アベンジャーズ
■DATA (1999.3.9鑑賞)
監督:J.チェチック,キャスト:R.ファインズ/ユマ・サーマン/ショーン・コネリー
Story
'60年代の英テレビドラマをアメリカで映画化したSFXスパイ・アクション。
英国を襲った異常気象は、『半物質気象コントローラー』で世界征服をたくらむ
科学者(ショーン・コネリー)の仕業だった。
英国情報部員J.スティードがセクシーな女性気象学者(ユマ・サーマン)と、コンビを
組んで立ち向かうが…。
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感想
同じ英国スパイネタで、駄洒落の固まり。で『オースティン・パワーズ』の
100分の1も面白くないのは、何故だろうか!
作りははっきり『荒唐無稽』『駄洒落連発』。
レトロな英国紳士ファッションの主人公が
上司の仕掛けた刺客(実はテスト)をサクサクとかわしていく冒頭のシーンは、チャップリン的に
面白い。しかし、良いのはここまで。
話が進むに連れてなんだか、見ていて引き込まれる部分が足りない
ような気がして傍観しているうちに終わってしまった。乱雑で観客無視のすっ飛ばし多発
「漫画的」と言われる作風でぱっとしなかったという点で、ふと「バットマン&ロビン」
を思い出したが、接点はユマ・サーマンか?
もっとも、バットマンでも、本作でもユマ・サーマンは魅力的で、出演作が何となく
B級なのは監督の責であるのは当然だろう。まあ、彼女の特異な風貌がB級心をくすぐる
と言うことはあるかも知れないが(^^;
本作では様々なギャグ、変なものが出てくるので印象に残ったところを。
- 悪の科学者(というより、悪者に無理矢理協力させられているのか)が、
テディベアの着ぐるみをかぶっている。
- 諜報部のトップがファーザー(女)、二番目がマザー(男)…名前と性別が
入れ替わっている。とてつもなく、小ネタなギャグ。しかも、このマザーが
「ほんとは悪人だ」ということが、見る人には最初から分かりすぎで、
意外性無し。
- 007(ショーン・コネリー)を悪の親玉に使うというのも、一種のパロディー
なんでしょね。
- 突然現れる「メカ蜂」…敵が一貫してハイテクメカで攻撃してくるなら
分かるが、何故か一カ所だけこの変な武器が。しかも、ピストル一発で壊れる
し。
- ダッシュボードに給茶器内蔵の「ボンドカーならぬスティード・カー」
…英国人がお茶好きだとはいっても、ベタなジョークです。
- 水の上を歩く器具。…巨大なビーチボールの中に人間が入って歩くというもの。
- 透明人間。英国諜報部には、透明人間がいるらしい。でも、ストーリー的な
必然性はもちろん無い。これも何かのパロディー?(^^;
一口に言って、見る側に「さあ、笑うぞ」という意気込みがなければ、楽しめない
映画だと思う。ギャグは連発しているのだが、ことごとく滑っているのが辛い。
それでも、まあ見ていられるのはユマ・サーマンが美人だから?(^^;
そうそう、この映画を誉めてたHiViの人、感性違うみたいですね(苦笑)
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