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[サイケデリクス]

TMA-2体験レポート

(Mr.Scomm)


13:11 
  TMA-2、40mg経口摂取

 昨夜は睡眠も確保できたので体調はまあまあ、TMA-2の体験はもう5回以上あると思うが、この物質は特に体調が良くないと体にばかり注意が向かってしまうので体調不良時にはお薦めできない。それはAMTなどの他のサイケデリクスにも言えることだが、むしろ体調を整えるためを目的として良い自己イメージ治癒に成功することも多い。ただし失敗すると特にAMTなどは長丁場なので大変な目にあう。
 今までのTMA-2体験からすると、特にこの物質は意識を精妙な世界に導いてくれるため、体調不良の時はもったいない。と言うことで今回の体験も予定を大幅に遅れてしまった。

 10分経過。この物質のニュアンスの前触れ?とおぼしき感覚がすでに始まる。

 丁度一週間前、TMA-2を飲むタイミングを計りかねていた時、渋谷で酔っぱらったロックバンドの三人衆が深夜、我が家に乱入してきた。その晩、この連中とTMA-2を飲んだ。私ともう一人は10分前後ですぐに“ある種のニュアンス”を感じ、「あれ?もう来たか?」と話していたのだが、そこはへべれけに酔った連中の吹き溜まりのこと、猥雑な会話の中で“その予兆”のようなものに感覚をとぎすませる状況にはなく、予兆は一旦どこかへ吹き飛んでしまった。
 2〜3時間もすればさすがにその場の一同、はっきりとTMA-2の感覚を感じたが、酒の入った三人衆は口々に「アルコールが邪魔だった、もったいなかった」と洩らしていた。

13:48 
 その一週間前と打って変わって今回は煩わしいことの殆どない一人自室の中の状況なので、自身の感覚に集中できる。前触れは単に前触れに終わらずそのまま感覚は上昇していく。……多少の寒気と震え、しかし、震えは必ずしも悪寒のためのみではなく、明らかに身体のヴァイブレーションの高まりによるものだ。寒気は中程度の風邪程度に感じる。……ペンのインクの匂いがはっきり感じる。……この様な嗅覚の鋭敏さは昔、2CBで体験したことがある。

13:56 
 別に幻聴があるわけではないが「ドドドドドーーー」というロケット打ち上げの擬音を用いたくなるようなヴァイブレーションの高まりを感じる。大きな生あくび、ゲップ、吐き気の不快感と快感が入り交じっている。

14:04 
 空気を汚したくはないのだが寒気がたまらず暖房をつける。酸っぱい胃液をはく。

14:16 
 身体のさまざまなセクションがそれぞれマイクロコンピューターのように機能しているのが分かる。細胞の一つ一つが正確な判断力を持つ英知の結晶のように感じる。……特に日常、夜更かしで酷使している腎臓には修正点が多く検出されているようで、特に右腎臓の周りの細胞は忙しそうだ……ゴメンナサイ。

14:26 
 あつい日本茶が実にありがたい!おいしい!……しみじみと飲む。

15:00 
 映画「羊たちの沈黙」の中にある台詞「……欲望は目から入ってくる……」が盛んに思い出され、気にかかる。
 この世には無駄なものは何一つないというヴィジョンもある反面、この世の中は無駄だらけだと言うこともまた真実だと思う。

15:44 
 動作がぎっくり腰の老人のように慎重で緩慢になっている。
 いくつもの思念、思考、概念、記憶が去来するがマッシュルーム的カオスではなく統一感と流れがある。それらひとつひとつを書き留め、再検討しようとすると、もうそれらは過去のものとなり陳腐になってしまう。

 中心から咲き続けるバラのように思考がわき出してくる(そういえばバラの香を焚いていた)。

14:40 
 こんなコマーシャルを思い出す。……日本の数学の問題は、2+3=? 10/5=? しかしXXの国では、5=?+? 3=?/?……考えるのが楽しくなりそうですね?っといったものだ。限定法的思考を植え付けられてしまうと人は奴隷になってしまう。

 私の過去を振り返ると、つらいこと、イヤなことが一杯あったはずなのに、それは今思い返すと何でもないことだった。気が付いてみれば、やりたいことを、やりたいようにやってきただけだった。いろんな人たちに支えられ、迷惑をかけながら、やれ、義務とか、責任がとか思いながら実際はただ自分のやりたいことをやりたいようにやってきただけ……。

 しばし、朦朧とした中、寒気、はきけ、めまいの中で唐突な思考の流れを見守り続ける。

17時台、
 最近入手したスペースサルトと言う宙づりになる健康器具を使う。
 この時、人類の背負った重力の呪いを解決できるのではないかと感じた(笑……?)。大体こんな重たい頭部を体のてっぺんに乗っけてバランスを取りながら歩いている人間というのはつくづく重力に刃向かった生き物だ。……この二足直立歩行によって人間は見晴らしが利き、両手が自由になった。……つまり欲望を追いかけるのには絶好のスタイルではある。……しかし、足腰には不自然な荷重がかかってくる。

 そこで単なる健康法としても、そして、瞑想法としてもタロット・カードの12番のような足首からの逆さ吊りというスタイルが実にすばらしい、究極のスタイルではないか?……と思えるのだ。タロットの逆さ吊りの男には金貨の袋が落ちている。逆さ吊りになるとポケットにため込んだものは全部落下してしまうが、お金に囚われている者にとって金貨とは魂そのものなのかもしれない。この瞑想法によって男の魂は身体を離れ、大地へと還っていくのである。

18時頃 
 銭湯に行く。お湯で暖まるのはTMA-2やその他フェラチナミン系では特にウットリする体験である。おもわず洗い場で横になってしまい番台さんに注意される。

20時頃帰宅。 意識はまだ朦朧としているためそのまま就寝。

 

[サイケデリクス]