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- ものがたりは窓
- [小説]アルジャーノンに花束を
(原作:ダニエル・キイス)
- [小説]銀河鉄道の夜(原作:宮沢賢治)
- [小説]ひとはなんで生きるか(原作:トルストイ)
- [漫画]火の鳥(原作:手塚治虫)
- [漫画]ブラックジャック(原作:手塚治虫)
- [映画]ブレード・ランナー
(監督:リドリースコット 主演:ハリソンフォード)
- [音楽]夜しか泳げない(シオン)
- ものがたりは窓
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世界はいろんな物語であふれている。それは実はすべて仮想的な窓のようなものかもしれない。
窓から見える景色にはどんな意味があるのだろう?それは世界の一部を切り取って、平面的に
投影したようなものかもしれない。事実もあれば虚構もある。
たとえ事実であっても体験する人によって感じ方は違うし、まして体験していない人にはもっと
違って感じられるかもしれない。本当に大事なことは、みんなにとって真実かどうかということよりも、
あなたにとって真実かどうかということじゃないのかな?
窓から虹を見たとき、感じることを大切にしたいね。
そして林檎をかじったときに、感じることもね。
- [小説]アルジャーノンに花束を(原作:ダニエル・キイス)
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ぼくらわみんな、けきょく、あるじゃーのん(ねずみ)やちゃーりい(しゅじんこう)と
おんなじなんだなとおもた。いろんなことをいっぱいべんきょーしてりこーになって、
偉くなって、何でも理解できるようになる。そして現代の複雑な社会に欠かせない高度な技術と
知識を身につけ、人の役に立つことの素晴らしさを実感する。
しかし、かつてあれほど素晴らしく完全なものに見えた大人の社会は、いかに矛盾に満ち
あふれていることか?
ときには人を裏切ったり出し抜いたりして巧みに生きて行かなければならないなんて。
やがて絶望的な自分の未来を悟り、恐怖を憶え失望する。しかし、僕はまたもとの
馬鹿にかえていく。いままでなにをかんがえていたのかだんだんわからなくなていく。
これはふしぎだ。
ひとにわらわせておけば友だちをつくるのわかんたんです。
- [小説]銀河鉄道の夜(原作:宮沢賢治)
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初めて読んだのは、10歳くらいのときだったかな?ちょうど漫画やアニメの「銀河鉄道999」
が流行っていた頃に何か勘違いして読んでしまった。当時は地味な内容だと思ったけど、なんだか妙に
印象に残った。特に印象に残っているのは物語の中に挿入される「さそりの火」のエピソード。
ある日イタチに追われたさそりは逃げる途中で井戸に落ちてしまう。そこで、今まで虫を捕らえて
生きてきた自分を省みて、「どうしてイタチに食べられてやらなかったろう」と悔いる。
それを哀れんだ神様がさそりを天の星に変えた…。
ただ単に生きているだけでも、
知らず知らずに誰かを傷つけているかもしれないし、
また、自分も誰かに傷つけられているかもしれない。
仕方が無いことかもしれないけどやはり悲しい。
だから生きるということは難しく、そしてつらいのかもしれないね。
- [小説]ひとはなんで生きるか(原作:トルストイ)
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不幸が重なって「神も仏もないものか?」と思わず問いたくなるようなことはよくある。
この小説はそんな問いに対するひとつの答えを見せてくれるかも。
ある日、神様はひとりの天使をつかいに出した。その天使は、つい最近夫をなくした
小さな子供のいる病気の母親から魂を抜かなけばならなかった。しかし、天使はどうしても
それができなかった。そこで、神様は天使にこの命令をむりやり実行させた後、彼を人間に
変えて
「ひとは3つのもので生きている。それを見届けるように。」
と言い渡す。やがて彼は靴屋で働き始めることになり…。
さて、この3つのものとは一体何だろう?
あなたも見届けてみたいと思わない?
- [漫画]火の鳥(原作:手塚治虫)
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手塚治虫(1928-1989)は世界的に有名な日本の漫画家だ。彼のライフワークとしての
「火の鳥」は最高傑作だ。それはテーマの深さゆえに30年近くたった今でもなお新しい。
生命はなぜ苦しみながら生きているのか?なぜ愛が必要なのか?
そして、なぜ死ななければならないのか?
さて、僕は我王のように美しい光景に涙を流すことができるだろうか?
答えはどこにもないが、あなたの中にある。
- [漫画]ブラックジャック(原作:手塚治虫)
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トランプのゲームとは関係ない。もぐりの医者の物語だ。彼は社会や他人からいつも
一定の距離をおいている。彼は神業のような手術をして、金持ちから大金を取る。
しかし、たまにただで手術をすることもある。それは彼の心に何かが引っ掛かった
ときだけだ。
生命はもろく。そして力強い。
- [映画]ブレード・ランナー
(監督:リドリースコット 主演:ハリソンフォード)
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たった4年の寿命しかないアンドロイド、ネクサス6型は自分の命をなんとか伸ばそうと
反乱を起こす。そしてそれがかなわぬことを知り、自分自身を作った「神」である
技術者を殺してしまう。しかし、彼は本当は人間以上に愛を知っており、人間以上に
命の尊さを知っていた。
あの白い鳩のように彼は自由になったに違いない。
- [音楽]夜しか泳げない(シオン)
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シオンは確か福岡出身の日本のロックミュージシャンだ。彼は色んな意味で、かなり異色だ。
個人的には、ジャズミュージシャンと共演しているアルバム「夜しか泳げない」がいい。
中でも良いのが「遊ぼうよ」と「12号室」という曲。これは切ない。
心の奥底に流れるものを捕らえようとして、人はもがくのかもしれない。
それはたとえ理解できなくとも感じられるもの。
魂には形と重さがあるらしい。
E-mail:
JuN Kawai <jun1967@pis.bekkoame.ne.jp>