お盆参り移動中に「ご苦労様!大変ですね〜〜!」とよく声をかけられますが、学校の先生が生徒児童の家に家庭訪問に行くのと同じです。別に特別のことではありません。ただ今年は照り返しのきつい車道では37℃にもなるとんでもない酷暑が体力を消耗し、もともと悪い頭の血の巡りも悪くなります。
でも、日本全国どこでも酷暑の中、道路工事をしている人、電柱の上で配線工事をしてる人、甲子園では球児達のプレーをじっと審判してる塁審、直射日光にさらされて仕事をしている人はいくらでも居ます。だから盆参りに着物と衣が汗でびしょ濡れになって訪問する壇家の家の人に申し訳なく思うぐらいです。また、立ったり座ったりして足の筋肉や関節が痛くとも、どのご先祖様に対しても、感謝を込めての年に一度のお迎えとお送りの水先案内人を務めさせて頂くだけなのです。
同じように、人は、見た目や格好や制服や職業で判断できません。一目で人を見抜く洞察力を持つのも難しいことです。ただ、善意の心をもって、正しい信念のもと、多くの同朋や、多くの職種の人が尊敬し、また自分も尊敬する人々と接する為に、自分も日々の与えられた生活の中で黙々と精進をする事が重要です。
もしそんな人と出会えば、敬意を持って、心を開き、ある時は凛として接し、自分の心の中にある仏心や、仏眼を持てるように精進することができます。自分を磨き、より高い精神的ステージに上げることが、多くの正しい判断に結びつける繊細な感覚を研ぎ澄ますことができます。
そんな経験を多く持ち、あらゆる状況を悟ることが、これからの世の中で必要とされる人間になるか、イヤな人間と思われるかに別れるのかも知れませんね。
お盆の時期はご先祖様からのメッセージを感じる時期です。より多くを学ぶには、ご先祖様を感じる様に日々の心の精神修行が大事です。
最低、人様を嫉んだり、妨害したり、嫌がらせをしたり、文句や愚痴を言ったり、暴言を吐いてはいけませんね。その、この世の自分に与えられた貴重な修行の為にこんな考え方をお釈迦様は示してくださっています。以下の法話(八正道)を参照して下さい。 合掌。