親指第3〜4ポジション

 皆さん今日は、お元気ですか。前回の親指ハーフポジションから、親指第2ハイ・ポジションまで、マスターできましたか?今月も引き続き、次の親指ポジションに進みます。親指ポジションの勉強に欠かせないことは、正しい音程をとるための正しい指の形を作ることです。前から言っているように、ネックポジションと同じ様に、弦に対して出来る限り直角になるように押えます。その指の形にするコツは、手首を駒のほうに落とすように左腕を伸ばすことです。(写真1参照)

今回は、親指第3ポジションからです。

親指第3ポジション

親指が、G線上のC(ハ音)にあるこのポジションから高くなるにつれて、同じ音程をとる指の間隔がさらに狭くなるので、3度、4度ポジションを中心に使います。また、同じ理由で、より広い幅の5度ポジションをも使うことができます。(楽譜1掲載)

親指第3ハイ・ポジション

親指がG線上のCis(嬰ハ音)に上がってきた、このポジションは、さらに指と指の間隔が狭くなるため、クローズポジシは稀にしか使わないで、4度ポジションをよく使います。また、6度ポジションまで3指を延ばすことができます。(楽譜2掲載)

親指第4ポジション 

 親指基本ポジションの5度ポジションで3指がハーモニクスのD音をあてましたが、ここに、親指を持ってくると親指第4ポジションになるわけです。このポジションでは、親指が今、説明したように軽く弦に触れるだけでハーモニクスのD音を出せるので、ハーモニクスで音程を確かめてから、しっかり弦を抑えるようにして、クローズ〜5度運指、そして、ハーモニクスだけで音程を作る、4度ー6度運指に慣れてください。この親指4度ポジションは、独奏曲を弾くのに、どの手の形のポジションでもよく使い、特に重要です。 (楽譜3掲載)

 では、来月まで、くじけないで親指ポジションの練習を継続してがんばりましょう。ごきげんようさようなら。

「コントラバスミニ通信」

 今年も夏がやって来るとコントラバス界では、今年のコントラバスセミナーは、8月の何日頃なのだろうと噂されるようです。例年と同じように前期、後期と分けて、L.シュトライヒャー教授、R.ツェパリッツ教授、川原泰則氏、F.ペトラッキ氏に続き、前期は、7月20日に、ウイーン・フィル、ビーダマイヤー・アンサンブル、ウイーン五・八重奏団の各団員で、国立ウイーン音大助教授ミラン・サガト氏を招いて「第13回国際コントラバスセミナーin加古川(前期)」にて公開レッスンを予定しています。

また、後期のセミナーは、8月24日〜26日の2泊3日の予定です。初日の夜は、N響首席退団後、ソロ演奏活動を始められ、ますます絶好調の日本コントラバス界の大将、中博明先生のミニ リサイタルを予定していますし、おなじみの日本を代表する先生から、飛び入りのプロ奏者の真夜中コンサートが今年も期待でき、座禅と共に、セミナーの名物になっていま。(写真5掲載)

 

前期ミラン・サガト氏の公開レッスン受講、聴講希望者、後期合宿セミナー参加希望者は、直接「第13回 国際コントラバスセミナーin加古川」事務局にお問い合わせください。

〒675兵庫県加古川市野口町野口465

「音楽の館コンサート協会」内

「第13回国際コントラバスセミナーin 加古川」

事務局

Tel:0794-25-1350/22-9414

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