メシアニック用語解説

メシアニックの人々は、一般のクリスチャンには耳慣れない用語を使用するので、違和感を持たれるかも知れません。しかし、彼らが使う用語のほとんどは、イエスやパウロが日常使用していた言葉なのです。外国人たちは日本のことを「ジャパン」と呼びますが、日本人である私達にとっては「ニホン」の方が自然な発音です。ユダヤ人たちが新約聖書を学ぶとき、彼らがに自分たちにとって自然な用語を使うのは当然のことでしょう。

メシアニック

クリスチャンと同義語です。カタカナではメシヤニック、メサイアニックと表記する場合がありますが、すべて同じ意味です。

メシヤ

メシヤ(メシア:油注がれた者)のギリシャ語訳が、キリストだったため、異邦人クリスチャンは「キリスト」という語を使うようになりました。しかし、ユダヤ人たちは原語の「メシヤ」を使用します。

イェシュア

イエスのヘブライ語での名前です。英語表記ではYeshua と書きます。世界の各国語では ジーザス、イエズス などと様々な発音がありますが「イェシュア」が元の発音です。

コングリゲーション

翻訳者によっては「会衆」と訳す場合もあります。教会のことを指します。「教会」は建物を指す場合もありますが、コングリゲーションは一般に建物を指しては使いません。ヘブライ語では「ケヒラー」と言います。

シナゴグ

グループによっては、教会の建物のことを「メシアニック・シナゴグ」と呼びます。

ラビ

牧師と同義語です。「先生」という意味です。

トーラー

モーセの五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)を指します。トーラーは正式には手書きの巻物となっています。

タナフ

最後のフは日本語には無い独特の摩擦音(子音)なので、表記には様々なやり方があります。タナハ、タナク、タナッハ、タナックと言う人もあります。旧約聖書全体の事です。
ヘブライ語で、トーラー(モーセ5書:律法)、ネビーム(預言書)、ケトゥビーム(諸書)の頭文字を取って作られた単語です。

ミクベ

洗礼の事です。洗礼はもともとユダヤ教から来たもので、ユダヤ人は「ミクベ」と言います。イエスもヨハネも「ミクベ」という言葉を使っていました。

ペサハ

過ぎ越しの祭です。

ヨム・キプル

大贖罪日のことです。この祭は「ヘブル人への手紙」のモチーフとなっています。

シャバット

安息日、つまり土曜日のことです。ただし、安息日は金曜日の日没から始まり、土曜日の日没で終わります。イエスも、十二使徒も、初代のクリスチャンたちも安息日を守っていました。

ルアハ・コデシュ

聖霊、あるいは御霊の事です。

ブリット・ハダシャ

「新しい約束」、つまり新約聖書のことです。

上記の説明は主に米国のメシアニックを基準にしたものです。イスラエルについては上記の説明は一部当てはまりません。詳しいことは論文コーナーにある「イスラエルのメシアニック運動」の記事をお読み下さい。

 

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