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振り返る。囲碁将棋ジャーナルで森内が28手目86歩に驚いていた。74歩が普通だろうと。羽生は32手目二回目の85飛で35歩狙撃。実況&分析した通り34手目35飛で主題は互角に戻っている。横歩取りとは先手の1歩得をめぐり推移する戦形だがもし歩損解消があれば持久戦が意味を成さない。35飛とぶつけるしかなかった山崎。ところが飛車交換は居玉壁金の先手が不利。よって34手目の局面では後手がすでに勝ち筋を研究できる。羽生の確信はそこにあった。86歩とすれば山崎なら38手目15角まで想定手順で来るはずと。羽生が後手で15角を指したかった理由は郷田。ファイルも本局で閉じてくれとのリクエスト。第2局では羽生の16角に山崎が15歩で催促したが今度は15角に16歩の催促。
森内の第二の驚きは42手目44銀。語呂あわせなら42銀だがその場合は65桂喰らう。44銀なので65桂が11香取りにならない。
森内が述べる山崎の疑問手は当家の実況&分析や感想戦同様43手目65桂。山崎の感想=第1局のように角道空けずに角を生殺しされたくなかったので手拍子で。最重要局面で最悪手指して二等兵の言い草。挙げ句に敵が44銀なら日本は戦争に勝ったはずとまで。こんなのバッカいたらそれは西村藤井のウマイ汁組も大言壮語し放題であろう。そのうちデコラ同様藤井御殿へ招待されて極秘手順をバラしまくる。
この局面は奇3か進偶2しかない。ここで初めて奇偶反転理論を使う。すると二回目の85飛が鍵となったことが解る。65桂は44角切りと言う仮想番を計上しない限り単なる悪手。ところが切ると王手飛車。だから切れない。仮想番計上できないナンバーでは敗着にされて当然。理論上のひとめだからこそ当家も即座に笑えない疑問手扱いにできた。第1局のトラウマで惨めな負け戦だけは見せたくなかったと彼は告白したが結果はもっと残酷なことに。将棋を知らないひとにどれくらい残酷だったか説明できるであろうか?両目くりぬいて逆さ吊り。江戸時代の晒し首。その直後でヘラヘラと楽屋ネタをバラしている生首。それじゃギャグ漫画じゃん?そのように見るしかないであろう。
森内第三の驚きは59手目85桂。ここで鋭く代替手を尋ねるスズマリに森内は15角示唆。しかし中原森内絶賛の29龍に対抗できない。誰も8筋垂れ歩の対構造24歩を言わない模様。同龍には15角と36桂。36桂は当家の奇3V2固めと同じ結果で歩切れになったことが決定的にマイナスなので24歩同龍には15角。以下29龍51角成同銀が最強だが31玉から22玉への脱出ルートが阻止できない。29龍が好手の理由は敵陣を攻めつつ自玉が22に脱出できる双頭手だった点。中原だけがそこに気がつき早めに22歩成をいれるべきだったと述べた。
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