「基礎練習で、最も効果的な音階練習」

(分散和音前編)

ストリング9月号原稿

皆さん今日は、お元気ですか?

さて、早速ですが、全音階シリーズ第3弾は、全調の(分散和音)アルページオを掲載します。

音階と同じように初心者は1オクターブ、中級者は2オクターブ、上級者は3オクターブが基準です。ただし、短調の音階もそうでしたが、分散和音のパターンも色々あります。

 掲載する楽譜は(1)調3和音(2)短3和音(3)減7和音(4)属7和音の順番です。

以上の全アルページオを誌上に載せるためには、よけいな説明を割愛しなくてはなりません。とにかく、音階練習と同じく、貴方の最高のトレーニングになるでしょう。

 例えば、同名調(同じ音で始まる長調・短調の音階、分散和音)で続けて練習するのも良いですし、掲載順にニ長調から半音づつ下がって変ホ長調までの分散和音を、それぞれ全調を弾くのも良いでしょう。とにかく、この練習のポイントと目的は、飽くまで速やかに正しい音程をとらえる、スムーズな運指を習得し、なおかつ左手のポジションの正しい形と的確なポジション移動にあることを練習中に意識して下さい。

 毎日、楽器を持ったらまず最初に30分音階と分散和音の練習をすれば、確実に貴方は、この練習をしない誰よりも、必ず上達します。次回は、分散和音後編です。

 先々月の国際コントラバスセミナーのお知らせで、ダンカンの公開レッスンについて事務局の手違いで11月と書きましたが、来年の4月来日です。お詫びして訂正いたします。

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