廣瀬清市瑞陵高校奨学事業 本文へジャンプ



 廣瀬清市先生は第五中学校の第24回卒業生です
『廣瀬清市先生と瑞陵高校奨学事業』(冊子)

『廣瀬清市先生と瑞陵高校奨学事業』刊行にあたって
 
 平成17年度に廣瀬清市瑞陵高校奨学事業委員会が設立され、生徒海外派遣と研究助成の事業が行われてまいりました。派遣報告書を中学校へ送付したこともあり、多くの学校から高く評価され、「この事業があるから瑞陵高校に入学した」という生徒が出るまでとなりました。海外派遣の説明会と出発式では、廣瀬先生がこの事業の趣旨などを派遣生徒と保護者に直接話されていました。平成19年に廣瀬先生が亡くなってからは、廣瀬先生を直接知る生徒はいなくなり、廣瀬先生はもとより奨学事業開始の経緯やその趣旨について正確に知る人は減ってまいりました。そこで、平成20年4月に廣瀬先生と奨学事業に関する文集を作成し、派遣生徒や瑞陵高校の職員の皆様に目を通していただきたいと考えました。原稿依頼を始めると多くの方々から原稿が寄せられ、予想を上回る227頁のものとなりました。廣瀬先生のお人柄やお考え、奨学事業の趣旨に加えて、派遣生徒や保護者の感想などが数多く掲載されており、今後の奨学事業へのご支援ご協力への一助となるものと存じます。
 この文集の作成を通して、本事業の開始時に伊神勝彦瑞陵高校前校長と中神靖委員長のご尽力があったこと、その後の事業の継続では、中神委員長に加えて、第一回事業から旅行の詳細な計画を立案し、旅行社と打ち合わせを重ねられた村松憲一瑞陵高校元教諭のご苦労が大きかったことを、改めて痛感したものであります。また、木修瑞陵会会長や鳥居大五中−瑞陵百周年事業委員長など、奨学事業委員会の委員・顧問の諸氏のご支援の大きさとともに、瑞陵高校同窓会の懐の深さを実感するとともに、海外派遣などの事業に関わった生徒・保護者・職員の皆さんからもご支援・ご協力をいただいて本事業が成り立っていることを強く感じた次第であります。
 中神委員長は、この事業をできるだけ長く継続させることに心血を注がれていらっしゃいましたが、廣瀬先生の遺された遺産も無限ではなく、学校側の強い要請もあって、本年冬のニュージーランド派遣事業で終了する見通しとなりました。事業そのものはなくなっても、廉瀬先生やそのご遺志としての本事業は語り継がれていってほしいと存じます。また、いつの日にか、第二第三の 「廣瀬先生」が現れんことを期待したいものです。
 なお、この文集の作成にあたっては、廣瀬先生執筆の『師長ロマン』の時と同様に、手書き原稿の入力や発送作業等には瑞陵高校卒業生の方々に手伝っていただきました。また、多くの方々から賛助金いただき、廣瀬先生の遺産に手をつけずにこの文集を発刊することができました。重ねて御礼申し上げます。
 残部が若干ございます。瑞陵会ホームページ記載のメールアドレスまでお問い合わせ下さい。
西郷 孝(瑞陵27回卒)


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