「ボッテシーニ」エレジーin D

 皆さん今日は、お元気ですか。「イントロダクションとガボット」は、楽しく弾けたでしょうか。今回は、その同じボッテシーニの作品で最も演奏回数の多い作品、「エレジーin D」を取り上げてみました。最も演奏回数が多いと言うのは、リサイタルのプログラムは、勿論ですが、アンコールにもよく選ばれるからです。

 L,シュトライヒャー教授のリサイタルでは、必ずアンコールで演奏され、この曲が最後に演奏されると今日のプログラムは終わりだなと、お客さんは満足して帰る、あのウイーンフィルのニューイヤーコンサートで最後に演奏される「美しき青きドナウ」や「ラデツキーマーチ」の存在と似ていました。

 では、弓の弾く場所(指板の切れ目から駒のすぐ上まで)、弓のスピード、弓を使う量、左手のヴィブラートの早さと振幅の度合い、スムーズな運指など、いままで勉強してきたテクニックを酷使し、それに精神的集中力を加えて、この曲の音楽的表現にチャレンジしてみましょう。

 私自身も好んで良く演奏しますが、何回弾いても味わい深く、また、日頃の練習量と、精神的な状態に左右されるこの曲は、今の自分を知るバロメーターともなっています。是非、皆さんもレパートリーに加えて、弾き込んでみて下さい。

 先月も、お知らせしましたが、今年のコントラバスサマーセミナーは、8月16日午後1時半から18日正午までの日程で行います。場所は、例年の加古川の寺が阪神大震災の影響で使えない為、コンサートホール、温泉、宿泊施設、レストラン、キャンプ場、スポーツ・レジャー施設などを備えた兵庫県の神埼郡にある神崎いこいの村「グリーンエコー笠形」で開くことになりました。広い施設のため、ことしは、初心者からプロまで参加者全員でコントラバスオーケストラを編成したり、客員、専任講師でコントラバスアンサンブルやミニリサイタルなどを計画しています。勿論、10名以上参加される主要プロオケの奏者、各地の音大、芸大の先生の個人レッスンもこれまでと同じく自由に受けられます。

 今年の参加予定講師は、客員講師に中博昭(元、N響首席)牧田斉(元、新日フィル首席)井戸田善造(N響)深沢功(九響首席)他、多数の有名プロ奏者が参加される予定です。

専任講師に林俊武(大フィル)奥田一夫(センチュリー響首席)幣一成(徳島文理大学講師)長谷川悟(国際コントラバスセミナー代表)の皆さんを予定しています。

 参加希望者、興味のある方は、第14回コントラバスセミナー事務局まで、御連絡下さい。案内状をお送りします。

第14回国際コントラバスセミナー 事務局

675-JAPAN 兵庫県加古川市野口町野口465  代表長谷川悟

TEL:0794-22-9414 or 0794-25-1350, FAX専用:0794-22-0902

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