ごあいさつ
「流された -OVERFLOW-」
「流された -OVERFLOW-」は、
いわゆる「漂流物」にカテゴライズされる作品ですが、
決して「ロビンソン・クルーソー」のような単純な冒険物ではありません。
冒険物の体裁を取りながら痛烈な社会批判を行った
「ガリバー旅行記」のようなものを目指した作品で、
私たちはこの物語を通じて(ちょっとだけ)
社会と人間の関係について考えたいと思っています。
謎の無人島を舞台に繰り広げられる、
コミカルかつシニカルな物語にご期待ください。
茫漠とした平原に取り残されたような孤独を朝の梅田駅で感じるように、
世界のいたる所で起きる事件や事故、争いやつかの間の平和などをテレビや新聞で
又聞きする我々は孤独である。
茫漠とした平原にひとり取り残されたような気がするのは、
梅田駅にあふれたひとりひとりの人間を逐一観察できないからであり、
テレビや新聞にあふれたニュースにいちいち感情移入できないからである。
このあなた、もしくは、わたしの状態を「OVERFLOW」と呼ぼう。
直径100mの島に流された誰かは、海水によって流されたわけだが、
本当は孤独な都市生活者(オーバーフローの)が難民として
意識的に自分を流れさせたのかも知れない。
「流された -OVERFLOW-」プロローグ より
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|「流された -OVERFLOW-」
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