『美味しんぼ』のレシピを試す - からから亭
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『美味しんぼ』のレシピを試す
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『美味しんぼ』のレシピを試す
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人気コミック『美味しんぼ』に登場したレシピの中から、家庭料理として再現できそうな
ものを妻と二人で作ってみることがあります。
果たして『美味しんぼ』のレシピは、ほんとに美味しいのでしょうか(^^)
(何度も作った料理の中には、すでにオリジナルから変形している物もありますが、悪しからず)
焼き魚のオリーブオイル風味 第3巻-「炭火の魔力/美声の源」から
●エピソード
ギリシャ人(オペラ歌手のモデルはマリア・カラス?)のソウルフードは、タコとオリーブオイル。焼き魚にもオリーブオイル。
●レシピ
- 材料
- 作り方
1.魚を普通に塩焼きにする
2.オリーブ油をたっぷりかける
- 試作のヒント
実は「美味しんぼ」というより、ポルトガル料理店で「焼き魚のオリーブオイルかけ」
を食べて非常に旨かった。これはフランスでもスペインでも地中海に面した国のどこにでも
あるのではないか。
妻が言うには「オーブンで焼くほうが良い」
「ガス・グリル」だとイマイチ香ばしさが引き出せない。とのことである。
●試食
漫画の中では「ギリシャのクセの強いオリーブオイルで日本人にはちょっと…」という
設定だが、好きな種類の油を使えば良いのだ。
作品が書かれた1985年時点ではまだまだオリーブオイルが普及していなかったのかもしれないが、
現在では上質のエクストラバージンオイルが有る。
焼き魚の香ばしさと、オリーブオイルの旨みと香りが溶け合って、ただの塩焼きが
大変身するが「醤油と大根おろし」が好きな人にもまったく違和感無いのではないだろうか?
焼き魚の身をむしって、バゲットに挟めば(焼き魚サンド)フランス料理。
これが意外なほど美味しい。パンと青魚をオリーブオイルが結ぶ。
日本人は「醤油があれば何でも食べられる」なんて言うが、地中海の住人が
「オリーブオイルが有れば何でも…」と言うのが理解できる旨さ。
すじ肉の牛丼 第9巻-「再会の丼」から
●エピソード
第3話「再会の丼」から…安いすじ肉も料理方法で美味しい牛丼になる。
●レシピ
- 材料
- 牛すじ肉 (圧力鍋の大きさに合わせてなるべくたくさん 500g〜1kg)
- しょうが、長ねぎ(青い部分) (適宜)
- 塩、醤油など (適宜)
- 作り方
1.すじ肉をかるく湯がいて水洗いする。
2.1をアクが浮かなくなるまで繰り返し(でも二度ほどで十分?)
3.2を食べやすいサイズに切って圧力鍋に入れ、ひたひたに水を入れる。
4.3に軽く叩いたショウガ、長ネギの青いところ、塩少々を入れる
5.圧力をかけ30分ほど火にかける
6.柔らかくなったら、ショウガ、長ネギを取り出し
塩、醤油で適当に味付け。少し煮込む。
(油分を控えたい場合は、この時点で浮いている油を取り除けばよい)
7.ご飯にかければ牛丼の出来上がり
- 試作のヒント
漫画では繰り返しあく抜きし、超長時間火にかける「手間」を強調しているが、
現実には2度ほど湯がけば
臭みなど残らないし、「圧力鍋」を使えばカチカチのスジもあっという間にトロトロに溶けて
しまうので、描かれているより全然簡単。
味付けも、後から調整できるので失敗のしようが無い。
※[5]の段階では、軽く塩味が付いているだけなので[6]で醤油で味付ける代わりに、
味噌を少し入れるのも良い。
他に、圧力をかけた後でニンジンなどを入れて続きを煮込めば、「煮込み」として
立派な一品になるし、味噌+市販の「ビーフシチュー」のルーを入れるとワインに合う
煮込み(東京三大煮込みの一つ「山利喜」風)にも変身する。
というわけで、なるべくたくさんのすじ肉を調理して、バリエーションを楽しむべき。
●試食
コラーゲンのトロトロが絶品。
冬場なら肉屋ですじ肉を見かけるたび、繰り返し作りたくなる旨さだ。
牛肉丼(ステーキ丼) 第46巻-「究極の新居」から
●レシピ
- 材料
- 牛肉(ステーキ用)
- ニンニク(薄切り)
- ご飯、塩、胡椒、醤油、油(バター、オリーブ油etc.)
- 作り方
1.普通に塩・胡椒してステーキを焼く
2.ステーキを取り出して、肉汁を別皿にとっておく
3.フライパンを洗わず残りの肉汁に油を足して、スライスしたニンニクを炒め香りを出す
4.カラッとなったニンニクを取りだし、ご飯を炒めバターライスを作る。
5.バターライスを丼に盛り、食べやすいサイズに切ったステーキをのせる。
6.フライパンに2の肉汁を戻し、醤油で味付けしてソースを作り、肉にかける。
7.3.で取り出したニンニクを添える。
- 試作のヒント
バターライスを作る間に、絶対に肉が冷めます。
この間をいかに手早く乗り切るかがポイントでしょう。
●試食
ようするにステーキとバターライスなのだけれど、丼にすると何故か「丼物」の
旨さになるという典型。つまり、ばくばく食べて旨い(^^)
■牛肉(すき焼き)丼
●レシピ
●試食
■牛すね肉の赤ワイン煮込み(62巻3話)
●レシピ
- 材料(6人前)
- 牛すね肉(1.5kg)
- タマネギ(四つ切り)、ニンジン,セロリ(ぶつ切り)、ニンニク(丸)、ベイリーフ、
- 赤ワイン(一本)
- 塩、胡椒(適宜)
- 作り方
1.全ての材料を鍋に入れ、ワインでひたひたにし、2日間冷蔵庫で寝かす
2.アクをすくいながら3〜4時間煮る
3.好みに合わせて塩・胡椒する
- 試作のヒント
材料は大きく切った方がご馳走らしく見えます。肉も固まり肉なら最高。
ワインは、安くて良いから「しっかりした味」のあるものが良いですね。
試作2回目は、少量のデミグラを追加。これも良し。
●試食
うまい。手間を掛けるだけのことはあります。
調味料といえば塩胡椒だけなので、素材の味をダイレクトに感じ、
「牛肉をワインで煮た」という味ですが、ゆっくり寝かした効果か、深い味わいです。
高価な材料を一つも使っていないところにも、なんというか和みを感じます。
つづく...
●レシピ
●試食
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