パーテーションを切る
MKLinuxをインストールするためには、事前にハードディスクにUNIX用のパーティーションを用意しておく必要があります。
-フォーマット.ソフト-
MKLinuxではIBM系のUNIXであるA/IX形式のパーテーションを使用する。
これはApple製のUNIXサーバー(見たこと無いけど^_^;)で使われており、Apple純正のハードディスクであれば、漢字Talkなどに付属しているフォーマット.ソフトでパーテーションを切ることが出来る。
しかし今回自分の場合、1GB全部使いたかったのと、無茶してクラッシュしても被害を最小限に抑えるため、BUFFALO製の外付けハードディスクにMKLinuxをインストールすることにしたので、Appleのフォーマット.ソフトは使えない。
そこで市販のSCSI用フォーマット.ソフトを探すことにしたのだが、まず検討したのが、UNIX USER 10月号でフリーウェアとして紹介されていた(シェアウェアと言う噂もある)"APS Disk Tools"なのだが、FTPして見たもののマニュアル類が全部英語だったため何がなんだか全く解らず、結局"Silverlining Ver.5.6.3"(日本語マニュアル付き!!)を買って来る。
-パーテーションの種類-
MKLinuxでは次の種類のパーテーションを使用する。
- Machintoshパーテーション
Machintoshからブートするので必ず必要。
- Rootパーテーション
root、つまり管理者用の領域。
- usrパーテーション
一般ユーザーが使用するための領域。
- Swapパーテーション
仮想メモリの領域。
自分の場合、ブートはMacintoshの内蔵ハードディスクから行うことにして、外付け1Gのハードディスクを丸々MKLinux用として確保することにする。
ちなみにそれぞれの割り当ては下の通り。
- Machintoshパーテーション
内蔵1Gハードディスク。
- Rootパーテーション
230MB(外付け1Gのハードディス)
- usrパーテーション
720MB(外付け1Gのハードディス)
- Swapパーテーション
62MB(外付け1Gのハードディス)
現在、X11R6とX11R6.1両方、FVWM、Kterm&Canna&Kinput2&Muleなどの日本語環境一式、NCSA Mosaic、Xpaint、xv、などを一通りインストールした段階での、ハードディスクの利用状況は。
である、Swapも全然使われていないので、rootとSwapはもっと少なくてもよかったような気がするけれど、とりあえずの不便は感じない。
-パーテーションの作成-
実際にパーテーションを切る手順は次の通り。
注)パーテーションを切るとハードディスクのデータは無くなります。
- Silverliningを立ち上げる。
- 「File」メニューの「Select Driver」を選択する。
8100/100AVの場合SCSIバスを2っ持っているので、外付けハードディスクは1回では認識されない、そのような場合ダイアログボックス内に出て来る上向きの矢印をクリックする(SCSIIDがだぶらないよう注意)。
- パーティションを切るドライブを選択する。
- 「Volume Manager」が開く。
- 「Volume name」の所でパーテーションの種類を選択し「Size」に割り当てる容量を入力する。
ちなみに各「Volume name」は下の通り。
- root:A/UX Root slice 0
- usr:A/UX Usr slice 0
- Swap:A/UX Swap slice 1
- 内容を確認し「Update」ボタンをクリックする。
これで、問題が無ければハードディスクにパーティーションが切られているはずである。
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