Bondi Blues./イート伊藤のi雑記

iMac パワーアップ大作戦

2000年12月29日掲載

 5月末頃の話なのだが、iMac の内蔵ハードディスクドライブを交換。I・O DATA 製 Ultra ATA/66 対応 30 GB (実際には 27 MB 位)UHDI-30GH/DV という製品。購入前に「Sawtooth & iMac 怪造計画」さんのトコの動作確認の表を眺めたのだが、IDE なら何でも動きそうだったので特に気にしない事にした。他には IDE 分岐ケーブルと 15cm 程の電源分岐ケーブル三つを購入。電源分岐ケーブルは長〜いやつを買いたかったのだが品切れのためしょうがなく短いのを、しかしこれで良かったかも。iMac 内部のスペースに余裕がないのであまり長いと取り回しに困ったかも知れない。

 交換前に「極私的iMac簡易紹介ページ」さんと「iMac cafe」さんの iMac 開腹・ハードディスク交換の記事をよく読んで予習。実は一度 CD-ROM ドライブの外し方が判らず挫けそうになった。ドライブ本体をフロントベゼルの側からマザーボード方向に押して上に持ち上げてやると外れる。

 ハードディスクは専用シャシーに収まりさらに本体シャシーに取り付けられている。専用シャシーにある爪が本体シャシーに引っ掛かっているのでちょっと手間取る。

 ハードディスクの IDE ケーブルと CD-ROM の ATAPI ケーブルが金属製のリングで束ねられているので、マザーボードとドライブからコネクタを抜いた後このリングから CD-ROM ケーブルだけ抜いておく。ハードディスクのケーブルは交換してしまうので仕舞い込む。そう、はずしたオリジナルのハードディスクは外付けドライブとして使うのだ。

 IDE ケーブルと電源ケーブルをそれぞれ買ってきたものに取り替え、とりあえずはオリジナルのハードディスクを内蔵のまま、新しいハードディスクをスレーブ設定にして外付け、と言う状態で接続そして起動し、新しい方のフォーマットを敢行。Mac OS に付属のドライブ設定で問題なく行えた。その際パーティションを HFS+、HFS それぞれ4っつずつ、サイズは何も考えずに全部同じ容量で。HFS 領域は、そのうち Linux なんぞを入れてみようか、等と言う企みがあっての事。ちなみに IDE 分岐ケーブルの片割れは iMac 本体のポート類が並んでいるところにある隠しパネルをはずして引き出している。そこくらいしか無いから当たり前か。

 新しいハードディスクへの OS のインストールなのだが、新規インストールして以前と同じ環境にしてゆくのが面倒臭いので元のハードディスクからそのまんまコピー。今のところ不具合も無く動作中。その他アプリケーションソフトや書類等も仕様頻度の高いものをそのままコピー。もう一度 iMac をバラし、マスター / スレーブの設定を変更してハードディスクを入れ替え、組み立て直す。起動時間が「約1分35秒」から「約1分10秒」にアップ。ハードディスクの動作音も元のハードディスクと比べ極めて静かだ。

 気になったのが、外付けにした元のハードディスクの音が内蔵していた時よりうるさく感じない、ということ。iMac 本体から電源を分岐させて2台繋いでいるので、電圧降下が起こり回転数が落ちているのかも知れない。電圧が不安定になるとシステムにも影響があるそうなので、なんとか電源を確保しなければ。そこで「電源付き IDE-USB 変換外付けケース」なるものを CaravanLab にて購入。品物は台湾のMULTIPOWER 社製「E4A-625USB/IDE」という 42W 電源付きのもの。USB で接続するつもりが無かったので IDE 分岐ケーブルとの接続の邪魔になる変換回路の基盤は外してしまった。で、これで元内蔵現外付けハードディスクを動かしてみたら、うるさかった。よくこんなの気にしないで使っていたよな、と驚く。


 続いて、6月21日に MJSOFT にて PowerLogix 社の "iForce 500/200/1M" を注文。なぜ MJSOFT にしたかと言うと、米国 PowerLogix R&D Inc の日本法人 PowerLogix Japan をやっているのが関東金属鋼業(株)であり、MJSOFT をやっているのも関東金属鋼業(株)、これは早く手に入りそうだと迷う事無く決定。というか、他に扱っていたところがあったのだろうか? しかし待てど暮らせど商品入荷の案内が来ない。PowerLogix Japan のウェブサイトには幾度か出荷が遅れている事のおわびが掲載された。このサイトにはハッキリとは書いてい無いが、CPU メーカからの品物の供給が少ないらしい。10月30日に MJSOFT より、iForce 466/186/1M なら即納できるがいかが、と言うメールが届く。しばし悩むが、233MHz から見たら 466MHz も 500MHz も一緒だよな、と半ば無理矢理納得して変更をお願いする。無事11月3日に到着。

 載っている CPU は IBM 製「PPC750L-EB0G450」。と言っても私には何の事やらさっぱりだが。型番の最後の「450」というのがクロックスピードなのか? Apple システム・プロフィールで見るときちんと 466MHz になっている。「iForce Profiler」という、製品に付属のソフトで見ると 467MHz なのだがどういう事だろうか?

 先走ってしまった。まず取り替えの際付属の説明書はきちんと読むべし。CD-ROM から「iForce Utility」をハードディスクにコピーし、所定の操作を終了すると ROM の内容を保存して iMac が自動的に終了する。その後 iMac をバラして取り替えとなる。 その際、カードを外すのはマイナスドライバ等で少しずつ持ち上げながらやればそれほど難しく無いのだが、とは言っても慎重にやるべき、取り付けるのがなかなかうまく行かない。マザーボードと CPU カードのコネクタの位置合わせが難しいのだ。覗き込んで確認できるような隙間が無いため指先に神経を集中しつつ少しずつカードを動かしながら「カチ」と一段下がるポイントを探す。カードをあまり撓ませない様気を付けながら上から押し込んでやる。元のカードを外す前にどれ位の高さにあるか確認して覚えておくと吉。あ、カードを取り付ける前にメモリを付け直すのを忘れちゃいけない。

 組み立て後最初の起動で ROM 内容の書き込みが行われ自動的に再起動。いよいよ 466MHz の世界へ。再起動後いったん終了し、改めて起動して時間を計ったところ「約55秒」。若干のスピードアップだな。ちょっと操作してみた感じでは劇的に速くなった、という印象は全く無いかな。普段それほど CPU パワーを必要としない作業しかしていないからだろう。

 ということで久しぶりに「六角大王 Super 2」を起動して使ってみた。お、これは速い。これは二倍くらいの速さがあるような感じがする。PiXELS:3D も同様。それよりも、毎日使っているソフト という事で iCab なのだが、レンダリング速度が大幅アップ。気持ちがいい。例えばページ全体が TABLE で囲まれているようなページだとソースをすっかり取り込んでから表示されるのだが、その速度が異様に速い。それと、当然だが、オフラインでキャッシュされている画像を多用したページを表示する際の速度がこれまた速い。いやホントに気持ちいい。ただしあっという間に慣れてしまうのが悲しい。

 後はメモリをフルに増設してしまおうかな。


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