45手め15角の場合
先手は21飛が来る前に26歩or馬消しが早急だが45手め15角は26歩を消しても馬は消せない。

先手：45手め15角+49手め23歩成
後手：46手め33桂+48手め35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲６五歩 ▽７七角成
▲同　桂 ▽２七角 ▲４八金 ▽５四角成 ▲２六飛 ▽４四馬
▲２八飛 ▽２六歩 ▲１五角 ▽３三桂 ▲２六角 ▽３五歩
▲２三歩成 ▽同　金 ▲３五角 ▽同　馬 ▲２三飛成 ▽４四馬
▲３二金 ▽１四角 ▲２二龍 ▽２一歩 ▲４二金 ▽２二歩
▲５一金 ▽同　金 ▲２一飛 ▽３九飛 ▲５九歩 ▽６二馬
▲３八銀打 ▽４七角成 ▲同　銀 ▽２九飛成 ▲投了
70手で後手の勝ち

先手：45手め15角+49手め23歩成
後手：46手め33桂+48手め35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲６五歩 ▽７七角成
▲同　桂 ▽２七角 ▲４八金 ▽５四角成 ▲２六飛 ▽４四馬
▲２八飛 ▽２六歩 ▲１五角 ▽３三桂 ▲２六角 ▽３五歩
▲２三歩成 ▽同　金 ▲３五角 ▽同　馬 ▲２三飛成 ▽４四馬
▲３二金 ▽１四角 ▲２二龍 ▽２一歩 ▲４二金 ▽２二歩
▲５一金 ▽同　金 ▲２一飛 ▽３九飛 ▲５九歩 ▽６二馬
▲３八銀 ▽６九金 ▲８八玉 ▽６八金 ▲４九金 ▽７八金
▲同　玉 ▽４九飛成 ▲同　銀 ▽６六銀 ▲６八金 ▽４七角成
▲投了
78手で後手の勝ち

飛車打ちに62馬は先の変化でも出た。王手阻止に49金と打てないといけないが銀しかない。59歩は負けと同義語。

粘るなら自陣龍だが桂頭狙われる。
先手：45手め15角+49手め23歩成
後手：46手め33桂+48手め35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲６五歩 ▽７七角成
▲同　桂 ▽２七角 ▲４八金 ▽５四角成 ▲２六飛 ▽４四馬
▲２八飛 ▽２六歩 ▲１五角 ▽３三桂 ▲２六角 ▽３五歩
▲２三歩成 ▽同　金 ▲３五角 ▽同　馬 ▲２三飛成 ▽４四馬
▲３二金 ▽１四角 ▲４二金 ▽２三角 ▲５一金 ▽同　金
▲２一飛 ▽４一角 ▲２八飛成 ▽７四歩 ▲投了
64手で後手の勝ち

すぐの15角が有効でなければ一旦49金からやってはどうか？
先手：45手め15角+49手め23歩成
後手：46手め33桂+48手め35歩
▲７六歩    ▽３四歩    ▲２六歩    ▽５四歩    ▲２五歩    ▽５二飛
▲７八金    ▽５五歩    ▲２四歩    ▽同　歩    ▲同　飛    ▽５六歩
▲同　歩    ▽同　飛    ▲６九玉    ▽３二金    ▲４八銀    ▽６二玉
▲６六歩    ▽４二銀    ▲６八銀    ▽５一飛    ▲４六歩    ▽７二玉
▲４七銀    ▽８二玉    ▲７九玉    ▽７二銀    ▲７七角    ▽３三角
▲２八飛    ▽４四角    ▲２四歩    ▽２六歩    ▲６五歩    ▽７七角成
▲同　桂    ▽２七角    ▲４八金    ▽５四角成  ▲２六飛    ▽４四馬
▲２八飛    ▽２六歩    ▲４九金    ▽３三桂    ▲１五角    ▽５五飛
▲１六歩    ▽１四歩    ▲２六角    ▽２五飛    ▲２三歩成  ▽同　金
▲２七歩    ▽３五歩    ▲５八飛    ▽２四飛    ▲投了
58手で後手の勝ち

これは中空三角理論の展開で54手め同飛でも先手勝てない。59手め36歩で馬消しを狙っても34金で圧迫される。44馬は攻防に絶好の位置。

羽生は封じ手の局面で先手マズイと思っている。

羽生の緩手は大目に見る。
17手め48銀+19手め66歩は緩手だが先手の利権を最大限延ばして手堅い。
21手め68銀は51飛の緩手相殺
27手め79玉もよしとして29手め77角はヌルイ。それでも先手勝ち変化があったので当家の最初の疑問は羽生の35手め65歩。切り札出すには早い。
その前の33手め24歩がすでに指しすぎで35手め65歩が悪手連鎖の可能性もある。礎石49金が27角に48金と動くようではいけない。当家変化のように最初から36歩で構築するか45歩を先に決めれば27角など有り得ない変化。
もし24歩の正当性を求めるなら23歩成があるかだが62馬引きが強大。
先手：43手め23歩成+47手め54歩
後手：56手め62馬
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲６五歩 ▽７七角成
▲同　桂 ▽２七角 ▲４八金 ▽５四角成 ▲２六飛 ▽４四馬
▲２三歩成 ▽２六馬 ▲３二と ▽５三銀 ▲５四歩 ▽同　銀
▲４二角 ▽３九飛 ▲４九金打 ▽２九飛成 ▲５一角成 ▽同　金
▲３一飛 ▽６二馬 ▲投了
56手で後手の勝ち

自陣に金打って39飛阻止ではタイトル戦ではない。
先手：43手め23歩成+39金
後手：
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲６五歩 ▽７七角成
▲同　桂 ▽２七角 ▲４八金 ▽５四角成 ▲２六飛 ▽４四馬
▲２三歩成 ▽２六馬 ▲３二と ▽５三銀 ▲３九金 ▽４四馬
▲２二歩 ▽３三桂 ▲２一歩成 ▽２七飛 ▲２八歩 ▽２三飛成
▲３三と ▽同　馬 ▲４五桂 ▽４四馬 ▲１一と ▽同　馬
▲５九香 ▽５四歩 ▲５三桂成 ▽同　飛 ▲４二角 ▽５二飛
▲７五角成 ▽６二金 ▲投了
68手で後手の勝ち
55手め22角でも羽生ではないと言われる。大体康光は46手め53銀と逃げずにいきなり59飛打で寄せに来る。

先手：47手め同銀
後手：46手め59飛
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲６五歩 ▽７七角成
▲同　桂 ▽２七角 ▲４八金 ▽５四角成 ▲２六飛 ▽４四馬
▲２三歩成 ▽２六馬 ▲３二と ▽５九飛打 ▲８八玉 ▽２九飛成
▲４二と ▽５九飛成 ▲同　銀 ▽同　龍 ▲投了
52手で後手の勝ち

先手：47手め同銀
後手：46手め59飛
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲６五歩 ▽７七角成
▲同　桂 ▽２七角 ▲４八金 ▽５四角成 ▲２六飛 ▽４四馬
▲２三歩成 ▽２六馬 ▲３二と ▽５九飛打 ▲同　銀 ▽同飛成
▲６九金 ▽４八龍 ▲４二と ▽４七龍 ▲投了
52手で後手の勝ち

先手：47手め同銀
後手：46手め59飛
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲６五歩 ▽７七角成
▲同　桂 ▽２七角 ▲４八金 ▽５四角成 ▲２六飛 ▽４四馬
▲２三歩成 ▽２六馬 ▲３二と ▽５九飛打 ▲６九金 ▽２九飛成
▲４二と ▽５五飛 ▲２二角 ▽４四馬 ▲同角成 ▽同　歩
▲投了
54手で後手の勝ち

45手め36歩+37桂で後手が勝つ場合
先手：45手め36歩
後手：50手め21飛
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲６五歩 ▽７七角成
▲同　桂 ▽２七角 ▲４八金 ▽５四角成 ▲２六飛 ▽４四馬
▲２八飛 ▽２六歩 ▲３六歩 ▽３三桂 ▲２三歩成 ▽同　金
▲３七桂 ▽２一飛 ▲２九飛 ▽２二金 ▲投了
52手で後手の勝ち

21飛は先手も困る。44馬を残して桂をサバクと先手苦戦。
そこで45手め57金+56銀と盛上げて馬消し手順を考えたいが21飛+24飛が早い。18角は一度見せたので芸がない。37桂も57金も難しいので結局43手めが封じ手になってしまった模様。こうなると最初に躊躇した36歩が問題。36歩保留の意味を摸索するなら36銀で再構築だが気分乗らない。封じ手が45手めなら一晩楽しめた。

23歩成阻止に22歩は後手歩切れでジリ貧。1歩損で馬作成はなんとかなるが歩切れは困る。28飛なら26歩。25飛は33桂28飛25歩で21飛を見せる。23歩成26馬32とはひとめ先手切れている。24角でも55飛と逃げられ飛車が捕獲できない。52歩はせっかく歩得したのでまだ打ちたくない。そこでモッチャリ終わる。28飛や26歩が封じ手ではアンマリなので45手め封じ手が望ましい。

封じ手予想の局面
先手：43手め28飛
後手：44手め26歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲６五歩 ▽７七角成
▲同　桂 ▽２七角 ▲４八金 ▽５四角成 ▲２六飛 ▽４四馬
▲２八飛 ▽２六歩 ▲中断

45歩を決めずに行ったので今度は手番を渡す。37手め同桂連動手+1歩得+飛車先開通が主張だがモッチャリしている。先の変化で54手め龍切り二枚換えは後手負け。かと言って単に馬より龍を嫌ったわけではない。52歩に単に21飛を嫌った。

先手：35手め45歩+49手め75歩
後手：48手め21飛
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲４五歩 ▽６二角
▲６五歩 ▽３三桂 ▲４四歩 ▽同　角 ▲同　角 ▽同　歩
▲２六飛 ▽２五歩 ▲２八飛 ▽５六歩 ▲５二歩 ▽２一飛
▲７五歩 ▽５七歩成 ▲同　銀 ▽２六歩 ▲同　飛 ▽３五角
▲５六飛 ▽２四飛 ▲投了
56手で後手の勝ち

先手：35手め45歩+49手め56銀
後手：48手め21飛
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲４五歩 ▽６二角
▲６五歩 ▽３三桂 ▲４四歩 ▽同　角 ▲同　角 ▽同　歩
▲２六飛 ▽２五歩 ▲２八飛 ▽５六歩 ▲５二歩 ▽２一飛
▲５六銀 ▽２四飛 ▲７五歩 ▽２六歩 ▲７四歩 ▽２七歩成
▲５八飛 ▽３八と ▲７三歩成 ▽同　銀 ▲７四歩 ▽２九飛成
▲７三歩成 ▽同　玉 ▲投了
62手で後手の勝ち

今度こそ36歩はマギレが発生すると羽生の見送り。
29手め77角ならば65歩に77角成同桂と取れる。
30手め33角は51飛のツケ。
32手め44角は33桂跳ね準備だがこんなカンジでやられる。

先手：55手め32と
後手：50手め57歩成
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽７二銀 ▲７七角 ▽３三角
▲２八飛 ▽４四角 ▲２四歩 ▽２六歩 ▲４五歩 ▽６二角
▲６五歩 ▽３三桂 ▲４四歩 ▽同　角 ▲同　角 ▽同　歩
▲２六飛 ▽２五歩 ▲２八飛 ▽５六歩 ▲５二歩 ▽同　飛
▲２三歩成 ▽５七歩成 ▲同　銀 ▽同飛成 ▲５八銀 ▽５六龍
▲３二と ▽投了
55手で先手の勝ち
と金を残した方が勝ち。

今度は康光がナニも考えない番。単なる美濃完成に考える必要はないと。しかし一番考えていない手は51飛。それが定跡のはずと思っている。今度28手め44歩は36歩。

先手：29手め36歩+33手め52歩+35手め65歩
後手：28手め44歩+32手め45歩+38手め23歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽８二玉 ▲７九玉 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽４三銀
▲３七桂 ▽４五歩 ▲５二歩 ▽同　飛 ▲６五歩 ▽８八角成
▲同　金 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽４六歩 ▲同　銀 ▽７二銀
▲６四歩 ▽同　歩 ▲２二歩 ▽３三桂 ▲２一歩成 ▽投了
47手で先手の勝ち

今度こそ88金には79玉のヒモ付で33角もないので後手は23歩を打つ。これが康光には許し難い。しかも42手め72銀で手を戻す。これでは64歩が入ってしまう。

27手めが微笑ましい。羽生はナニも考えずに79玉。これならどう間違っても88角成同金の壁金はない。先程のハブグラ変化では88角成同金に34手め33角がただの飛車金取りなので入玉変化がある。

先手：27手め36歩+29手め52歩+31手め65歩駒アタック
後手：26手め44歩+28手め45歩+34手め33角
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽４五歩 ▲５二歩 ▽同　飛
▲６五歩 ▽８八角成 ▲同　金 ▽３三角 ▲２一飛成 ▽３一金
▲同　龍 ▽同　銀 ▲４三金 ▽８八角成 ▲５二金 ▽同　金
▲４一飛 ▽７八金 ▲５八玉 ▽６八金 ▲同　玉 ▽７八飛
▲５七玉 ▽５六歩 ▲同　銀 ▽６六金 ▲４七玉 ▽５六金
▲同　玉 ▽７六飛成 ▲４五玉
この進行は36歩と突いた1手が無駄。むしろ36玉の脱出ルートを閉塞している悪手。36歩の1手分で後手が指した82玉は逆に後手勝ちを確実なものにしている。そこで羽生は一番指したい36歩のチャンスを保留。これは羽生の読みではなく康光の読みを信用しただけ。だから時間を使う必要がない。結果的に79玉は危険回避として後手勝ち変化を封印している。羽生が康光より読まずに済むのは康光の指し手を信頼しているため。

大長考して康光は純愛路線に戻った。棋界で一番愛される棋士の壮大な葛藤。身ぐるみはがされて夜風で風邪引きたくないと。
82玉なら65歩が駒アタリ奇数番3でも怖くない。

先手の切り札は65歩だが単に突くのでは幕洗い後の昼寝。
そこで65歩を駒アタリ奇数番3にしたい。

31手め65歩駒アタリ奇数番3からハブグラを取る場合
先手： 27手め36歩+29手め52歩+31手め65歩駒アタリ奇数番3
後手：26手め44歩+28手め45歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽４五歩 ▲５二歩 ▽同　飛
▲６五歩 ▽８八角成 ▲同　金 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽４三銀
▲３五飛 ▽２八角 ▲３七角 ▽同角成 ▲同　桂 ▽２八角
▲５三歩 ▽同　飛 ▲６四歩 ▽１九角成 ▲４五桂 ▽５一飛
▲６三歩成 ▽同　玉 ▲中断

ひとめ後手は土手で昼寝しすぎて独り取り残された風情。香得でも危ない。橋の下に居た女郎に捕まってしまうであろう。

先の変化55角に先手が歩得に満足して28歩としたがもし羽生がこれを先週の森内同様恥ずかしいと思った場合28手め45歩は取らないで封じ手にする。
先手が55角を許さない場合
先手：27手め36歩+29手め37桂
後手：26手め44歩+28手め45歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽４五歩 ▲３七桂 ▽４六歩
▲同　銀 ▽中断
これは後手が3歩と手番を持ち面白い。46銀が浮いている為14歩が有効になる。怖いのは相変らず64歩だが先手から65歩+64歩の2手分を指させる分にはSDとなったハブグラなので康光なら勝機十分。

26手め44歩+28手め45歩変化　1歩千金

急戦中飛車では横歩取り85飛同様1歩損で勝負形を構築するが2歩損は負け。羽生は近藤相手に1歩損で戦ったが康光は逆に後手が歩損で勝負形を構築するはず。35歩構想が無理ならいっそのこと26手め44歩はどうか？狙いは55角と33桂。

45歩2-2アタックの歩損で55角
先手： 27手め36歩
後手：26手め44歩+28手め45歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽４五歩 ▲同　歩 ▽５五角
▲２八歩 ▽３三桂 ▲５六歩 ▽６四角 ▲６五歩 ▽５三角
▲４六銀 ▽４四歩 ▲３七桂 ▽４五歩 ▲同　桂 ▽同　桂
▲同　銀 ▽３三銀 ▲２七飛 ▽２六歩 ▲４七飛 ▽４四歩
▲５四銀 ▽６二角 ▲５五歩 ▽４二桂 ▲６四歩 ▽５四桂
▲６三歩成 ▽同　玉 ▲５四歩 ▽投了
57手で先手の勝ち

この教訓は1歩千金。2筋で飛車叩いて歩切れになったのが敗着なので即時44歩から1歩残して銀殺しに成功した場合。
先手： 27手め36歩
後手：26手め44歩+28手め45歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽４五歩 ▲同　歩 ▽５五角
▲２八歩 ▽３三桂 ▲５六歩 ▽６四角 ▲６五歩 ▽５三角
▲４六銀 ▽４四歩 ▲３七桂 ▽４五歩 ▲同　桂 ▽同　桂
▲同　銀 ▽３三銀 ▲２七飛 ▽４四歩 ▲５四銀 ▽６二角
▲５五歩 ▽５三歩 ▲投了
50手で後手の勝ち

先に桂損する35歩変化構築は無理筋

35歩変化構築は後手が先に桂損するので歩の数が最重要。
仮に先手が緩手を4回指せば成立しそうな変化
先手：31手め36歩3-2アタック
後手：26手め14歩+30手め35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽３三桂 ▲２八飛 ▽３五歩
▲３六歩 ▽１三角 ▲３五歩 ▽同　角 ▲３四歩 ▽２七歩
▲同　飛 ▽２六歩 ▲３七飛 ▽４四角 ▲３三歩成 ▽同　銀
▲７九玉 ▽５六歩 ▲５八歩 ▽２一飛 ▲２八歩 ▽２七歩成
▲同　歩 ▽２八歩 ▲投了
50手で後手の勝ち
緩手1=79玉
緩手2=58歩
緩手3=28歩
緩手4=27同歩
最後49手め27飛でもそこまで行かない。
しかし桂損変化35歩を諦め30手め25歩はもっと早めに後手劣勢。
先手：31手め36歩3-2作成
後手：26手め14歩+30手め25歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽３三桂 ▲２八飛 ▽２五歩
▲３六歩 ▽４四歩 ▲３七桂 ▽４三銀 ▲２五桂 ▽同　桂
▲同　飛 ▽投了
37手で先手の勝ち
桂がサバけると歩損。以下飛車交換を画策するのが後手の戦略だがダメであろう。

先手：31手め36歩3-2アタック
後手：26手め14歩+30手め35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽３三桂 ▲２八飛 ▽３五歩
▲３六歩 ▽１三角 ▲３五歩 ▽２六歩 ▲同　飛 ▽２五歩
▲３六飛 ▽２一飛 ▲３四歩 ▽２六歩 ▲３三歩成 ▽同　銀
▲２二歩 ▽同　飛 ▲６五歩 ▽４四歩 ▲６四歩 ▽同　歩
▲４五歩 ▽２七歩成 ▲４四歩 ▽投了
51手で先手の勝ち

先手：31手め36歩3-2アタック
後手：26手め14歩+30手め35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽３三桂 ▲２八飛 ▽３五歩
▲３六歩 ▽１三角 ▲３五歩 ▽２六歩 ▲同　飛 ▽２五歩
▲３六飛 ▽２一飛 ▲３四歩 ▽２六歩 ▲３三歩成 ▽同　銀
▲２二歩 ▽同　飛 ▲６五歩 ▽３五歩 ▲３八飛 ▽２七歩成
▲５八飛 ▽５二歩 ▲３四歩 ▽４四銀 ▲４五歩 ▽投了
53手で先手の勝ち

先手：31手め36歩3-2アタック
後手：26手め14歩+30手め35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽３三桂 ▲２八飛 ▽３五歩
▲３六歩 ▽１三角 ▲３五歩 ▽２六歩 ▲同　飛 ▽２五歩
▲３六飛 ▽２一飛 ▲３四歩 ▽２六歩 ▲３三歩成 ▽同　銀
▲２二歩 ▽同　飛 ▲６五歩 ▽３五歩 ▲３八飛 ▽４四歩
▲５八飛 ▽４二金 ▲３四歩 ▽同　銀 ▲４四角 ▽２一飛
▲６四歩 ▽投了
55手で先手の勝ち

54飛とせずに51飛とした利点があるとすれば21飛成阻止+21飛展開と26手め35歩。飛車を素抜かれない。22手めでも35歩はあったかもしれない。狙いは先手の36歩阻止。しかし飛車が56地点にいれば36歩は考えにくい。同飛で歩損。よって51飛ならば36歩阻止の最後のチャンスは26手め35歩しかない。この歩を飛車で取りに行くと33桂。
先手：27手め25飛
後手：26手め35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽３五歩 ▲２五飛 ▽３三桂 ▲３五飛 ▽２八歩
▲投了
30手で後手の勝ち

ところが33桂を跳ねさせてじっと28飛とされるとこの桂が狙われるばかりか22角が使いにくい。25歩+14歩+13角から21飛は4手もかかる。

先手：27手め25飛
後手：26手め35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽３五歩 ▲２五飛 ▽３三桂 ▲２八飛 ▽中断

或いは普通に定番26飛でも後手困るかもしれない。
先手：27手め26飛
後手：26手め35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽５一飛 ▲４六歩 ▽７二玉
▲４七銀 ▽３五歩 ▲２六飛 ▽３三桂 ▲３六歩 ▽２五歩
▲２八飛 ▽３六歩 ▲同　銀 ▽投了
33手で先手の勝ち

ひとめ後手負け。先手が24飛で34飛を狙って耐えているのに自分だけ66歩アタリの仮想番を返上しては綾がない。羽生はこの緩手を利用して46歩+47銀の好形に二手。そのうち1手分は72玉との相殺。つまり79玉の1手分を47銀に投資。47銀を指すと36歩+37桂の理想形から29飛まで1手で戻れる。
谷川なら下がるにしても54飛から考える。25手めの局面は後手勝てる気しない。

一番無難な壁銀解消+銀出仮想番消去示唆。組合は79玉も必要なので72玉+82玉を後手に許す。
後手から66角同様に66飛はすぐにはない。66飛は先手の盲点だが王位戦第1局を経たので康光は読んでいるかもしれない。

先手： 23手め28飛
後手：22手め23歩+24手め66飛
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲６八銀 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽６六飛
▲同　角 ▽同　角 ▲７七桂 ▽中断

先手：21手め16歩
後手：22手め72玉
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲１六歩 ▽７二玉 ▲１五歩 ▽２三歩
▲２八飛 ▽６六角 ▲同　角 ▽同　飛 ▲６八銀 ▽７六飛
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４一角 ▽３一銀 ▲８五角成 ▽投了
35手で先手の勝ち

2002年の羽生分析はグランサタンから始まった。66角を後手に指させて64歩が羽生のGS。これは対近藤でも35手めに登場。

羽生は康光の方が指し手変化を読んでいると昨日述べた。
ところが康光は当たり前のことを忘れている。
66歩を仮想番解釈する変化構築は近藤とて同じ。康光は23歩を打たなかった理由として28歩のチャンスを残す変化を読んだ。ところが20手めの局面は先手にも仮想番の権利がある。
即ち22飛車成。
後手が即66角とできないように先手も即22飛成を敢行できない。

先手：21手め22飛車成+23手め38金
後手：26手め49飛
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲２二飛成 ▽同　金 ▲３八金 ▽２八歩
▲同　金 ▽４九飛 ▲投了
26手で後手の勝ち

先手：21手め22飛車成+23手め28歩
後手：24手め49飛
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲２二飛成 ▽同　金 ▲２八歩 ▽２六飛
▲投了
24手で後手の勝ち
序盤で端歩が突きあっていると26飛には17角の迎撃。
16歩14歩の交換があった場合
先手：21手め22飛車成+23手め28歩
後手：24手め49飛
▲１六歩 ▽１四歩 ▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５二飛 ▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽５六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金
▲４八銀 ▽６二玉 ▲６六歩 ▽４二銀 ▲２二飛成 ▽同　金
▲２八歩 ▽２六飛 ▲１七角 ▽投了
27手で先手の勝ち
冗談ではなく康光はそこまで読むのが大好き。対急戦中飛車96歩を出したからには初手16歩ぐらい平然と読む。しかし先手の仮想番を忘れていると言うオチ。これは王位戦第1局も同様。当家は角切り、羽生は飛車切りを真っ先に読んだが康光はいずれも読んでいなかった。
66歩を後手だけに仮想番解釈されないために羽生は飛車切り構想を練っている頃。

16歩構想中途入社の場合　ポカ篇
先手： 21手め16歩
後手：22手め72銀ポカで面接失敗
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲１六歩 ▽７二銀 ▲２二飛成 ▽同　金
▲２八歩 ▽２六飛 ▲１七角 ▽投了
27手で先手の勝ち

16歩構想中途入社の場合
先手： 21手め16歩
後手：22手め72銀角刈挑発
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽４二銀 ▲１六歩 ▽７二銀 ▲２二飛成 ▽同　金
▲６五歩 ▽３三桂 ▲中断

19手め66歩を仮想番解釈したのが近藤。19手めの局面を駒アタリ偶数番2とする。すぐに20手め66角は最後に21飛成が残って後手負け。そこで近藤は20手め23歩の新規番挿入。先手が34歩と横歩を取ると48銀の欠陥による26飛で先手負け。そこで28飛と下がらせ66角で仮想番行使。33手め18角の飛車アテで羽生は一挙に盤面制圧に成功したのが対近藤戦。飛車を下がっては54歩で負けなので近藤は仕方なく53歩としたが先の52歩同様これでは後手勝てない。
康光は20手め42銀。これは23歩構想が33手め18角で瓦解したためではない。ひとめ23歩は飛車先歩交換原理ではまず考えない手。32金が離れ駒になっても先手は34飛とまだ取れない。28歩が残るため。そこで変化を読まずにまず20手めの局面を仮想駒アタリ偶数番2として見る。仮想番の権利は後手。いかに19手め66歩が退嬰コードか。66歩は17手め48銀からの流れなので康光は仮想番を維持しつつその根本要因の48銀のBBとなる42銀で先手の悪手連鎖を誘おうとしている。

19手め66歩は18手め62玉によって先の54飛変化が消滅した為に76飛の横歩取りを避けるのが第一の意味。第二の意味は角交換の仮想番を避けて仮想駒アタリ奇数番3から純正駒アタリ奇数番1に戻す「跳躍奇数番1」。しかし34飛と取ると28歩の新規駒アタリ奇数番1で先手負け。
よって19手め66歩は感興に乏しい。そこで後手は66歩を仮想番に繰り込み、尚且つ34飛を誘発する手を指したい。

16手めの局面の特徴は双方横歩取りにより駒アタリ偶数番2+角交換の仮想番を双方が加算できること。従って双方横歩取り+角交換の全変化を把握していないと以下指せない。角交換は同銀連動手を与える損失を明解に補填できなければ負け。

先手：17手め22角成+19手め34飛
後手：24手め55角
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲２二角成 ▽同　銀
▲３四飛 ▽３三歩 ▲３六飛 ▽同　飛 ▲同　歩 ▽５五角
▲５三飛 ▽５二飛 ▲５五飛成 ▽同　飛 ▲４六角 ▽２五飛
▲２八歩 ▽６二金 ▲投了
32手で後手の勝ち
20手め形良く33銀は24手め55角に25飛と打たれる。
17手め羽生は中原同様角交換しなかった。中原の17手め28飛は飛車先歩交換原理のデメリットである飛車下げによる1手分で横歩取り権利を放棄する逆行駒アタリ奇数番1の指し方。羽生の17手め48銀は平行駒アタリ偶数番2+仮想駒アタリ奇数番3とする指し方。
18手め76飛は後手負け。
相横歩取りの場合1
先手：19手め22角成
後手：22手め33歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽７六飛
▲２二角成 ▽同　銀 ▲３四飛 ▽３三歩 ▲５四飛 ▽投了
23手で先手の勝ち

先手：19手め22角成
後手：22手め33桂
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽７六飛
▲２二角成 ▽同　銀 ▲３四飛 ▽３三桂 ▲５四飛 ▽５二歩
▲３八金 ▽投了
25手で先手の勝ち

いずれも76飛とした為に54飛の王手を受けにくい。先手が48銀としたので28歩や28角を先手は許せないが王手を後手が受ける1手で38金とできる。52歩のような合い駒では後手勝てない。そこで康光は羽生48銀に対して18手め62玉。

飛車先歩交換の流れ
先手が24歩同歩同飛の飛車先歩交換を実行できる流れは本譜羽生の場合以下のふたつ。

1=2006.08.17A級順位戦　羽生VS深浦　飛車先歩交換四間
2=2006.08.20NHK杯　羽生VS田村

放映：2006.08.20
棋戦：NHK杯
戦形：タコ
先手：羽生善治
後手：田村康介
▲７六歩 ▽８四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽８五歩
▲７七角 ▽３四歩 ▲８八銀 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽４二銀
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽４三銀 ▲２八飛 ▽２三歩
▲４八銀 ▽５四歩 ▲５六歩 ▽６二銀 ▲６八角 ▽５三銀
▲７七銀 ▽６四歩 ▲６九玉 ▽５二金 ▲６六歩 ▽７四歩
▲５八金 ▽６二玉 ▲６七金右 ▽６三金 ▲７九玉 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７三桂 ▲３六歩 ▽８一飛 ▲３七桂 ▽１四歩
▲１六歩 ▽３三角 ▲４六歩 ▽２四角 ▲４七銀 ▽５二銀
▲８八銀 ▽４一飛 ▲２五歩 ▽５一角 ▲７七桂 ▽３三桂
▲８五桂 ▽同　桂 ▲８六歩 ▽４五歩 ▲同　歩 ▽９七桂成
▲同　香 ▽４五桂 ▲同　桂 ▽同　飛 ▲４六歩 ▽４一飛
▲８三桂 ▽９三香 ▲９一桂成 ▽３三角 ▲９二成桂 ▽６五歩
▲同　歩 ▽６六歩 ▲７七金寄 ▽７三桂 ▲５七桂 ▽８五桂打
▲同　歩 ▽同　桂 ▲４五桂 ▽２二角 ▲５八銀 ▽７七桂成
▲同　銀 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲９三成桂 ▽８七歩
▲６四桂 ▽４五銀 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲４七香 ▽４六歩
▲同　香 ▽６七桂 ▲８九玉 ▽７九金 ▲同　金 ▽同桂成
▲同　玉 ▽６五飛 ▲５二桂成 ▽同　玉 ▲４一銀 ▽５三玉
▲５七桂 ▽投了
109手で先手の勝ち

田村は10手めで負け。理由は対深浦同様。後手が無条件に飛車先歩交換されては勝てない。条件付なら飛車先歩交換原理始動。その条件のひとつがMF45歩であり、本譜55歩。互いに飛車先歩を交換してどうかと言うもの。

現在19手め66歩。羽生は近藤相手に同様に進行させた。
日時：2000/08/18
棋戦：第20回オールスター勝ち抜き戦
戦形：急戦中飛車
先手：羽生善治
後手：近藤正和
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲４八銀 ▽６二玉
▲６六歩 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽６六角 ▲同　角 ▽同　飛
▲６八銀 ▽３三桂 ▲５七銀右 ▽６四飛 ▲４六銀 ▽５四飛
▲７九玉 ▽７二玉 ▲１八角 ▽５三歩 ▲６四歩 ▽同　飛
▲５五銀 ▽６五飛 ▲５八飛 ▽８二玉 ▲７七桂 ▽５五飛
▲同　飛 ▽６二銀 ▲５八飛 ▽４四歩 ▲５四歩 ▽同　歩
▲同　角 ▽５七歩 ▲２八飛 ▽７二金 ▲２二歩 ▽４五銀
▲２一歩成 ▽５四銀 ▲３一と ▽同　金 ▲２三飛成 ▽５八角
▲４八金 ▽７六角成 ▲６七銀打 ▽７五馬 ▲３三龍 ▽４二馬
▲２三龍 ▽２二歩 ▲２八龍 ▽６四歩 ▲５五歩 ▽６三銀引
▲５四桂 ▽５二馬 ▲６二桂成 ▽同　金 ▲５七金 ▽９四歩
▲３六歩 ▽９五歩 ▲３五歩 ▽同　歩 ▲３三飛 ▽４二馬
▲３五飛成 ▽９六歩 ▲５一銀 ▽同　馬 ▲３一龍 ▽４二銀
▲１一龍 ▽９七歩成 ▲４一金 ▽８七と ▲９一香成 ▽７八と
▲同　銀 ▽９一玉 ▲５一金 ▽７六桂 ▲８九香 ▽７二金
▲９九香 ▽９六歩 ▲５二金 ▽同　銀 ▲９六香 ▽９二歩
▲９三歩 ▽同　歩 ▲同香成 ▽３一歩 ▲８三香成 ▽９三桂
▲７二成香 ▽８八金 ▲６九玉 ▽７八金 ▲同　玉 ▽４五角
▲５六角 ▽投了
121手で先手の勝ち
前記中原久保戦では17手めに中原は28飛から金冠と言う異質な感覚を披露。
康光は初王将位獲得の期に8手め62玉の第三平行歩間3-1を羽生相手に見せたことがある。
02/2/12&13王将戦第3局羽生善治VS佐藤康光「サタン降臨」

7手め78金は真っ先に中原久保戦を思い出す。
＞急戦中飛車全面戦争の構図 4つの構造基盤
2004.02.06棋聖戦最終予選　中原VS久保
当家分析の先手勝ち変化は以下
棋戦：棋聖戦最終予選を元にしたマシュダ一家杯
日時：2004.02.06
先手：中原誠永世十段+MF1
後手：久保利明八段+MF2
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲２八飛 ▽２六歩
▲５七歩 ▽７六飛 ▲７七金 ▽７四飛 ▲２六飛 ▽６二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４八銀 ▽７二銀 ▲６八銀 ▽７一玉
▲９六歩 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽３五歩 ▲６六歩 ▽２四飛
▲２五歩 ▽３四飛 ▲７八玉 ▽８二玉 ▲７六金 ▽４四歩
▲６五歩 ▽３三角 ▲６七銀 ▽４五歩 ▲７七桂 ▽５三銀
▲５七銀 ▽４二金 ▲９五歩 ▽５二金寄 ▲８六歩 ▽６四歩
▲同　歩 ▽同　銀 ▲６五歩 ▽５三銀 ▲５八金 ▽３六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３七歩 ▽３四飛 ▲６六銀右 ▽６三金
▲５五歩 ▽６四歩 ▲８五桂 ▽６五歩 ▲同　銀 ▽８四歩
▲９三桂成 ▽同　玉 ▲２四歩 ▽６六歩 ▲同　銀 ▽２四飛
▲９四歩 ▽８二玉 ▲９三歩成 ▽同　香 ▲同香成 ▽同　玉
▲２六香 ▽１四飛 ▲２三香成 ▽４四角 ▲２五飛 ▽６四歩
▲５六銀 ▽９七歩 ▲９四歩 ▽８二玉 ▲８五歩 ▽５七歩
▲同　金 ▽９八歩成 ▲７七角 ▽６五桂 ▲９五角 ▽５七桂成
▲同　銀 ▽９七と ▲６七玉 ▽９六と ▲８四角 ▽９二歩
▲３六桂 ▽３三桂 ▲同成香 ▽同　角 ▲２一飛成 ▽６五歩
▲２四歩 ▽６四銀 ▲７五桂 ▽７四金 ▲６三桂成 ▽５一香
▲３二龍 ▽４二金 ▲７二成桂 ▽同　金 ▲３一龍 ▽７五香
▲９三歩成 ▽同　歩 ▲６五銀 ▽同　銀 ▲同　金 ▽同　金
▲５一龍 ▽５六歩 ▲７七歩 ▽５二金打 ▲６一龍 ▽５七歩成
▲同　玉 ▽６二金左 ▲９一銀 ▽同　玉 ▲９三角成 ▽８三銀
▲６二龍 ▽５六銀 ▲４八玉 ▽９三桂 ▲７一銀 ▽８一銀
▲６一龍 ▽７七香成 ▲８四歩 ▽５五角 ▲８三歩成 ▽６六角
▲３八玉 ▽８三金 ▲９二歩 ▽同　玉 ▲６二龍 ▽８二歩
▲４二龍 ▽３五歩 ▲７二銀 ▽４七銀不成▲２八玉 ▽７二銀
▲同　龍 ▽３九角成 ▲２七玉 ▽３六銀成 ▲同　歩 ▽２四飛
▲２五歩 ▽同　飛 ▲１六玉 ▽投了
177手で先手の勝ち
マシュダ一家変化解題
135手め77歩=銀を捨てて香筋を遮断しないと先手負け。
136手め52金打=竜王戦森内の発想導入。
166手め47銀不成=いずれの変化も後手の狙い筋。
175手め25歩打=この中合いで詰まない。金を与えない成果。
177手め16玉=序盤で16歩を突かない変化の意味。
以下先手玉は詰まない。後手玉は必死。