「基礎練習で、最も効果的な音階練習」

(短調編)

ストリング8月号原稿

 皆さん今日はお元気ですか?今回は、前回に引き続きスケール(音階)の練習です。

前回は、全ての長調を掲載しましたので予告どおり短調の音階です。

ご承知の様に短調の音階には3つのパターンがあります。

1つめは、自然的短音階です。上行系・下行系共にそのまま弾くパターンです。

2つめは、和声的短音階です。上・下行系とも第7音が半音高くなるパターンです。

3つめは、旋律的短音階です。上行系の第6音と第7音が半音高く、下行系の第6音と第7音を元に戻すパターンです。

 掲載する楽譜は3つめのパターン「旋律的短音階」です。短調のメロディーはこのパターンが主に用いられているからです。ただし、アンサンブルでのコントラバスパートは和声的音階で音程をとることが多いでしょう。ですから、自然的・和声的短音階の練習をしてみることも必要でしょう。

 前回も申し上げましたが、音階練習は、全音符から始めて2、4、8、16分音符と、同じテンポの中で変えていったり、色々なボーイングパターンを繰り返して、自分の欠点をおぎなう貴方流の練習方法をあみ出してみて下さい。

 最初は1オクターブから、中級者は2オクターブ、上級者は3オクターブの音階練習に挑戦です。次回は長調のアルページョ(分散和音)の練習です。完璧な安定感のある音程をめざして共に頑張りましょう。

 

 第15回記念国際コントラバスセミナーからのお知らせです。

 15周年記念となる夏の恒例コントラバスセミナー。今年は、特別客員教授にコントラバスの神様L.シュトライヒャー教授をウイーンからお招きしての開催の運びとなりました。開催日は8月19日午後2時から21日午後4時までの2泊3日です。

 予定プログラムは、開催オープニングコンサート(専任講師演奏)、個人レッスン(専任・客員講師)、シュトライヒャー教授公開レッスン聴講(受講生6名)、懇親パーティー、全受講生発表会など、盛り沢山です。

 場所は、兵庫県八千代町の「エーデルささゆり」です。研修・宿泊施設は、南ドイツやチロル地方を思わせるペンション・ガストホーフ風で、ホールは、木造の教会風でとても響きが柔らかく、コントラバスに良く合い、楽しみがいっぱいです。

セミナー参加費は、2万円。食事込み宿泊費は1万6千円。合計3万6千円です。

 参加資格者はこれまでどおり、コントラバスを愛好する者なら年齢、プロ・アマ問わず、どなたで希望者は参加できます。ただし、15周年記念の今年に限り、お申し込みは、事務局にまず、お電話で詳細についてお申込みいただき、参加費を郵便為替口座にご入金いただいた先着80名様限りにさせて頂きます。 また、個人練習のためにも楽器は出来る限りご持参下さい。   今年も、よろしくね!

 シュトライヒャー先生は、今回8/1にウイーンを出発して韓国、台湾、日本とアジアの愛弟子が開くコントラバスセミナーに歴訪されます。勿論、日本が最も参加者が多く歴史あるセミナーですが、近年の韓国、台湾のコントラバス奏者のレベルが著しく向上してきています。日本、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、カナダと広がるコントラバスの仲間たちの輪を、より多くの若い世代の人達に伝えたく主催者達は思っています。また、こんなセミナーからも自然と世界平和につながっていると、参加者が思えることにも意義のある、15年目のセミナーです。とにかく、今世紀最高のコントラバス奏者の愉快な素顔や、ご高齢に関わらず、ほとばしるエネルギーに触れられる喜びは、コントラバスを弾く者なら誰しも代え難い夏の思い出になることでしょう。

 尚、15周年記念「国際コントラバスセミナー加古川 in Japan」では、 シュトライヒャー教授の特別個人レッスンを引き続き8/22日から25日まで、セミナーに参加できなかった音楽専門大学のコントラバス専攻の学生からプロ奏者を対象に加古川の「音楽の館」で受け入れています。詳細は事務局にお問い合わせ下さい。

 

15周年記念 国際コントラバスセミナー加古川 in Jpan 開催事務局

お問い合わせTEL:0794-25-1350 FAX:0794-22-0902  代表 長谷川悟

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