「ロッシーニ」

チェロとコントラバスの為の二重奏曲より終楽章

 親愛なるストリング読者の皆さん今日は、お元気ですか?

今回は、いよいよロッシーニの二重奏ソナタの終楽章です。

(1)の冒頭の8分音符は 弦に弓をたたくだけのスピッカート奏法です。弾き始める前にテンポをしっかり頭の中で刻んでから発音します。決してテンポが揺れないで小気味よく始めることを心がけて下さい。(2)のffはかなり力強くハッキリ3連符を強調してみましょう。

(3)の16分音符はスタッカートですが、ここの場面ではスピッカートよりもオン ザ ストリングで弓をプレスして1音1音を、約5cm以内で弾いてみましょう。そうするときっと聴衆にクリアーに届くでしょう。

(4)はバスが主役です。1小節前に刻むチェロのリズムをよく聴いて、それに乗っかって楽しく弾ければ最高です。

(5)はA線、D線、G線の3本の弦をスムーズに移弦出来るように練習を繰り返しておきましょう。チェロのメロディーに沿って、流れるような伴奏が出来れば成功です(6)はPPですが意図的に極限に挑戦するPPPで始めると効果的です。つまり弓は決して引かないで僅かに落とすだけの究極のスピッカートです。そして聴衆の皆さんが全員耳を立てて聞こうと集中してくれれば、思うツボです。

今度は、(7)でビックリさせるぐらいクレッシェンドしてffの刻みがまるで機関車のようにパワー全開で行きましょう。

(8)はp(9)fのクレッシェンドとディミヌエンドをオーバーに表現しつつ3連符の動きをピッタリ合わせて息のあったところをアピールして(10)のエンディングのタイミングと音価を決めて終わればブラボーと拍手の嵐、間違いナシです。

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