギオンサイドに分散して ドラマが散ってしまったとか、謎めいた「ガメラと交信する女性」が、ストー リー的に全然居なくて良い存在だったとか、結局ガメラにお任せで人間は見て いるだけに近かったとか、どうも、散漫とした感じがして、監督の力量かなあと 言う気はします。
予告編は凄く良い絵が連続しているので、要するにテンポと密度が悪いんだと。
文:唐澤 清彦 | 映画館がやってきた! |