実況&分析マシュダ一家
2005.06.20棋聖戦第2局康光VS羽生 手損角換り右玉
歩間最終番

エピソード No: 7723 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/06/20 Mon 19:57:47

康光は精神を高揚させる素晴らしい棋士。
当家の分析はすでに終わっているのであとはエピソード風に。
羽生は投了も出来ずにまだ指していたようだが、飛車など取ってはいずれの変化も先手が歩を5枚残して87手で勝ちと決まっている。86手目67飛車切り変化でも87手目34桂で即詰み。それが見えたので34飛の空間閉塞手だったのかもしれないがもっとヒドかった。羽生も相手のポカを期待してこんなタコ芝居をやるようでは名人戦最終局で森内が笑う。羽生の敗因は二上並に飛車を右往左往させたこと。
羽生も師匠はタコと認めたことになる。当家に挑戦したはずが羽生自ら正確無比なマシュダ一家分析を裏づけるハメに。
名誉慾と金に塗れた精神で江戸時代からの将棋文化は終焉を迎えるかもしれない。
それでよかったのかもしれない。
名人位さえ商品となった一過性の幻想だったと。
もっと遡ると別の世界が見える。

日時:2005.06.20
棋戦:棋聖戦第2局 対局会場:神奈川県箱根町「箱根ホテル小涌園」
戦形:手損角換り
先手:佐藤康光棋聖
後手:羽生善治四冠
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽3三銀
▲1五歩 ▽7二銀 ▲4八銀 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲4七銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二玉 ▲3六歩 ▽5二金
▲3七桂 ▽7四歩 ▲2九飛 ▽7三桂 ▲4八玉 ▽8五歩
▲5八金 ▽4四歩 ▲7七銀 ▽8一飛 ▲5六銀 ▽5四歩
▲6六歩 ▽4三金左 ▲4七金 ▽3二玉 ▲6八金 ▽4一飛
▲5八玉 ▽6一飛 ▲4八金 ▽7二銀 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽4四銀 ▲4六歩 ▽5五歩 ▲6七銀 ▽3五歩
▲3七金 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽同 桂 ▲6六銀左 ▽4五銀
▲同 歩 ▽3六歩 ▲同 金 ▽4六歩 ▲同 金 ▽5四桂
▲5五金 ▽4六歩 ▲3九飛 ▽3八歩 ▲同 飛 ▽2二玉
▲6五銀 ▽4七角 ▲4九玉 ▽3八角成 ▲同 玉 ▽5九飛
▲3五桂 ▽3一飛 ▲3六銀 ▽1九飛成 ▲5四金 ▽3四飛
▲5五角 ▽3三香 ▲4一角 ▽投了
87手で先手の勝ち

終局=午後18時42分 残り時間=佐藤1分、羽生6分


65銀で羽生投了 No: 7722 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/20 Mon 17:13:01


時間が余った模様

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽3三銀
▲1五歩 ▽7二銀 ▲4八銀 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲4七銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二玉 ▲3六歩 ▽5二金
▲3七桂 ▽7四歩 ▲2九飛 ▽7三桂 ▲4八玉 ▽8五歩
▲5八金 ▽4四歩 ▲7七銀 ▽8一飛 ▲5六銀 ▽5四歩
▲6六歩 ▽4三金左 ▲4七金 ▽3二玉 ▲6八金 ▽4一飛
▲5八玉 ▽6一飛 ▲4八金 ▽7二銀 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽4四銀 ▲4六歩 ▽5五歩 ▲6七銀 ▽3五歩
▲3七金 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽同 桂 ▲6六銀左 ▽4五銀
▲同 歩 ▽3六歩 ▲同 金 ▽4六歩 ▲同 金 ▽5四桂
▲5五金 ▽4六歩 ▲3九飛 ▽3八歩 ▲同 飛 ▽2二玉
▲6五銀
73手で先手の勝ち


以下は指しても即詰み▽4七角 ▲4八玉 ▽6五角成 ▲同 金 ▽同 飛
▲3一角 ▽1二玉 ▲3二飛 81手で先手の勝ち
37角成でも同玉。飛車一枚ではナニもない。


70手め38歩 大爆笑 No: 7721 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/20 Mon 17:02:35

康光に呆れて羽生も往年のエスケープどころか「王手飛車だろ」と最後の1歩で叩く。誇りを叩くとあとは形作り。


69手目39飛? 王手飛車をかけさせないで羽生エスケープの場合は15歩へ連鎖 No: 7720 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家@康光要注意 05/06/20 Mon 16:53:20

67手目55金はマシュダ一家変化通り。控え室は55銀の予想だったらしい。「当たらないナー」とボヤいたのは青野であろう。
68手目46歩も当然。ところが次の39飛は王手飛車をかけさせないという手。
これは羽生も怒らないといけない。序盤の15歩を康光に勝因にされては完敗となる。
以下の羽生エスケープで大逆転がいつもの奇数番原理型パターンだが康光のポカは有り得る。まず先手が歩を5枚残して勝つ場合から。

打ち歩詰め禁止ルールを逆用しても大差の場合
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽3三銀
▲1五歩 ▽7二銀 ▲4八銀 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲4七銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二玉 ▲3六歩 ▽5二金
▲3七桂 ▽7四歩 ▲2九飛 ▽7三桂 ▲4八玉 ▽8五歩
▲5八金 ▽4四歩 ▲7七銀 ▽8一飛 ▲5六銀 ▽5四歩
▲6六歩 ▽4三金左 ▲4七金 ▽3二玉 ▲6八金 ▽4一飛
▲5八玉 ▽6一飛 ▲4八金 ▽7二銀 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽4四銀 ▲4六歩 ▽5五歩 ▲6七銀 ▽3五歩
▲3七金 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽同 桂 ▲6六銀左 ▽4五銀
▲同 歩 ▽3六歩 ▲同 金 ▽4六歩 ▲同 金 ▽5四桂
▲5五金 ▽4六歩 ▲3九飛 ▽3四歩 ▲4四歩 ▽6六桂
▲同 銀 ▽4七角 ▲6七玉 ▽3三金 ▲5四角 ▽2二玉
▲4五桂 ▽2五角成 ▲3三桂成 ▽同 玉 ▲3六銀 ▽2六馬
▲2五金 ▽4八馬 ▲3四金 ▽同 玉 ▲4五銀 ▽2五玉
▲2九飛 ▽3五玉 ▲4三角成 ▽同 金 ▲同歩成 ▽4七歩成
▲3六金 ▽投了
97手で先手の勝ち

解題=先手に歩が5枚残る。


65手目同金 王手飛車をかけさせて44歩で勝つ場合 No: 7718 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家@康光勝ち 05/06/20 Mon 16:18:58

康光のファンサービスもニクイ。いろいろ先手勝ち変化が転がっているので楽しめた。
こんな歩を取るのは当然。対して羽生は54桂しかアタマにないので以下は康光が勝つ。
一番派手な勝ち方は羽生に王手飛車を掛けさせて勝つ手法。

王手飛車をかけさせて44歩で勝つ場合
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽3三銀
▲1五歩 ▽7二銀 ▲4八銀 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲4七銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二玉 ▲3六歩 ▽5二金
▲3七桂 ▽7四歩 ▲2九飛 ▽7三桂 ▲4八玉 ▽8五歩
▲5八金 ▽4四歩 ▲7七銀 ▽8一飛 ▲5六銀 ▽5四歩
▲6六歩 ▽4三金左 ▲4七金 ▽3二玉 ▲6八金 ▽4一飛
▲5八玉 ▽6一飛 ▲4八金 ▽7二銀 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽4四銀 ▲4六歩 ▽5五歩 ▲6七銀 ▽3五歩
▲3七金 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽同 桂 ▲6六銀左 ▽4五銀
▲同 歩 ▽3六歩 ▲同 金 ▽4六歩 ▲同 金 ▽5四桂
▲5五金 ▽4六歩 ▲5六銀打 ▽6六桂 ▲同 銀 ▽4七銀
▲6九玉 ▽5六銀成 ▲同 歩 ▽4七角 ▲7八玉 ▽2九角成
▲4四歩 ▽3三金 ▲3四歩 ▽同 金 ▲4三銀 ▽同 金
▲同歩成 ▽同 玉 ▲5四角 ▽5二玉 ▲6四桂 ▽同 飛
▲同 金 ▽5六馬 ▲6七歩 ▽投了
93手で先手の勝ち

解題=後手は歩を4枚残し角を対象形に配置して負ける。


先手の持ち歩5枚を期待した場合 No: 7717 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家@康光モチ 05/06/20 Mon 16:03:01

康光が恒例の長考に入ったので控え室で青野が26飛変化に修正して最終95歩で後手勝ちの笑いを取る場合は以下。

95歩で後手勝ちの場合
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽3三銀
▲1五歩 ▽7二銀 ▲4八銀 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲4七銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二玉 ▲3六歩 ▽5二金
▲3七桂 ▽7四歩 ▲2九飛 ▽7三桂 ▲4八玉 ▽8五歩
▲5八金 ▽4四歩 ▲7七銀 ▽8一飛 ▲5六銀 ▽5四歩
▲6六歩 ▽4三金左 ▲4七金 ▽3二玉 ▲6八金 ▽4一飛
▲5八玉 ▽6一飛 ▲4八金 ▽7二銀 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽4四銀 ▲4六歩 ▽5五歩 ▲6七銀 ▽3五歩
▲3七金 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽同 桂 ▲6六銀左 ▽4五銀
▲同 歩 ▽3六歩 ▲同 金 ▽4六歩 ▲同 金 ▽5四桂
▲4七金 ▽4六歩 ▲4八金 ▽4七角 ▲同 金 ▽同歩成
▲同 玉 ▽4六歩 ▲5八玉 ▽6六桂 ▲同 銀 ▽3八銀
▲2六飛 ▽4七歩成 ▲6九玉 ▽5七と ▲同 銀 ▽同桂成
▲6二歩 ▽同 飛 ▲6三歩 ▽同 飛 ▲6四歩 ▽同 飛
▲6五歩 ▽同 飛 ▲6六歩 ▽6七歩 ▲7八玉 ▽6八歩成
▲8八玉 ▽7八金 ▲9八玉 ▽9五歩 ▲投了
100手で後手の勝ち

解題=例のごとく駒アタリ偶数番2で後手には歩が4枚残る偶数番原理型オチ。


棋聖の腕の見せ所 No: 7716 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家@康光ノリ 05/06/20 Mon 15:52:11

46歩までの消費時間=康光2時間29分、羽生2時間24分。
康光には時間がたっぷりある。煮ても焼いても美味しい。
今頃羽生贔屓の控え室では下記手順で後手勝ちなどと大介が吹聴している頃であろう。

何がなんでも先手を頓死させたい場合
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽3三銀
▲1五歩 ▽7二銀 ▲4八銀 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲4七銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二玉 ▲3六歩 ▽5二金
▲3七桂 ▽7四歩 ▲2九飛 ▽7三桂 ▲4八玉 ▽8五歩
▲5八金 ▽4四歩 ▲7七銀 ▽8一飛 ▲5六銀 ▽5四歩
▲6六歩 ▽4三金左 ▲4七金 ▽3二玉 ▲6八金 ▽4一飛
▲5八玉 ▽6一飛 ▲4八金 ▽7二銀 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽4四銀 ▲4六歩 ▽5五歩 ▲6七銀 ▽3五歩
▲3七金 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽同 桂 ▲6六銀左 ▽4五銀
▲同 歩 ▽3六歩 ▲同 金 ▽4六歩 ▲同 金 ▽5四桂
▲4七金 ▽4六歩 ▲4八金 ▽4七角 ▲同 金 ▽同歩成
▲同 玉 ▽4六歩 ▲5八玉 ▽6六桂 ▲同 銀 ▽3八銀
▲7九飛 ▽4七歩成 ▲6九玉 ▽5七と ▲同 銀 ▽同桂成
▲投了
84手で後手の勝ち


57手目の65同歩は手拍子であろうか?  No: 7715 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 5-4 05/06/20 Mon 15:43:13

美学上の誘惑へ抗しきれなかった男と見ることもできる。
明かりの誘惑に身ぐるみもだえた蝶と見ることもできる。
桂の対象形をみたい。どうなるのかと。
ここでも銀が上がるか下がるか少しは迷う。しかし出る。88角などどうせ羽生は1秒も考えない。97香でも97桂でもタコ焼きにされる。
そこでマシュダ一家分析通り羽生なら次は必ず銀を切る。仮想番行使と呼ぶ。
同銀36歩同金46歩がひとめ。47角狙い+同金なら54桂。ここまで見せてしまうとあとは康光の見せ場。


閑話休題2 桂はどうやって使うのかという問題 No: 7714 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/20 Mon 15:28:40


2年がかりの名人戦マシュダ一家分析で羽生も康光も25桂が冴えないと知った。では矢倉はどうするのか?
それが不明。そこで角換りとなった。これなら45桂があるはずと。
そして後手には65桂があるはずと。
そして局面は互いの意思が通じ合ってそのようになる。
だから康光は面白い。羽生も乗った。


56手目65歩 仮想駒アタリ奇数番3で No: 7713 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 5-3 05/06/20 Mon 15:21:01

36歩では先手に無条件に1歩渡して継続手がない。
もともと第二次先攻は後手の8thアタック返しなので羽生は駒アタリ偶数番2の65歩。後手にとっては仮想駒アタリ奇数番3兼任であることが唯一の主張。
康光にとっては固いトコロを攻めてもらってむしろ望むところ。
かゆい背中をカミさんに掻いてもらっている気分かもしれない。
全貌が見えてきた。


55手目37金で連動手 No: 7712 [返信][削除]
投稿者::棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 5-2 05/06/20 Mon 15:12:57

康光冷静。同歩には同銀と取られるため。同銀以下33歩は清算されて先手歩切れで負け。26桂が後手の返し技で常にあった。玉が右に行くと先手は勝てない。

18角には26桂
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽3三銀
▲1五歩 ▽7二銀 ▲4八銀 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲4七銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二玉 ▲3六歩 ▽5二金
▲3七桂 ▽7四歩 ▲2九飛 ▽7三桂 ▲4八玉 ▽8五歩
▲5八金 ▽4四歩 ▲7七銀 ▽8一飛 ▲5六銀 ▽5四歩
▲6六歩 ▽4三金左 ▲4七金 ▽3二玉 ▲6八金 ▽4一飛
▲5八玉 ▽6一飛 ▲4八金 ▽7二銀 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽4四銀 ▲4六歩 ▽5五歩 ▲6七銀 ▽3五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲3三歩 ▽同 桂 ▲同桂成 ▽同 玉
▲4五桂 ▽3四玉 ▲1八角 ▽3六歩 ▲4七金 ▽3八角
▲3九飛 ▽4七角成 ▲同 玉 ▽2六桂 ▲2七角 ▽3七金
▲同 飛 ▽同歩成 ▲同 玉 ▽3六歩 ▲投了
76手で後手の勝ち


54手目35歩 駒アタリ奇数番1+仮想駒アタリ偶数番2 No: 7711 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 5-1 05/06/20 Mon 14:59:50

羽生は案の定55歩。名人戦第6局と同じ。康光は手順に67銀だが角換りでは康光不敗の陣形だった。35歩は67銀を見てアタマ来た駒アタリ奇数番1+仮想駒アタリ偶数番2。

54手め35歩同歩以下の急襲は44歩で後手負け
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽3三銀
▲1五歩 ▽7二銀 ▲4八銀 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲4七銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二玉 ▲3六歩 ▽5二金
▲3七桂 ▽7四歩 ▲2九飛 ▽7三桂 ▲4八玉 ▽8五歩
▲5八金 ▽4四歩 ▲7七銀 ▽8一飛 ▲5六銀 ▽5四歩
▲6六歩 ▽4三金左 ▲4七金 ▽3二玉 ▲6八金 ▽4一飛
▲5八玉 ▽6一飛 ▲4八金 ▽7二銀 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽4四銀 ▲4六歩 ▽5五歩 ▲6七銀 ▽3五歩
▲同 歩 ▽4五銀 ▲同 歩 ▽3六角 ▲4七銀 ▽4六桂
▲6九玉 ▽4七角成 ▲同 金 ▽3八銀 ▲2八飛 ▽4七銀成
▲4四歩 ▽投了
67手で先手の勝ち

やはり44地点が後手の急所


50手目44銀と51手目46歩 構造相転換手をめぐる構造反転 No: 7710 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 4-4 05/06/20 Mon 14:03:09

羽生はかなり考えこんで結局44銀で仮想番作成。44歩の欠陥が招いた5筋の仮想歩間偶数番の同時解消を謀る双頭手。次に55歩がここまで築いたすべての構造を反転させる相転換手となる。
先手に絶好の攻め筋があれば後手は負ける。
ところが康光は46歩で手を戻した。これで自動的に構造反転は硬直し後手優勢となる。羽生には桂を取る権利があるため。しかし先手が後手に先攻権利を譲渡したと読めば大きな流れが背後に見える。康光の意外性は常にそこにあった為に当家分析では把握できなかった経緯がある。


48手目同歩に49手同桂!No: 7709 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 4-3 05/06/20 Mon 13:50:13

受動駒アタリ奇数番1で歩を先取したと思考するのが羽生将棋。48手目で羽生は駒アタリ偶数番2は作成しない。
対して同桂は凄い。8thアタックの偶数番で開戦すれば駒アタリ偶数番2の75歩くらい入れそうなものだが歩を返せと咆哮している。こう言う昔のナンバーで蒸し返されるとブーハもムッとしたかもしれない。永世名人いらないから下がろうかなどと邪念も生まれる。およそ銀を下がる名人候補はいない。そこを康光にツケ込まれた。


43-47 第4部譲渡 メンツかメンチか No: 7708 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 4-2 05/06/20 Mon 13:36:20

43=昼食後に58玉で第4部譲渡1
44=61飛。譲渡4-2。名人戦最終局へのメンツ維持。
45=48金。38角阻止。
46=72銀。65歩の8thアタックを空間開放手で示唆。
47=45歩。素数番8thアタックで開戦。やはり狙うのは44地点。先手のみUの初期値を維持して優勢を導く。メンツとメンチカツはどっちがいいか。


43手目58玉! No: 7707 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 4-1 05/06/20 Mon 13:22:45

昼食後さっそく康光の挑発。38角を誘って以下の変化はどうかと。

44手目55歩変化 大介風に
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽3三銀
▲1五歩 ▽7二銀 ▲4八銀 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲4七銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二玉 ▲3六歩 ▽5二金
▲3七桂 ▽7四歩 ▲2九飛 ▽7三桂 ▲4八玉 ▽8五歩
▲5八金 ▽4四歩 ▲7七銀 ▽8一飛 ▲5六銀 ▽5四歩
▲6六歩 ▽4三金左 ▲4七金 ▽3二玉 ▲6八金 ▽4一飛
▲5八玉 ▽5五歩 ▲6七銀 ▽3八角 ▲2八飛 ▽4七角成
▲同 玉 ▽4五歩 ▲同 歩 ▽5四金 ▲5八玉 ▽4五金
▲同 桂 ▽同 飛 ▲4七歩 ▽3七金 ▲1八飛 ▽4七飛成
▲6九玉 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽中断
ところが51手目は同桂で同慶の至り。
もっと引き込んで57手目48飛で飛車交換を挑んでもイケル。
そこで58玉の挑発には飛車でも動かして紅茶でも飲む。それがいつものブーハ。
44歩を敗着にはできないのでここは絶対にイジラない。その反対側の65地点しかアタマにない。


閑話休題 タタミの目偶数番と歩間偶数番の一致 No: 7706 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 第二相停滞風に 05/06/20 Mon 12:55:29

ここで控え室を覗く。大介がいる。相変らずロクなことを言っていない。そこで青野は気を利かせた。青野はタタミの目を数えた。
盤と座布団の間のタタミの目数
佐藤棋聖=12
羽生四冠=17

偶数と奇数と読みたかったが羽生は素数。青野もズッこけているであろう。エフェソスではニワトリの首を締めていた。
あそこではハトも喰う。康光もあの国が大好きであった。
その後42手目まで進むが構造は相変らず康光作成の8-1。羽生に1歩入れば55歩で構造破壊となるが95歩では単なる1歩損。55歩には同銀とはならない。8-1構造維持は歩間偶数番を掌握した先手の特権。
青野が数えたタタミの目偶数番だけは今日の将棋と一致している。


35-38手目 8-1構造維持による擬態腰掛け銀の強み No: 7705 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 3 05/06/20 Mon 12:44:05


35=56銀。32手目からすでにショーウィンドーの仮想空間。
これは腰掛け銀を装う常套句。銀ならまた下がれる。2手譲渡して相手が悪手を指せば先手勝ち。従って33と34を間奏句と解釈せずに手番を巡る譲渡理論第4部開始と見るのが古典派。その場合32の1-7から4-1。しかし間奏がなくては寂しい。そこで今日はこの56銀までをコンセプトに介入できる間奏扱いとしたい。単なるツナギがドラマの行方を左右すると。即ち32手目の44歩が勝敗の鍵。
36=54歩。仮想2-7作成。
37=66歩。32手めに対応する8th作成。やはり上記解釈は正解。
人間同士の分析合戦はこうなる。
38=43金。羽生なら以前もやった手。康光作成の8-1構造維持。
羽生にとっては仮想8-1でしかないところが擬態腰掛け銀の強み。


25-34手目 譲渡第部第二相停滞から錯綜 No: 7704 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 05/06/20 Mon 12:25:31

相腰掛け銀では15歩の位を誇示される。羽生は52金でタメ口。
25=第三部開始の分岐となる間奏。千日手打開の強靭な意思。
26=ついに3-5へ。羽生も初めて棋聖の心意気に呼応したかに見えるがそれはひいき目。これは羽生にとって単なるブランコ後進。5th作成と読むのはマシュダ一家のみ。
27=29飛。譲渡理論第三部開始。3-5の土壌で譲渡3-1。
28=73桂。後手も桂をおびき出される。譲渡3-2から地獄が見える。
29=48玉。作戦明示。3-5維持で譲渡3-3。
30=85歩。理論は明解。危険な5th解消のはずが譲渡3-4で第二相停滞再現。
31=58金。これが康光。6thアタックやれと恫喝。極めて理論的。第三相停滞は千日手。譲渡第三部第二相停滞には「ドーゾ」に威圧感がある。
32=44歩。86歩を保留し7th作成だが44空間閉塞手。
33=77銀。44角変化が消滅したので。
34=81飛。27手目に対応するブランコ後進。数字も一致。


狂った時計2 角換り版 24手目まで No: 7703 [返信][削除]
投稿者:棋聖戦第2局 実況&分析マシュダ一家 05/06/20 Mon 12:06:33

2002.3.4&5王将戦第五局の相掛り15歩戦法を思い出す。
今度は角換り版。先後も違う。なぜこうなったのか?
まずあの日の康光と羽生の立場が逆。
08=3-1から譲渡1と定義
11=譲渡2。最初に中継が停滞した地点。結局康光は16歩選択。相腰掛け銀は先手で負けたら後がない。現在棒銀と早繰り銀が対手損角換りで先手の勝率を上げているがすでに知悉の順で優勢を築いてもただ勝っただけの印象を与える。康光は常にフロント思考。
12=33銀。譲渡3で挑発。
13=15歩で相転換。譲渡理論第1部完了。
16=3-2から譲渡2-1。ナンバーも整然としている。羽生は棒銀はしない。先手に右玉にされると空を切る。
17=5-2で譲渡2-2。これは歩間理論で見ると危険手。単にブランコ原理で見る。
21=端の打診は4-3譲渡2-3。この解釈次第で17手目が問題。
22=戦形決定。4-3譲渡2-3で羽生は先手に丸なげ。
23=4-4でバランス調整。譲渡第2部第二相停滞。
24=4-4維持で来いと。後手にとって譲渡第三相停滞なのでこれで羽生は千日手指向と判明。結局先手の15歩があの日の狂った時計を再現。


棋聖戦第2局手損角換り No: 7702 [返信][削除]
投稿者:実況&分析マシュダ一家 05/06/20 Mon 09:22:16

羽生は88角成に迷っていた。
康光は11手目に迷っている。アイコ仕掛け銀は負けそうなので。
1歩先取も魅力あるが康光は歩損はしても歩得は考えない。そこで16歩が中庸になる。羽生がすでに84歩なので再度打診。