日時：2005.11.15
棋戦：C2順位戦
戦形：対ゴキゲン中飛車銀冠
先手：橋本崇載
後手：島本　亮
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲５八金右 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八玉 ▽８二玉
▲４六歩 ▽７二銀 ▲７八玉 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽３二金 ▲２八飛 ▽２三歩 ▲３六歩 ▽４二銀
▲４七銀 ▽５三銀 ▲６六歩 ▽５四銀 ▲９六歩 ▽９四歩
▲６七金 ▽６四歩 ▲７七角 ▽５一飛 ▲８八玉 ▽４四角
▲７八銀 ▽１四歩 ▲８六歩 ▽１五歩 ▲８七銀 ▽３三桂
▲７八金 ▽２一飛 ▲８五歩 ▽２四歩 ▲３五歩 ▽同　歩
▲５六歩 ▽同　歩 ▲３四歩 ▽２五桂 ▲５六銀 ▽３六歩
▲３八飛 ▽５一飛 ▲３六飛 ▽３五歩 ▲３九飛 ▽２三金
▲２六歩 ▽３四金 ▲２五歩 ▽５五歩 ▲４五銀 ▽同　銀
▲同　歩 ▽同　金 ▲４九飛 ▽５六歩 ▲５八歩 ▽５五金
▲８四歩 ▽同　歩 ▲２四歩 ▽６五歩 ▲４四飛 ▽同　歩
▲４二角 ▽５四飛 ▲４三銀 ▽４九飛 ▲５四銀成 ▽同　金
▲２一飛 ▽２九飛成 ▲８三歩 ▽同　玉 ▲５一角成 ▽同　金
▲７五桂 ▽８二玉 ▲５一飛成 ▽６九銀 ▲６八金引 ▽７八銀成
▲同　金 ▽８五桂 ▲８六角 ▽６四金 ▲６二金 ▽７五金
▲７一龍 ▽９三玉 ▲８二銀 ▽９二玉 ▲９一銀成 ▽投了
107手で先手の勝ち

44手め21飛が敗因に見えるが84歩でも後手苦しい。77手め飛車角交換から先手の三枚攻め。80手め54飛と逃げるようでは勝てない。どうせ逃げるなら角にアテる。81手め再度の催促状に二回飛車を逃げては負け確定どころか74飛では86桂の最終通告書が来る。以下見どころもないので島本はたったふたつの格言を信用しなかっただけで形作りもできなかったことになる。同じくC2の川上なら52飛と打つ。
1=三枚攻めは切らすのみ
2=大駒を逃げるナ最終盤

それにしても後手番戦法が寂しい。なんとかしないといけない。

この時間帯はクズネタしかない。横歩取り85飛で55飛変化など今時野月でももうやらない。しかも82角など郷田でも見せない。一応新作をオマケでつけるのでキムカズは明後日やるかもしれない。

日時：2005.11.15
棋戦：C2順位戦
戦形：横歩取り85飛　55飛戦法
先手：大平武洋四段
後手：堀口弘治七段
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽３二金
▲７八金 ▽８五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８五飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲６八玉 ▽６二銀
▲３八銀 ▽７四歩 ▲３六歩 ▽７三桂 ▲３七桂 ▽５一金
▲４六歩 ▽５五飛 ▲４五歩 ▽５四飛 ▲３三角成 ▽同　桂
▲６六歩 ▽２四歩 ▲８二角 ▽９二香 ▲９一角成 ▽５五角
▲６七金 ▽２五桂 ▲４八金 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽３七桂成
▲同　銀 ▽８七桂 ▲９二馬 ▽９九桂成 ▲２九飛 ▽８九成桂
▲５六香 ▽７九成桂 ▲４六桂 ▽同　角 ▲同　銀 ▽６四飛
▲７九飛 ▽７五歩 ▲７四桂 ▽７六歩 ▲同　飛 ▽８四桂
▲７五飛 ▽７六銀 ▲７七歩 ▽６七銀成 ▲同　玉 ▽７二金
▲５五銀打 ▽３四飛 ▲３五歩 ▽８三桂 ▲同　馬 ▽同　金
▲３四歩 ▽投了
79手で先手の勝ち

72手め54桂でも54銀36香でも最後に王手桂取りでどうせ後手負け。
ところが72手め72金はもっとひどい。42手め55角は放置なら65桂だがすでに森内手順を先回りして66歩なので当然67金でナニもない。67金は往年の当家実況&分析手順。昔は控え室では48金ダロなどと言っていた。58金は25桂から桂交換されて46桂のフンドシ見せられるなどと。
38銀+48金の右中原囲いは後手が暴れるまで黄金形を維持するのが当時のマシュダ一家分析。50手め87桂もダメと言われた手順。香を取って25香と打つまで3手もかかるので日が暮れる。
勝負手なら50手め65桂。角交換+飛車交換に先手が応じれば21飛を打たせて55桂+69飛=21角の王手飛車で逆転。92馬には25歩同飛33桂29飛45桂がマシュダ一家5部作。

日時：2005.11.15
棋戦：マシュダ一家早漏杯
戦形：横歩取り85飛　55飛戦法
先手：50手め65桂&54手め33桂
後手：56香一筋
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽３二金
▲７八金 ▽８五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８五飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲６八玉 ▽６二銀
▲３八銀 ▽７四歩 ▲３六歩 ▽７三桂 ▲３七桂 ▽５一金
▲４六歩 ▽５五飛 ▲４五歩 ▽５四飛 ▲３三角成 ▽同　桂
▲６六歩 ▽２四歩 ▲８二角 ▽９二香 ▲９一角成 ▽５五角
▲６七金 ▽２五桂 ▲４八金 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽３七桂成
▲同　銀 ▽６五桂 ▲９二馬 ▽２五歩 ▲同　飛 ▽３三桂
▲２九飛 ▽４五桂 ▲投了
56手で後手の勝ち
どうせ大平は57手め56香で先手勝ちと言うので以下後手の三枚攻め。
28歩で打診して65桂を残すのがコツ。28同香や55香なら飛車交換で後手勝ち。今度は先手が三枚攻めを強いられる。大平も少しは考えるかもしれない。今日は1時間半だけ仕事して帰ったらしい。根はアカデミックなので一度縛ってカンズメにしないといけない。
どうだキム？
52手め歩をついて桂打は竜王戦第2局のマシュダ一家新作5部作と相似形。飛車アテの双頭手で後手からの33桂打ちなど横歩取り85飛で今まで出たことないから誰もが見落とす。

田村戦は1時間しか使っていないのに室岡ごときに114手も使っている。
室岡が悪い。5時間使ってコレはなんであろう？アフター6のDLに行ける。敗着は75手め34歩。歩が二枚しかないのにモッタイナイ。しかも駒アタリ偶数番2などいくら死滅同然の藤井Sでも有り得ない。

日時：2005.11.15
棋戦：C2順位戦
戦形：対先手番藤井シス
先手：室岡克彦七段
後手：田村康介六段
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲１六歩 ▽４二玉 ▲７八銀 ▽３二玉 ▲６七銀 ▽８五歩
▲７七角 ▽５四歩 ▲３八銀 ▽３三角 ▲３六歩 ▽４二角
▲８八飛 ▽５三銀 ▲４六歩 ▽２二玉 ▲３七桂 ▽１二玉
▲１五歩 ▽２二銀 ▲２六歩 ▽４四銀 ▲４五歩 ▽３三銀引
▲２七銀 ▽２四歩 ▲３八金 ▽３二金 ▲４九玉 ▽２三銀
▲３九玉 ▽５一金 ▲２八玉 ▽２二銀 ▲５八金 ▽４一金
▲５六歩 ▽３一金寄 ▲４七金左 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽７四歩
▲６八角 ▽６四角 ▲５八銀 ▽３三桂 ▲２九玉 ▽４五桂
▲同　桂 ▽４四歩 ▲６五歩 ▽４二角 ▲４六金 ▽４五歩
▲同　金 ▽３三角 ▲４四歩 ▽４三歩 ▲３五歩 ▽同　歩
▲２五歩 ▽４四歩 ▲３五金 ▽３四歩 ▲２四歩 ▽３五歩
▲２三歩成 ▽同　金 ▲３四歩 ▽同　金 ▲４三銀 ▽２四金
▲３四歩 ▽５一角 ▲５四銀成 ▽７三角 ▲６四歩 ▽３四金
▲４七銀 ▽８四角 ▲１四歩 ▽同　歩 ▲４六銀 ▽２八歩
▲１八玉 ▽５二飛 ▲５五歩 ▽２五桂 ▲１七桂 ▽５四飛
▲同　歩 ▽２九銀 ▲２八玉 ▽２六歩 ▲同　銀 ▽３八銀成
▲同　玉 ▽４八金 ▲２八玉 ▽２七歩 ▲同　玉 ▽３六金
▲１六玉 ▽２六金 ▲同　玉 ▽１五銀 ▲２七玉 ▽２六歩
114手で後手の勝ち

そこでNHK杯をネタにした三枚攻め講座続篇
日時：2005.11.15
棋戦：マシュダ一家早漏杯　三枚攻め成功篇
戦形：対四間オカマ戦法
先手：75手め35角
後手：いつもの田村
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲１六歩 ▽４二玉 ▲７八銀 ▽３二玉 ▲６七銀 ▽８五歩
▲７七角 ▽５四歩 ▲３八銀 ▽３三角 ▲３六歩 ▽４二角
▲８八飛 ▽５三銀 ▲４六歩 ▽２二玉 ▲３七桂 ▽１二玉
▲１五歩 ▽２二銀 ▲２六歩 ▽４四銀 ▲４五歩 ▽３三銀引
▲２七銀 ▽２四歩 ▲３八金 ▽３二金 ▲４九玉 ▽２三銀
▲３九玉 ▽５一金 ▲２八玉 ▽２二銀 ▲５八金 ▽４一金
▲５六歩 ▽３一金寄 ▲４七金左 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽７四歩
▲６八角 ▽６四角 ▲５八銀 ▽３三桂 ▲２九玉 ▽４五桂
▲同　桂 ▽４四歩 ▲６五歩 ▽４二角 ▲４六金 ▽４五歩
▲同　金 ▽３三角 ▲４四歩 ▽４三歩 ▲３五歩 ▽同　歩
▲２五歩 ▽４四歩 ▲３五金 ▽３四歩 ▲２四歩 ▽３五歩
▲２三歩成 ▽同　金 ▲３五角 ▽３七歩 ▲同　金 ▽２五桂
▲４六角 ▽３七桂成 ▲同　角 ▽３二飛 ▲９一角成 ▽１五角
▲同　香 ▽３七金 ▲２八歩 ▽１七金 ▲３九銀 ▽２七金右
▲同　歩 ▽１八銀 ▲投了
92手で後手の勝ち
教訓=金ナシ将棋に受けはナシ

日時：2005.11.15
棋戦：マシュダ一家早漏杯　三枚攻め撃退篇
戦形：対四間三枚攻め撃退
先手：75手め35角
後手：早漏の田村
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲１六歩 ▽４二玉 ▲７八銀 ▽３二玉 ▲６七銀 ▽８五歩
▲７七角 ▽５四歩 ▲３八銀 ▽３三角 ▲３六歩 ▽４二角
▲８八飛 ▽５三銀 ▲４六歩 ▽２二玉 ▲３七桂 ▽１二玉
▲１五歩 ▽２二銀 ▲２六歩 ▽４四銀 ▲４五歩 ▽３三銀引
▲２七銀 ▽２四歩 ▲３八金 ▽３二金 ▲４九玉 ▽２三銀
▲３九玉 ▽５一金 ▲２八玉 ▽２二銀 ▲５八金 ▽４一金
▲５六歩 ▽３一金寄 ▲４七金左 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽７四歩
▲６八角 ▽６四角 ▲５八銀 ▽３三桂 ▲２九玉 ▽４五桂
▲同　桂 ▽４四歩 ▲６五歩 ▽４二角 ▲４六金 ▽４五歩
▲同　金 ▽３三角 ▲４四歩 ▽４三歩 ▲３五歩 ▽同　歩
▲２五歩 ▽４四歩 ▲３五金 ▽３四歩 ▲２四歩 ▽３五歩
▲２三歩成 ▽同　金 ▲３五角 ▽３七歩 ▲同　金 ▽２五桂
▲４六角 ▽３七桂成 ▲同　角 ▽３二飛 ▲９一角成 ▽１五角
▲同　香 ▽３七金 ▲同　馬 ▽同飛成 ▲３八金 ▽２八歩
▲同　金 ▽４八龍 ▲３九香 ▽同　龍 ▲同　玉 ▽６六角
▲２九玉 ▽８八角成 ▲３五桂 ▽投了
99手で先手の勝ち
マシュダ一家「対三枚攻め」訓示
1=馬を切って金を取れ
2=受けつつ攻めろ
3=王手飛車をかけさせろ
4=田村を誘え

どうして最近のNHK杯はこうも眠気を誘うのか？見始めたら20数手まで見えてしまうような棋士がいけない。序盤の常套句にオチが欲しい。しかも深浦は139手も指している。長すぎる。そこでもう少し短くしたい。
まず67手め73歩成ではなく54馬から。後手から先手陣に飛車を打たせる誘導。64成銀は引く。深浦のように野蛮な清算はしない。歩を渡すから紛れる。後手の歩切れを待つ。19香は取られるが後手の13香は安泰に見える。それでも羽生が富岡に負けた双子桂を後手が誘われて負け。龍の横利きを軸に75桂＞87桂＞77桂の進行。77桂の詰めろの瞬間に後手が即詰み。そこで17角から杉本並の自陣馬で後手は粘る。その場合後手からの入玉阻止が55歩。55馬同龍同歩へ誘えば先手勝ち。この55歩連動手がないと逆転。52飛を誘い55馬の龍アタリを見せて同飛で釣る。遊んでいる飛と馬を交換すれば後手有利という先入観を逆用。それでも119手かかる。55歩誘導は深浦の場合偶然だがやはり廻りクドイ。56角の双頭手と双子桂からサザンクロスが後手の見せ場だが羽生程度の芸では飽きる。もう一工夫。
川上猛の51飛が味わいがあるのでコレを残し、尚且つタコにする最短寄せ手順はあるか？

日時：2005.11.13
棋戦：第55回NHK杯二回戦
戦形：対四間イビアナ急戦
標題：51飛の末路
先手：75手め63馬
後手：必死の防戦
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽６二玉 ▲７八玉 ▽７二銀
▲５六歩 ▽７一玉 ▲７七角 ▽５二金左 ▲５七銀 ▽３二銀
▲８八玉 ▽６四歩 ▲５八金右 ▽７四歩 ▲９八香 ▽７三桂
▲６六歩 ▽４五歩 ▲９九玉 ▽４三銀 ▲８八銀 ▽４四銀
▲３六歩 ▽５四歩 ▲７九金 ▽６三金 ▲５九角 ▽８二玉
▲２六角 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽８四歩
▲６七金 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽１三香 ▲７五歩 ▽同　歩
▲２四歩 ▽同　角 ▲５三角成 ▽同　金 ▲２四飛 ▽同　歩
▲３一角 ▽５二飛 ▲４五桂 ▽６三金 ▲７四歩 ▽８五桂
▲５三銀 ▽３二飛 ▲６四銀成 ▽６二金引 ▲５三角成 ▽６三歩
▲７三歩成 ▽同　金 ▲同成銀 ▽同　銀 ▲５四馬 ▽７二飛
▲５三桂成 ▽５一飛 ▲６三馬 ▽６二歩 ▲５四馬 ▽６三銀
▲４三馬 ▽４九角 ▲６八銀 ▽５二銀 ▲同成桂 ▽同　金
▲同　馬 ▽同　飛 ▲６一銀 ▽４二飛 ▲７二銀成 ▽同　玉
▲７四歩 ▽同　銀 ▲７三歩 ▽同　玉 ▲５三飛 ▽６三銀打
▲６五金 ▽同　銀 ▲同　歩 ▽７四金 ▲６四金 ▽投了
101手で先手の勝ち

解題
1=75手め86歩は自殺行為。三枚攻めで玉頭攻略は全て後手に駒を合わせられて最後に玉で取られる。84歩の押さえなら後手83歩。85銀+72飛+玉で三枚攻めを凌げる。1手スキにされると穴熊は86歩+87桂+75歩の形から角一枚で寄る。88金の顔面受けは86歩。桂を渡すと即詰み。
そこで75手めから改作。
2=79手め42金は54銀で無闇に手数が延びる。杉本相手なら2枚馬で粘られる。
3=80手め64角で色気出すと63成桂。42金阻止の41歩は丸山なら23歩で真綿で首締め。
4=42金を見せて82手め52銀を誘う。96手め63銀打ちでも負け。
X=唯一使える7筋の歩だけを有効利用。見えない55龍が13手め56歩を活かす脅し文句。
教訓「三枚攻めには歩を加算。四枚攻めなら勝ち将棋」
敗着は80手め49角。やはり「三枚攻めは切らすのみ」

「そこの生物の教員。やっぱし大駒逃げると負けダロ」
「88手め42飛でしょうか。51飛で銀アテですかね」
「おーい山田クーン、サブトン投げていいから」
「それで二回目も私の負けと？」
「アンなんで勝ったら後手で四間指す棋士がいなくなる」
「では13香から第三回目へ」

日時：2005.11.13
棋戦：第55回NHK杯二回戦
戦形：対四間イビアナ急戦
先手：深浦康市八段
後手：川上　猛六段
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽６二玉 ▲７八玉 ▽７二銀
▲５六歩 ▽７一玉 ▲７七角 ▽５二金左 ▲５七銀 ▽３二銀
▲８八玉 ▽６四歩 ▲５八金右 ▽７四歩 ▲９八香 ▽７三桂
▲６六歩 ▽４五歩 ▲９九玉 ▽４三銀 ▲８八銀 ▽４四銀
▲３六歩 ▽５四歩 ▲７九金 ▽６三金 ▲５九角 ▽８二玉
▲２六角 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽８四歩
▲６七金 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽１三香 ▲７五歩 ▽同　歩
▲２四歩 ▽同　角 ▲５三角成 ▽同　金 ▲２四飛 ▽同　歩
▲３一角 ▽５二飛 ▲４五桂 ▽６三金 ▲７四歩 ▽８五桂
▲５三銀 ▽３二飛 ▲６四銀成 ▽６二金引 ▲５三角成 ▽６三歩
▲７三歩成 ▽同　金 ▲同成銀 ▽同　銀 ▲５四馬 ▽７二飛
▲５三桂成 ▽５一飛 ▲８六歩 ▽６四銀打 ▲８五歩 ▽５三銀
▲６五馬 ▽７四角 ▲８四歩 ▽６五角 ▲同　歩 ▽８四銀
▲４六角 ▽７三角 ▲５五桂 ▽４五歩 ▲２四角 ▽８七歩
▲９七銀 ▽８五桂 ▲８六銀 ▽５五角 ▲同　歩 ▽５二飛行
▲７三歩 ▽同　飛 ▲４三角 ▽７六桂 ▲７四歩 ▽同　飛
▲８三歩 ▽同　玉 ▲５二角成 ▽同　金 ▲８一飛 ▽７二玉
▲７一金 ▽７三玉 ▲７六金 ▽同　歩 ▲７五歩 ▽同　飛
▲６六銀 ▽８八角 ▲同　金 ▽同歩成 ▲同　玉 ▽７七金
▲同　桂 ▽同歩成 ▲同銀左 ▽同桂成 ▲同　銀 ▽８七歩
▲７八玉 ▽６六桂 ▲６七玉 ▽５八銀 ▲６六玉 ▽６七金
▲５六玉 ▽７七飛成 ▲８三金 ▽７四玉 ▲８四金 ▽７五玉
▲７四金 ▽投了
139手で先手の勝ち

序盤から眠いので早送り。川上が6thアタックを見送ったので深浦からの8thアタック。穴熊で右桂使って負ける棋士は連盟にいないと当家が言ったために深浦まで見切り発車。深浦だけは例外と言うのを忘れていた。
先手の三枚攻めが決まるのは森内康光。相手が格下と思って深浦も彼等のマネしている。川上はオッズが最近変動中なので逆転筋に入る。
68手め73同金が32飛を後に78飛に転換する逆転技。
74手め51飛が振り飛車側のセオリー「攻め駒を攻める」。「三枚攻めは切らせ」がマシュダ一家子供教室の基本なので当然の迎撃。どうだ屋敷。NHK講座の命令形標題は聞くだけで日本語がイヤになる。せめて最終回は「女はベッドで殺せ」と言って欲しい。次の講師は1カ月だけ川上でいい。講談は有吉。以下基本に忠実に切らしに。
96手めで川上ヒヨった。「単逃げ二回は負け」なので「大駒逃げるナ最終盤」がマシュダ一家第二訓示。
以下で川上勝てた。

先手：王手金取りが好き
後手：玉で敵駒を攻める
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽６二玉 ▲７八玉 ▽７二銀
▲５六歩 ▽７一玉 ▲７七角 ▽５二金左 ▲５七銀 ▽３二銀
▲８八玉 ▽６四歩 ▲５八金右 ▽７四歩 ▲９八香 ▽７三桂
▲６六歩 ▽４五歩 ▲９九玉 ▽４三銀 ▲８八銀 ▽４四銀
▲３六歩 ▽５四歩 ▲７九金 ▽６三金 ▲５九角 ▽８二玉
▲２六角 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽８四歩
▲６七金 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽１三香 ▲７五歩 ▽同　歩
▲２四歩 ▽同　角 ▲５三角成 ▽同　金 ▲２四飛 ▽同　歩
▲３一角 ▽５二飛 ▲４五桂 ▽６三金 ▲７四歩 ▽８五桂
▲５三銀 ▽３二飛 ▲６四銀成 ▽６二金引 ▲５三角成 ▽６三歩
▲７三歩成 ▽同　金 ▲同成銀 ▽同　銀 ▲５四馬 ▽７二飛
▲５三桂成 ▽５一飛 ▲８六歩 ▽６四銀打 ▲８五歩 ▽５三銀
▲６五馬 ▽７四角 ▲８四歩 ▽６五角 ▲同　歩 ▽８四銀
▲４六角 ▽７三角 ▲５五桂 ▽４五歩 ▲２四角 ▽８七歩
▲９七銀 ▽８五桂 ▲８六銀 ▽５五角 ▲同　歩 ▽７六桂
▲８三歩 ▽同　玉 ▲５一角成 ▽同　金 ▲７六金 ▽同　歩
▲８一飛 ▽９二玉 ▲５一飛成 ▽８八角 ▲同　金 ▽同歩成
▲同　玉 ▽７七金 ▲同　桂 ▽同歩成 ▲投了
112手で後手の勝ち

行方の実況は手ぬるい。ハッスルマニアならこう言う。
「オイそこのオカマ棋士。フンドシ見せて楽勝気分か」
「オカマではありません。ソフトゲイと呼んで下さい」
「キムと貴様が嫌われる理由をよおーっく考えろ」
「わざと盛りマンにしてくれとカンペが出ました」
「嘘コケ。負けにしたと涼子に言ったのはナンダ？」
「スイマセン。71金は82金で簡単でした」
「その前、その前。そこそこ」
「川上さんの勝ちでした」