「ホワイトアダージョ」より


男は寝室のクローゼットの中から、ベッドの上で繰り広げられている、卑猥な饗宴を鑑賞していた。

寝室の照明はベッドを中心に明るく、クローゼットの扉の隙間からベッドの上の男女の営みは細かいところまで見ることができた。

男の手にはビデオカメラがあり、その狂態を撮影している。

心臓の鼓動が激しくなり、ベッドの上のふたりに気づかれるのではないかと懸念するほど興奮していた。

男は彼らが留守にしている時に、合い鍵を使い忍び込んだ。

女が露出狂のような格好をして出ていった時から、この別荘で彼らの帰りを待っていたのだ。

ふたりは帰ってくると、もうがまんができないといった様子で絡まり合いながら寝室に入ってきた。

女の衣服は出ていったときのまま、超ミニの革スカートとへそがでるほど短いノースリーブだった。コギャルの女子高生でもしないようなきわどい服装で、さんざんいろいろな男の視線に晒され、官能を募らせてきたのだろうと男は思った。

長いキスをすると、男は昨夜使った赤いロープを出し、服を着たままの女を縛っていった。若い男のほうが全裸になる。すごい勃起が飛び出す。

(やっぱり・・・でかいな・・・)

女は縛られながらも甘えた声を出し、マゾの本性を露にしていった。

彼女は太い肉棒を顔にこすりつけられるたびに、それを口に咥えようとするが、男はじらしている。

クローゼットの中では、彼らの淫らな会話や女の快感にこらえるあえぎ声を、残らず聞くことができた。それだけでなく男が女の女陰に仕掛ける愛撫のいやらしい湿った音まで聞こえるのだ。

女の声は期待に震え、とぎれとぎれになっている。

女はうつ伏せにさせられ、お尻を高々と突き出した。

ビデオをクローズアップにする。ファインダーごしに、股縄がくい込んでヌレヌレになった陰部が飛び込んでくる。女の秘部はもはや熟れたトマトのように、どろどろに崩れていた。

(いいぞぉ・・・、ロープを引っ張れ!)

その声が聞こえたかのように、若い男は股縄を力まかせにひっぱった。

後ろ手に緊縛され、股縄をくい込ませ、お尻を高々と上げているスタイルのいい女の格好は、まさに淫乱だった。

首のまわりまでずりあがり大きく乳房を露出させているノースリーブも、腰のまわりにまとわりついているミニスカートも、衣服というより、女の扇情的な肉体をよりいやらしく演出する小道具になっていた。

男はビデオのファインダーを覗きながら、自分の勃起を握りしめた。

ファインダーの中では、女のしとどに濡れた女陰がクローズアップされている。

若い男は股にくい込んだロープをひっぱたり、お尻の穴を押し拡げたりした。

そのたびに女は

「キャーッ・・・、あぅぅ・・・あぁ・・・」

というような悲鳴のような声や、

「あん・・・あぁぁ・・・はっーん・・・」

などと気分を出した声をあげていた。

女の股縄を外すと、男はお尻の穴は処女かなどと聞き、女はいやいやをするように首を振った。

豊満な尻が煽情的にくねくねと踊りだす。

男は舌先でアヌスを舐め廻す。

「いやーん・・・、あっ、あっ、あう〜ん・・・だめぇ・・・あぅ、あぁ・・・ん、あん、あん・・・」

女はむっちりとしたお尻を割り開かれ、男の舌で肛門を愛撫されている。

(くぅーっ・・・、あの女、ケツの穴を舐められて、感じてるぜ・・・)

男は肛門に指を挿入すると、出し入れさせた。

女はお尻をふり、官能に顔を歪め、必死に耐えている。

「もぅ・・・だめぇ・・・。ゆるしてぇ・・・」

「こんなに濡らしやがって! 淫乱スケベ女め!」

(ホントに流れ出そうだ・・・)

「このオ●ンコ汁をたっぷりつけてから、AYAの後ろの処女を破ってやる!」

(おいおい、あんなの入るのかよ〜・・・、見モノだな・・・)

男は女の濡れそぼった膣口に太いペニスを当てると、ずぶりと刺しこむ。

男はバックから女のうつ伏せになった女の女陰に、力まかせに男根をぶつけている。

ガーターベルトを馬の手綱のようにひっぱり、一定のリズムで打ち込んでいた。

そのたびに女の声と表情は、紛れもない快感を表す。

そのうちそのテラテラに光ったモノを抜き出すと、女の肛門にあてがった。

女は一瞬びくっとした。

「いやーん・・・、そ、そんな太いの、入らないわよぉ・・・」

「ダメだ! 動くな!」

「うぅぅ・・・いやん・・・」

「うっ!」

男は女が嫌がるのにもお構いなしに、巨大な男根をアヌスにねじりこんだ。

「ヒーッ! ・・・」

女の身体がのけぞり、痙攣する。

(す、すげぇー・・・。根元までのみこみやがった・・・。くぅーっ・・・)

「痛いぃ・・・。いたいよぉ・・・」

「うぅぅ・・・。力を抜くんだ。AYA」

アナルセックスがはじまった。

女の表情は苦痛から快感に変わっていた。

(信じられん・・・、あんなでかいモノが根元まで入るなんて・・・)

だんだん抽送のスピードが早くなっていった。

女の顔は紛れもなく官能に酔っている。

「ひーぃ・・・、あぁ・・・、お願い・・・、こすってぇ、オ●ンコもぉ・・・」

(この女め・・・、とんでもない淫乱女だ・・・)

男は乱暴に女の女陰全体をこすりあげた。

「きゃーっ!・・・イッちゃうよ・・・、イッちゃうよ・・・ひぃーっ・・・」

女も男も限界に近づいていた。

「くぅーっ! AYA・・・出るぅ・・・出るぅ!」

「あたしもぉ! あたしも!」

男の身体がさきに爆発した。

一呼吸おいて、女が達した。

女は叫び声をあげると、真っ赤に熟して溶けたようになっている股のあたりから、ちろちろと液体を出した。

急に力が抜けたかと思うと、女陰のあたりから大量のおっしこをほとばらせたのだ。

失神した瞬間にもらしたようだった。

(す、すごい・・・)

クローゼットの中の男も、大量に射精していた。

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ベッドの上のふたりは、しばらくの間つながったままだった。

そのうち男が離れると息を切らし、仰向けになる。

女の肛門から涎のように男の精液がにじみ出した。

女はまだ気がつかない。

そのうち、男は寝息をたてはじめた。

クローゼットの中の男は、しばらくそのまま静かにしていたが、ふたりが完全に眠ってしまったのを確認すると、そっと扉を開け寝室から出ていった。


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つづきはここです。