「ホワイトアダージョ」より
メニューを見ているとウェイターがやってきた。
店内はけっこう空いている。深夜便のトラックの運転手や中年の夫婦がぱらぱらと目には入る程度だ。
ちょっと可愛い感じのウェイターが来たとき、雄一郎はあたしのコートのポケットに隠してある、スイッチを入れる。
敏感になっている部分にあてがわれたローターが振動はじめる・・・
(あっ・・・いや・・・)
あたしはメニューで顔を隠す。手が震える・・・
(どうしよう・・・うぅ・・・)
熱く湿った部分を中心に、全身に刺激が走る。
目が霞みそうになり、声が出そうになる。
あたしは声がもれそうになるのを、かろうじてこらえる・・・
膝を開かなければ、甘い官能があたしを別の世界に連れていってしまいそうだ。
「決められないのかい?」
雄一郎がやさしく声をかける。
(もう・・・いじわるぅ・・・)
あたしは訴えるような視線を彼に送る。
彼はあたしが感じて、困っているのを楽しんでいる。
あたしは無言で、メニューに載っているあまり美味しくもなさそうなスパゲッティーを指す。
「それと・・・ミルクティーを・・・」
かしこまりました、といってウェイターが去ると、雄一郎はまたポケットのスイッチをどうにかしたようだ。
ローターはさっきよりも強い振動で、あたしのスカートの中であばれだした。
「あう〜ん・・・もう・・・ゆるして」
あたしは思わず膝を大きく広げてしまう。
「ダメだよ脚を開いちゃ・・・」
雄一郎は耳元でささやく。
「脚を開くと、スカートのなかのいやらしいAYAのオ●ンコが、あのトラックの運転手たちに見えちゃうよ・・・」