2006.05.16マシュダ一家
朝日OP第4局感想+雑感

朝日OP第4局感想+雑感 No: 492 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/05/16 Tue 05:23:09

羽生の感想はやはり56手目89馬が悪手と認定。マシュダ一家実況&分析通り。それに代わる手はマシュダ一家に先を越されたので羽生は言わない。それまでの後手緩手に関してはまた先手で懲りずにやってくる棋士用に修正手順は示していない模様。藤井相手なら緩手3回指してもなんとかなる。だから言うだけ損。これではまた当家に感想戦イラナイと言われるので羽生もファンサービス用意。以下の手順。

感想戦嘘変化
先手:57手目84銀
後手:60手目63角
▲7六歩    ▽8四歩    ▲6六歩    ▽6二銀    ▲7八銀    ▽5四歩
▲6七銀    ▽3四歩    ▲1六歩    ▽4二玉    ▲6八飛    ▽3二玉
▲3八銀    ▽5二金右  ▲5八金左  ▽5三銀    ▲4六歩    ▽8五歩
▲7七角    ▽1四歩    ▲4八玉    ▽7四歩    ▲3九玉    ▽6四銀
▲2八玉    ▽7五歩    ▲7八飛    ▽7六歩    ▲同 銀    ▽7二飛
▲6五歩    ▽7七角成  ▲同 飛    ▽5五銀    ▲8三角    ▽7三飛
▲6一角成  ▽8八角    ▲7四歩    ▽同 飛    ▲7五銀    ▽9四飛
▲6四歩    ▽同 歩    ▲9四馬    ▽同 歩    ▲8二飛    ▽9九角成
▲8一飛成  ▽1五歩    ▲同 歩    ▽1七歩    ▲同 香    ▽1六歩
▲同 香    ▽8九馬    ▲8四銀    ▽2四桂    ▲7二飛成  ▽6三角
▲5三桂    ▽4二金直  ▲6三龍    ▽同 金    ▲4一角    ▽2二玉
▲2三角成  ▽同 玉    ▲3一龍    ▽1六桂    ▲3九玉    ▽1八飛
▲2一龍    ▽3三玉    ▲3六桂    ▽2八桂成  ▲4八玉    ▽4四歩
▲2四銀    ▽4三玉    ▲4一桂成  ▽投了

 81手で先手の勝ち
 
60手目63角は羽生のブラックジョーク。16桂+18飛は前回までのマシュダ一家変化のパロディー。ご丁寧に角まで打って後手が詰むようにお助けしている。57手目84銀変化は藤井相手ならいい形造りになった。89馬で桂取れば24桂は首尾一貫で打つしかないが60手目63角は敗着。本譜同様51香で粘るしかない。以下藤井劇場用に後手は一枚も残さずに寄せたい場合。余興は羽生のλモドキ44角ではなくモノホンλエックス62手目35角で。

三桂串固め
先手:57手目84銀
後手:60手目51香+λ35角
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6六歩 ▽6二銀 ▲7八銀 ▽5四歩
▲6七銀 ▽3四歩 ▲1六歩 ▽4二玉 ▲6八飛 ▽3二玉
▲3八銀 ▽5二金右 ▲5八金左 ▽5三銀 ▲4六歩 ▽8五歩
▲7七角 ▽1四歩 ▲4八玉 ▽7四歩 ▲3九玉 ▽6四銀
▲2八玉 ▽7五歩 ▲7八飛 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽7二飛
▲6五歩 ▽7七角成 ▲同 飛 ▽5五銀 ▲8三角 ▽7三飛
▲6一角成 ▽8八角 ▲7四歩 ▽同 飛 ▲7五銀 ▽9四飛
▲6四歩 ▽同 歩 ▲9四馬 ▽同 歩 ▲8二飛 ▽9九角成
▲8一飛成 ▽1五歩 ▲同 歩 ▽1七歩 ▲同 香 ▽1六歩
▲同 香 ▽8九馬 ▲8四銀 ▽2四桂 ▲7二飛成 ▽5一香
▲4七金 ▽3五角 ▲3六歩 ▽1六桂 ▲1八玉 ▽1七歩
▲同 桂 ▽4六角 ▲3九金 ▽4五馬 ▲9一龍 ▽1五香
▲6三歩 ▽7一歩 ▲6一龍 ▽4四馬 ▲2六香 ▽1一香
▲3七桂 ▽2八桂成 ▲同 金 ▽1六歩 ▲2九桂 ▽1七歩成
▲同 桂 ▽2四桂 ▲7三銀成 ▽6三金 ▲8二龍 ▽4二銀
▲6三成銀 ▽1六歩 ▲1四歩 ▽1七歩成 ▲同 金 ▽同香成
▲同 玉 ▽1六桂 ▲2五香打 ▽2四桂 ▲4五歩 ▽3九金
▲4四歩 ▽同 銀 ▲2四香 ▽同 角 ▲同 香 ▽同 歩
▲1六玉 ▽1四香 ▲1五桂 ▽同 香 ▲同 玉 ▽1四歩
▲2六玉 ▽3八金 ▲1六歩 ▽2五香 ▲同 桂 ▽同 歩
▲同 玉 ▽2四歩 ▲1四玉 ▽2二桂 ▲1五玉 ▽2三桂
▲2六玉 ▽1四桂 ▲1七玉 ▽2八銀 ▲1八玉 ▽1七香
▲投了
132手で後手の勝ち
解題
1=61手目67金の好形がカタチの幻影。
2=35角がマシュダ一家スーパーλエックス
3=46角で1歩入手。同金は同銀で詰めろ。
4=88手63金が1歩入手の荒業。
オチ=110手目38金は23角打ちで逆転。
35角はNo: 486第一変化66角成共々連盟棋士が指してくれたらマシュダ賞候補。特に66角成は藤井が好きな83角を絶滅しかねない奇手中の奇手。取れる香を取らずに駒損して空成りするのだから盲点となった。よくもまあこんな手が次々リアルタイムで出てくるものと我ながら呆れる。その代償は今回は羽生との棋譜による会話。羽生自身がモドキ44角を「ワケわかんない手」と自分で言うのを読んで大爆笑。羽生とは暫く付き合いたい。
藤井も新作を練って戴きたい。また来るから。

最後になったがさすがに87手目の最善手は彼等にはまだ言えないらしい。
飛車打ちに備える19歩など死んでも打てないと言うであろう。
死んでも打てない手が最善と言う場合がある。12角は大悪手。その後の変化を見ても分る通り1筋に歩を垂らす変化にはならない。だから19歩と言う常識では有り得ない手を指せる。当家ではG効果の自陣歩打は常套句。わざわざ実況&分析開始直前のNo: 481で28歩打変化を紹介したばかり。羽生が手損してまで67手目に47歩打たせて47金型を避けたのだから飛車は左辺から打たせないと58金型が生きない。その為の19歩。これもまた将棋史を塗り替える奇手かもしれない。

もうひとつ。87手目19歩変化でも登場する45桂には当家では26角打ち双頭手。それで左辺からの飛車打ち+28桂成狙いに対抗できる。本譜最後の38香では48金でも49玉でも先手負け。37桂成をマンマで喰らっては逆転できない。 藤井の色紙以上にあのTシャツの行方が気になる。

朝日OPはシザや深浦あたりが一番盛り上がったかもしれない。今年は予選中継が面白かった。宮田が印象深い。森下谷川も良かった。郷田もネタに事欠かない。今年の予選特別中継は新生朝日の兆しかもしれない。短時間将棋の醍醐味はそれなりに存在理由がある。
写真も楽しませていただいた。
へビの前のカエルは寝っ転がって笑うのもアサピーらしい。