2002.7.23&24第43期王位戦第2局二日目

谷川VS羽生

実況　マシュダ一家

岐阜市長良の岐阜グランドホテル

地獄のとろ火はいかが?

一日目はこちら 強制収容所はお好き? 初日

「羽生らしからぬ息切れ。鳴らない綾の鼓」
「後手陣営が一挙に薄くなりますが、ここで89歩成は?」
「歩切れでは先手右辺が広大で後続がない。角で金を取り飛車を85に出たいが74角打ちの王手飛車で負け。それで最後の決行55銀」
「64歩と玉のこびんを開けた手は致命的でしたか」
「序盤であれだけ差をつけられると仕方ない。もともと初日で終わっていた将棋をよく盛り返した」
「谷川さんならもっと早く決めていたはずと?」
「後手に紛れを一切与えない徹底的な指し口で序盤戦術を誇示。谷川見事な変貌」
「今までのデータ破棄します」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/25 Thu 01:54:58

「最後の１歩を使って必死の防戦」
「そこでとどめの66歩ですか」
「後手になにもさせないという呪縛地獄。これで羽生の角は完全に生き埋め」
「執行部も生き延びたということですね」
「ノルマンディーはまだ平穏だったらしい」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/25 Thu 01:42:39

「じっちゃん寝たか?」
「ぶつぶつ言ってましたけど」
「あのつながらない中継では仕方ない。指し手の前に結果がでてた。谷川の寄せ芸全部無視されたね」
「では続きでも」
「せっかく後手があの劣勢から盛り返したのに68手目87角打ですべてが水の泡。羽生は手番にこだわり続け最悪の直接手を放ってしまった」
「何が原因で」
「根本的な原因は羽生の１歩損。この直前局面でやはり序盤の歩損がそのまま尾を引く展開
。羽生は歩の妙技連発で花火を打ち上げたが、最後の勝負所で1歩しか残らず攻め中断。この局面で後手は2歩損。二つ目の歩損を見せつけられる構図。横歩取りとはこう指すのだという谷川の柔軟性に流石の羽生も焦らされ悪手で自滅。粘るチャンスはあったが最後は淡白」
「谷川さんがなけなしの桂馬で受けるとは思わなかったんでしょうか」
「打ちにくい桂馬だが、この場合は次に88歩で角を殺せる」
「それで逆に先手から70/88歩を打たされたと?」
「あそこに角を打ってもらったら谷川勝利の確信。天馬にさえしなければ34歩が間に合う展開」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 19:12:52

「この歩が今さら間に合うと?」
「無理ですか」
「角桂渡して手番まで渡すとは、先手こりゃ執行部総退陣じゃね」「奢りと?」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 19:10:17

「後手は望みある展開」
「同桂などとはしないのですね」
「それでは同飛で手番を渡すだけ」
「同飛だと飛車にあてて14角打が?」
「どこに逃げても36歩の取り込みで開き王手狙い?　単調すぎ」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 19:06:02

「羽生の歩魔術第二弾。今度は右辺攻撃」
「47銀で受かりませんか?」
「それでは36歩-同銀で右辺の金銀までバラされる」
「谷川さん行くっきゃないと」
「これで46歩突いた手が緩手に逆行転化」 「緩手程度ならまだ大丈夫ですか」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 19:00:12

「すでに逆転してると?　手順に要の歩を金ではずしましたが」
「これで手番がすでに羽生に譲渡。しかも谷川陣の金銀バラバラ。羽生終盤術の醍醐味。この形が仕掛けから思い描ける所がハブの怖さ」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:56:03

「谷川なに考えておるんかね」
「先受けしないと77歩成りが厳しいですから」
「この大事な手番でただ受けるだけの歩では23歩の叩きがタダの空威張り」
「手順に84の歩まで取られて今度は桂取りです」
「こりゃ逆転しとるかも」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:49:45

「厳しい叩きですか?」
「直接手は怖くない。33桂がおるんで飛車先はまーだ受かる」
「芸のない叩き?」
「色気では羽生の歩魔術にはかなわんな」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:42:28

「先手からやっと角交換に応じてくれました」
「ここで手番を奪い返さんとね。それより今先手は左辺の金銀が離れ駒。しかも飛車先に位を張られ左辺ボロボロ」
「75歩から始まって凄いことになっちゃいましたね」
「連合軍介入しとるの忘れとったかも」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:35:56

「ほっほ、谷川面食らって桂馬の先逃げ」
「それでも堂々と歩を突き出されましたけど」
「これで角交換を強要し、大きな拠点が残る。動けと催促」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:33:24

「先手も攻めますが」
「恰好の歩まで取られ、次の76歩の突き出しが厳しい為手番は相変わらずハブの手中」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:30:40

「羽生の思惑的中、これで7筋逆襲体制」
「今度は73歩成も防がれて続け様に桂頭狙いですか」
「二段構えの双頭手。凌ぎつつ攻める」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:26:35

「羽生の歩魔術第一弾」
「手抜きで73歩成は?」
「88歩成りの攻めあい。47地点があいておるんでそれでは後手必勝」
「同金の一手ですか」
「これで手番がまた羽生に譲渡」
「今度は仮免ではないと?」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:22:39

「案の定74歩ですが」
「谷川もホイホイ尻馬に乗るね」
「でも次に歩が成られたら厳しいですけど」
「ところがこれは羽生の誘い。そうでないと腰掛け銀にはせんよ」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:18:46

「45歩突きを直接避けた手ですか?」
「いーや。それだけの手をハブが指すはずない。これは勝負手。角交換が必然と考えてごらん」
「なるほど。これは腰掛け銀の陣形!」
「ところが金が51におるんで74歩の垂らしが厳しい」
「それさえも誘う手と?」
「これは明らかな双頭手。敵に隙をわざと見せて手番を取り返すハブ終盤術。ハブが描いている敵の陣形は駒の連携不足」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:13:56

「ほっほ、谷川こらえきれずに逃げたね」
「意味は?」
「次に25歩と打たれ飛車角交換を強要される順を嫌った。7筋攻めを楽しみに」
「せっかくの手番を」「地獄の底でとろ火焚く魂胆」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:08:38

「羽生の突破口開通。これで谷川の角いじめと4段飛車のワンセット狙い筋も一掃」
「しかしせっかくとった手番を渡してしまいますね」
「もともと仮免じゃからえーの」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 18:03:56

「当然の同金に続けて75歩打で金取りです。ただですけど、取れませんね?」
「飛車切ってから取っても指せるが流れは逃げ。先に取ると87歩の叩きでオシマイ。先に87歩打だと今度は97角シャワーで75歩打がそれこそただ。78銀上げの手に誘惑されると72飛と回られ63銀から逆襲」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 17:59:45

「当然のごとく金で守りました」
「続け様に歩を取りこれで歩損解消。しかも桂取り」
「当然のごとく金で取り返すしかないですね」
「これで対の手が続行し羽生に手番が譲渡された形」
「こんなに簡単に手番が握れるもんですか?」
「まだ仮免許じゃね」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 17:56:01

「羽生、一瞬の隙を逃さない手番の逆転戦術」
「同歩なら76歩で桂馬死にますから金あげで守る以外ないですか」
「必然手を常に相手に与えるのがコツ」
「別にこれで桂馬が取れるわけではないのですね」
「取らす変化を相手が逃げると見抜いている。これで形を乱し、先ほどの46歩を逆行緩手にする順を探る勝負術」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 15:21:49

「露骨な角いじめですが」
「羽生垂涎のチャンス到来。谷川もここで後手の誘いについに同期し、玉のこびんを開けるはめに」
「桂頭を銀上げで守る双頭手になりませんか?」
「そこまで欲張ると73桂と跳ねられ最大のチャンスが訪れる」
「露骨な角イジメオンリーとは」
「そう見えるだけ。谷川には他に指し手がない。どう、この全体図?」
「後手がへこんで先手がのびのび」
「やがて廃屋となり博物館に改装」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 15:05:50

「屈辱の大股開き」
「よくも玉のこびんが開けますね。中原玉では突いてはいけない歩では?」
「既に非常事態。悪くなったときにはセオリー無視。飛車イジメの味だけではからかわれるだけ。下から盛り上げていかないと攻撃手が発生しない。この悪手を桂はね阻止と銀の盛り上げという双頭手として読み替えるチャンスを待つ」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 14:59:10

「それで下ではなくわざわざ上に逃げたと?」
「下に逃げるのは強姦路線。上に逃げるのは調教路線」
「23銀でまた飛車にあたりますが」
「一旦身をかわし反抗した相手を今度はもっと楽しめる」
「なにもしないと?」
「65桂跳ねで角交換を強いて一挙の寄せ。82飛が恰好の餌食」
「でも82に逃げたのは羽生さんの誘いでしたね」
「そっ。従順をみせかけた誘い」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 14:52:15

「飛車にあてて颯爽と桂跳ねです」
「性の玩具にされた女の平手打」
「殺しますか?」
「いーや。その生命の突出部を楽しむだけ」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 14:49:00

「ここで初めて端歩を突きました」
「収容所フルコース。角シャワーの準備。53地点で実験台送り」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 14:44:47

「ハブチャンスの突破口がどんどん広がる」
「意味は?」
「当初はびくびく遠慮していた飛車イジメ。谷川が角道止めたんで今度は歩も銀も使わずに桂馬を跳ねて飛車に当てる」
「桂頭狙われますけど」
「それは先手も同じ。ハブはこの左桂まで活用できるなら御の字」
「手損ではないと」
「谷川が収容所フルコースを選択すれば大きな影響ない。むしろ突破口の模索が最重要」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 14:26:13

「82飛と素直に逃げました」
「ハブはチャンスの手ごたえ感じとるはず」
「ホロコースト真っ最中に奇跡のごとく脱走でしたっけ」
「これでなんとか先手に隙を与えて後手は桂馬跳ねられる展開」
「31/77桂。あきれましたか?」
「いーや。85歩打てば誰でもやる。強制収容所のとろ火をじっくり味わえということ」
「嫌らしい指し口?」
「首尾一貫と読んであげんとね。ハブは逆上しとるかも」
「お株とられちゃいましたね。谷川さんがやるとナチスの滅亡美学に似てません?」
「少なくとも日本的ではない」

ﾊ投稿者：マシュダ一家 ﾊ02/07/24 Wed 14:15:08

「封じ手はなんと85歩」
「あきれた。まさかのトサカ」
「トサカでマシュダ一家風の停滞手です」
「谷川もカミさんには頭あがらんのかね」
「恰好はどーでもいいから確実に勝ってきなさいと」
「ここまでやるかね」
「現地では最も激しい順と喧伝されてますが」
「そりゃカミさん用」
「実態は最も地味な手?」
「最も残虐な手じゃね」
「27手めの凱旋でトサカが立っちゃいましたか」
「三つの利点をもっと確実に拡大しようと言う手。即ち
1=１歩得
2=桂馬を早々に跳ねた効果維持
3=手番維持」
「森内さんの影響ですか」
「いや。羽生の影響じゃろ。悪魔の誘惑には谷川も勝てんかったか」
「例えると?」
「ダッハウからアウシュヴィッツへ」