放映：2005.03.20+03.27
棋戦：NHK杯決勝
戦形：手損角換り戦形
先手：羽生善治
後手：山崎隆之
*許三段の振り駒で羽生先手。
*山崎「（後手となり）緊張しているので2歩打たないように注意」と前言
▲７六歩 ▽３四歩
*手つきがいい
▲２六歩 ▽５四歩
*ゴキゲン急戦への誘い
▲６八玉
*中原と同じ。解説は中原なので。
▽８八角成
*なので手損角換り。
*流行戦形を知悉している山崎。
*元々当家の手損角換り分析も山崎の薔薇十字から派生。山崎自身はあの敗戦以来、トップへの挑戦を諦めたと告白。山崎が長考で選択した手を当家が瞬時で実況&分析していたため。
▲同　銀 ▽２二飛
*この2手損が解説中原には違和感を感じるらしい。こんなんで商売になんのかと。
*この局面での角打もあった。しかし手損側が1歩損でも不利にはならないどころか先に角を打つと負けやすくなるのが手損角換り腰掛け銀の特徴。
▲２五歩 ▽４二銀 ▲７八玉 ▽６二玉 ▲３八銀 ▽７二玉
▲４六歩 ▽８二玉 ▲３六歩 ▽７二銀 ▲４七銀 ▽９四歩
▲９六歩 ▽５三銀
*この53銀は中原には相当意外らしい。52金がフツーと。
▲７七銀
*当家にはむしろコレが意外。
*山崎はコレを見て朝日オープンでやったがうまくいかなかった。
▽８四歩
*中原「独特。びっくり」
*歩間4をとるなら64歩だろうという意味。
*羽生が77銀で来たので銀冠で対抗。
*中原も感覚が古くなった。
▲８八玉
*66角は歩得でも角が窮屈との中原解説。
*巨匠はスタイルを重視するのでゴチャゴチャさせたくないということ。歩得だけの角打などどこにもあった。ここでやるのは最悪。涼子の変態質問のせい。
▽８三銀 ▲７八金 ▽７二金 ▲５八金
*羽生は自然に。無理をせずに一番大きなチャンスカードを待つ。前日の対局帰りの疲労が抜けていないので自分からは考えないでスタミナ備蓄。
▽７四歩
*穴熊警戒の4th
▲６六歩
*歩間4で対抗。セオリー通り。
▽７三桂
*これで先手は穴熊にしにくい。
*後手が逆行歩間4をとったと思考。
▲１六歩
*歩間5。緩手。当家では敗着。
*
▽６四歩
*5th作成。4-5で後手に仕掛けあり。
▲５六銀
*67金は79角。角銀交換後後手から24歩。
*そこで腰掛け銀で5thアタック阻止。
▽５二金
*44歩は45歩の6thアタックが37桂からの連動手を招く。6thなので誘ってもいいが、中原は嫌いの素振り。44銀は41金が寒いと思った山崎。カルク誘うなら44歩。キツク誘うなら52金。前回の放映はこの手を指して地震中継で中断。
▲４五銀
*中原は31角がお勧めだが当家では先手負け変化。羽生はフツーに。山崎残り5分から長考。羽生は10分以上残している。中原が85桂から思考するのはファンサービス。34銀は怖くない。1歩損で銀を遊ばせることができればラッキー。
▽４四歩
*唖然。34歩取れと強制する駒アタリ偶数番2。
*取れば55角で1歩入手後33歩の銀殺し。
▲５六銀
*なので引く。
*すでに気合いを削がれた。16歩のせい。
▽３三桂
*45歩阻止。
▲１五歩
*手がないので
▽４五歩
*7thアタックで後手先攻。すでに優勢を導ける局面。
▲３五歩
*今度は先手が偶数番2を取らされた。
▽同　歩
*歩得の逆行奇数番1で優勢確定。
▲４五歩
*淡白。14歩ならまがりなりにも初志貫徹。
▽５五歩
*奇数番1を取って主導権維持
▲同　銀
*67銀がフツー。羽生はすでに不利自認の証拠。序盤で手を抜きすぎた。
▽４二飛
*34歩には45飛。55銀の欠陥をつく。
▲４六銀
*45飛阻止
▽８五桂
*45桂は43歩同飛34角で負け。
*そこでいきなり切り札。すでに後手は時間がない。
▲３四歩
*86銀なら羽生らしーと中原。
*仮想番を実行ナンバーに相転換する権利が86銀。68銀は彼らの将棋にはない。
*いずれも銀逃げは55角変化。落し穴がありそうなので羽生は二枚換え選択。
▽７七桂成
*羽生が気前いいので素直に。「王手が先手」=将棋の鉄則。
▲同　金
*形が悪いが同桂はアタマが危険と見た。
*相手に銀角もたれてこの形は負けにしか見えない。
▽４五桂
*タダ取り阻止+1歩補充。
▲３三歩成
*カラナリ。カラクリとえらい違い。
▽４一飛
*37桂成は飛車の取りあいから52とで先手勝ち。54飛は56桂が中原。
▲４三歩
*中空理論のみでは単純。
▽５六歩
*柱相転移成功。
▲同　歩
*45銀は57歩成に39角。
*どっちもイタイ時は歩切れ解消が特典が多いので。
▽５七歩
*気持ちよい最後の1歩投資。
▲６八金
*2枚換えとは歩ともせよと言うが、この将棋は45桂をタダで取るだけの展開なので方針は変更しない。
▽３九銀
*中原は意外のフリしているが角銀もったらよくある手。谷川も大好き。だから山崎なら85桂からコレしか考えてない。この手が一番好きなのは実は中原かもしれない。スットボケタふりが御愛嬌。羽生が負けると察している。
▲３八飛 ▽５八歩成 ▲同　飛 ▽４七角 ▲４五銀
*両取り逃げるべからず。二枚換えなら歩ともせよ。結局格言は繰り返される。
▽５八角成 ▲同　金 ▽２八飛
*ここで48歩が中原のお勧め。
*2歩で反則負けなのでジョークであろう。銀打からすでに中原は子供のように喜んでいる。
*38歩なら打てる。
▲４七角 ▽４八銀成 ▲３七角
*羽生も負けを覚悟して頭を振って。
*中原は「明らかに羽生はヘンタイ」と一層喜んでいる。
*杉本がよくやる手なのでヘンタイ扱いされてしまう。実は中原も好き。
▽４七成銀 ▲２八角 ▽５八成銀 ▲２二飛
*42歩成は遅い
▽６三金左 ▲６五桂 ▽６八成銀 ▲７九桂
*あまりにつらい79角阻止。羽生がこんな手を指すこと自体滅多にない。
▽６二銀
*勝ちを確信して
▲４六角
*玉筋狙い+57角阻止の双頭手。
*実はこれが羽生特有のラムダエックス。
*羽生しか指せない手がついに出た。
*
▽６九金
*山崎もついに羽生の奥の手が出てかなりビビっている。
▲４二歩成
*中原が笑っている。
▽７九成銀
*あの桂が質駒にされたのではさすがのラムダエックスも看板倒れ。
▲４一と
*同角では看板が泣くので仕方なく。
▽８五桂
*中原はしゃいでいる。
*二回も85桂とはひどい。
▲７八金 ▽同成銀 ▲同　玉 ▽５八角 ▲５二銀 ▽４七角成
▲３五角 ▽２五馬
*中原は46歩でラムダをタコにしろと。
▲４六角 ▽４七馬 ▲３五角 ▽２五馬 ▲４六角 ▽６八金打
*好手。1手渡すと63銀成からラムダエックスのワナがある。＞末尾参照
▲同　角 ▽同　金 ▲同　玉 ▽６五歩 ▲３二飛打
*羽生残念。山崎に最後の狙いを見透かされて角を取られては63銀成が通用しないので形造りへ。
▽３五馬 ▲５七金 ▽７九角 ▲同　玉 ▽５七馬 ▲８八玉
▽６六馬 ▲７九玉 ▽７三金寄 ▲６一銀成 ▽７七桂成 ▲同　桂
▽同　馬 ▲８八金 ▽８五桂 ▲６九桂 ▽６七桂 ▲８九玉
▽６八馬 ▲９八玉 ▽９五歩 ▲投了
128手で後手の勝ち

先手逆転変化　ラムダエックス詰み手順
▲７六歩    ▽３四歩    ▲２六歩    ▽５四歩    ▲６八玉    ▽８八角成
▲同　銀    ▽２二飛    ▲２五歩    ▽４二銀    ▲７八玉    ▽６二玉
▲３八銀    ▽７二玉    ▲４六歩    ▽８二玉    ▲３六歩    ▽７二銀
▲４七銀    ▽９四歩    ▲９六歩    ▽５三銀    ▲７七銀    ▽８四歩
▲８八玉    ▽８三銀    ▲７八金    ▽７二金    ▲５八金    ▽７四歩
▲６六歩    ▽７三桂    ▲１六歩    ▽６四歩    ▲５六銀    ▽５二金
▲４五銀    ▽４四歩    ▲５六銀    ▽３三桂    ▲１五歩    ▽４五歩
▲３五歩    ▽同　歩    ▲４五歩    ▽５五歩    ▲同　銀    ▽４二飛
▲４六銀    ▽８五桂    ▲３四歩    ▽７七桂成  ▲同　金    ▽４五桂
▲３三歩成  ▽４一飛    ▲４三歩    ▽５六歩    ▲同　歩    ▽５七歩
▲６八金    ▽３九銀    ▲３八飛    ▽５八歩成  ▲同　飛    ▽４七角
▲４五銀    ▽５八角成  ▲同　金    ▽２八飛    ▲４七角    ▽４八銀成
▲３七角    ▽４七成銀  ▲２八角    ▽５八成銀  ▲２二飛    ▽６三金左
▲６五桂    ▽６八成銀  ▲７九桂    ▽６二銀    ▲４六角    ▽６九金
▲４二歩成  ▽７九成銀  ▲４一と    ▽８五桂    ▲７八金    ▽同成銀
▲同　玉    ▽５八角    ▲５二銀    ▽４七角成  ▲３五角    ▽２五馬
▲４六角    ▽４七馬    ▲３五角    ▽６五歩    ▲６三銀成  ▽同　銀
▲４二飛打  ▽６六歩    ▲７一金    ▽６五桂    ▲７二金    ▽同銀右
▲同飛成    ▽同　銀    ▲同飛成    ▽同　玉    ▲６一銀    ▽７三玉
▲８二銀    ▽同　玉    ▲７一角成  ▽投了
117手で先手の勝ち

解題
中原が即座に指摘したように後手玉は93地点に逃げると先手にナナメ駒がないので負ける。そこで三頭獣ラムダエックスは46地点から35地点へ変身し71角成が最後の豹変。山崎の68金打は本体を強引に抹殺する手だった。

2005.02.16王位戦紅組リーグ 屋敷VS北浜 手損角換り腰掛け銀42手95歩

手損角換り腰掛け銀　42手95歩の仕掛けは成立するか？
北浜はこだわりがあるようで屋敷相手に試みた。
日時：2005.02.16
棋戦：王位戦紅組リーグ
戦型：手損角換り腰掛け銀42手95歩
先手：屋敷伸之
後手：北浜健介
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽８四歩
▲２五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽３三銀
▲４六歩 ▽７二銀 ▲４七銀 ▽６四歩 ▲５八金 ▽６三銀
▲５六銀 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽５二金
▲６八玉 ▽４二玉 ▲７七銀 ▽３一玉 ▲７九玉 ▽５四銀
▲６六歩 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽７四歩 ▲３七桂 ▽４二金右
▲８八玉 ▽７三桂 ▲４五歩 ▽同　歩 ▲３五歩 ▽９五歩
▲同　歩 ▽８五桂 ▲７三角 ▽８一飛 ▲６四角成 ▽６一飛
▲７四馬 ▽９七歩 ▲同　香 ▽同桂成 ▲同　桂 ▽９五香
▲９六歩 ▽７一香 ▲８四馬 ▽９六香 ▲８六歩 ▽７三角
▲同　馬 ▽同　香 ▲８五桂 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽７六歩
▲同　銀 ▽６六飛 ▲６七金右 ▽６四飛 ▲９七歩 ▽５九角
▲６五歩 ▽６一飛 ▲７三桂不成▽９一飛 ▲９六歩 ▽３七角成
▲２九飛 ▽７三馬 ▲３四歩 ▽同　銀 ▲３五歩 ▽８四桂
▲８五銀 ▽５五銀 ▲同　銀 ▽同　馬 ▲６六銀 ▽同　馬
▲同　金 ▽５四桂 ▲５六金 ▽６六銀 ▲８四銀 ▽７七歩
▲８七金 ▽６七銀成 ▲７九香 ▽６六桂 ▲７七金 ▽同成銀
▲同　玉 ▽９六飛 ▲６六玉 ▽９七飛成 ▲７七銀 ▽７八歩
▲３四歩 ▽７九歩成 ▲８八銀打 ▽９四龍 ▲５一角 ▽９二龍
▲４四桂 ▽投了
115手で先手の勝ち

角換り腰掛け銀における42手95歩とは先手にとっては仮想駒アタリ奇数番3だが、後手には駒アタリ偶数番2でしかない。従ってやはり手損角換り腰掛け銀特有の85桂にしか期待できない。
50手目97歩が敗着。1歩捨ててはモッタイナイ。要の桂を清算し歩切れ解消で54手目に95香としたために切れ筋となった。56手目の期待の71香が駒アタリ奇数番3とはならない。この局面はナニを指してもそのような構造にならない。理由は明解。45歩のGNと35歩の連携プレーが先手の特権の為に仕掛けから先手にナンバー調整をされてしまうため。ここが角換り腰掛け銀の先手有利な原因なので久保の振り飛車のようには決してサバケない。
では42手95歩は有り得ないのか？

ドンキホーテを可能にするコンセプト
1=77銀が逃げるまで煽動して66飛を実現させ1歩入手。 1歩は温存。
2=先手からGN清算させ桂を入手。
3=66飛が狙われた瞬間を逆用して26飛を実現。
4=基本はギリギリの挟撃。角の攻防手が拾えたらラッキー。

すると先手で康光が見せた桂歩取りの角打がすぐに思い浮かぶ。これを後手からやってみる。郷田が後手でやったときには先手には持ち角があったが今度はないのでナニかあるかもしれない。
基本思考=2歩損はムリ攻めだが1歩損なら先攻可能という局面に期待。
それが52手目。いろいろ楽しめる。

50手目46角変化　外資系輪姦型
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽８四歩
▲２五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽３三銀
▲４六歩 ▽７二銀 ▲４七銀 ▽６四歩 ▲５八金 ▽６三銀
▲５六銀 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽５二金
▲６八玉 ▽４二玉 ▲７七銀 ▽３一玉 ▲７九玉 ▽５四銀
▲６六歩 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽７四歩 ▲３七桂 ▽４二金右
▲８八玉 ▽７三桂 ▲４五歩 ▽同　歩 ▲３五歩 ▽９五歩
▲同　歩 ▽８五桂 ▲７三角 ▽８一飛 ▲６四角成 ▽６一飛
▲７四馬 ▽４六角 ▲４七金 ▽３五角 ▲６八銀 ▽９七歩
▲４五桂 ▽同　銀 ▲同　銀 ▽９六桂 ▲７九玉 ▽６六飛
▲８四馬 ▽２六飛 ▲２七銀 ▽同飛成 ▲同　飛 ▽７七歩
▲同　桂 ▽同桂成 ▲同　銀 ▽３八銀 ▲８一飛 ▽２二玉
▲３七飛 ▽４七銀成 ▲同　飛 ▽６五桂 ▲６六馬 ▽７七桂成
▲同　馬 ▽５八銀 ▲２七飛 ▽８八歩 ▲６八金 ▽８九歩成
▲同　玉 ▽８八金 ▲同　馬 ▽同桂成 ▲同　玉 ▽４六角
▲４四桂 ▽５五角 ▲投了
92手で後手の勝ち

50手目46角変化　ブーハ風超筋悪型
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽８四歩
▲２五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽３三銀
▲４六歩 ▽７二銀 ▲４七銀 ▽６四歩 ▲５八金 ▽６三銀
▲５六銀 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽５二金
▲６八玉 ▽４二玉 ▲７七銀 ▽３一玉 ▲７九玉 ▽５四銀
▲６六歩 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽７四歩 ▲３七桂 ▽４二金右
▲８八玉 ▽７三桂 ▲４五歩 ▽同　歩 ▲３五歩 ▽９五歩
▲同　歩 ▽８五桂 ▲７三角 ▽８一飛 ▲６四角成 ▽６一飛
▲７四馬 ▽４六角 ▲４七金 ▽３五角 ▲６八銀 ▽９七歩
▲４五桂 ▽同　銀 ▲同　銀 ▽９六桂 ▲７九玉 ▽６六飛
▲８四馬 ▽２六飛 ▲２七銀 ▽同飛成 ▲同　飛 ▽７七歩
▲同　桂 ▽同桂成 ▲同　銀 ▽３八銀 ▲８一飛 ▽２二玉
▲３七飛 ▽４七銀成 ▲同　飛 ▽５五桂 ▲２七飛 ▽２六金
▲２八飛 ▽５七角成 ▲６八銀打 ▽３五馬 ▲５六銀 ▽６七歩
▲５五銀 ▽６八歩成 ▲同　銀 ▽５九銀 ▲５七歩 ▽６八銀成
▲同　金 ▽３七金 ▲２九飛 ▽３八金 ▲６九飛 ▽２五馬
▲４七歩 ▽同　馬 ▲５八銀 ▽６五馬 ▲６六銀 ▽７六馬
▲７七金 ▽８八銀 ▲６八玉 ▽７七銀成 ▲同　銀 ▽８七馬
▲７八銀 ▽５四馬 ▲９一飛成 ▽４八金 ▲投了
112手で後手の勝ち

トッピングがいろいろあるのでこれで半日遊べる。北浜はだから好き。
尚51手目にカルーク飛車を浮くと即死する。

50手目46角変化　1手バッタリ自滅型
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽８四歩
▲２五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽３三銀
▲４六歩 ▽７二銀 ▲４七銀 ▽６四歩 ▲５八金 ▽６三銀
▲５六銀 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽５二金
▲６八玉 ▽４二玉 ▲７七銀 ▽３一玉 ▲７九玉 ▽５四銀
▲６六歩 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽７四歩 ▲３七桂 ▽４二金右
▲８八玉 ▽７三桂 ▲４五歩 ▽同　歩 ▲３五歩 ▽９五歩
▲同　歩 ▽８五桂 ▲７三角 ▽８一飛 ▲６四角成 ▽６一飛
▲７四馬 ▽４六角 ▲２七飛 ▽７七桂成 ▲同　桂 ▽３六銀
▲投了
54手で後手の勝ち

65歩から44角を後手が狙った場合

86歩は悪手
日時：2005.03.20
棋戦：聖ベルトシメロ棋士団未亡人杯
戦型：手損角換り
先手：ブーハNHK歩払い
後手：山ちゃん初咳払い

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二飛 ▲２五歩 ▽４二銀 ▲７八玉 ▽６二玉
▲３八銀 ▽７二玉 ▲４六歩 ▽８二玉 ▲３六歩 ▽７二銀
▲４七銀 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽５三銀 ▲７七銀 ▽８四歩
▲８八玉 ▽８三銀 ▲７八金 ▽７二金 ▲５八金 ▽７四歩
▲６六歩 ▽７三桂 ▲１六歩 ▽６四歩 ▲５六銀 ▽５二金
▲３一角 ▽３二飛 ▲５三角成 ▽同　金 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２二歩 ▲２三歩 ▽３三角 ▲２二歩成 ▽２四角
▲３二と ▽２八飛 ▲６七銀 ▽２九飛成 ▲２二飛 ▽８五桂
▲６八銀 ▽６五歩 ▲８六歩 ▽６六歩 ▲５六銀 ▽４四角
▲２一飛成 ▽６七歩成 ▲７七桂打 ▽７八と ▲同　玉 ▽７七桂成
▲投了
66手で後手の勝ち

15銀は悪手
日時：2005.03.20
棋戦：聖ベルトシメロ棋士団未亡人杯
戦型：手損角換り
先手：ブーハ筋悪好き
後手：山ちゃん嘘ダロ
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二飛 ▲２五歩 ▽４二銀 ▲７八玉 ▽６二玉
▲３八銀 ▽７二玉 ▲４六歩 ▽８二玉 ▲３六歩 ▽７二銀
▲４七銀 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽５三銀 ▲７七銀 ▽８四歩
▲８八玉 ▽８三銀 ▲７八金 ▽７二金 ▲５八金 ▽７四歩
▲６六歩 ▽７三桂 ▲１六歩 ▽６四歩 ▲５六銀 ▽５二金
▲３一角 ▽３二飛 ▲５三角成 ▽同　金 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２二歩 ▲２三歩 ▽３三角 ▲２二歩成 ▽２四角
▲３二と ▽２八飛 ▲６七銀 ▽２九飛成 ▲２二飛 ▽８五桂
▲６八銀 ▽６五歩 ▲１五銀 ▽６六歩 ▲２四銀 ▽６七歩成
▲同金右 ▽４四角 ▲６六歩 ▽６五歩 ▲４五歩 ▽５五角
▲５六歩 ▽６六歩 ▲５五歩 ▽６七歩成 ▲投了
70手で後手の勝ち

現在36手目まで放映されて地震中継で中断

日時：2005.03.20
棋戦：聖ベルトシメロ棋士団年少部123杯
戦型：手損角換り
先手：ブーハ震度6弱
後手：山ちゃん地震ナシ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二飛 ▲２五歩 ▽４二銀 ▲７八玉 ▽６二玉
▲３八銀 ▽７二玉 ▲４六歩 ▽８二玉 ▲３六歩 ▽７二銀
▲４七銀 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽５三銀 ▲７七銀 ▽８四歩
▲８八玉 ▽８三銀 ▲７八金 ▽７二金 ▲５八金 ▽７四歩
▲６六歩 ▽７三桂 ▲１六歩 ▽６四歩 ▲５六銀 ▽５二金
▲３一角 ▽３二飛 ▲５三角成 ▽同　金 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２二歩 ▲２三歩 ▽３三角 ▲２二歩成 ▽２四角
▲３二と ▽２八飛 ▲６七銀 ▽２九飛成 ▲２二飛 ▽８五桂
▲６八銀 ▽５五桂 ▲７九銀打 ▽６七桂成 ▲同金右 ▽６三金寄
▲２一飛成 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽５八銀 ▲８六歩 ▽４四角
▲８五歩 ▽同　歩 ▲９六桂 ▽９五香 ▲８四歩 ▽９二銀
▲８七桂 ▽９六香 ▲同　香 ▽９四歩 ▲７七金寄 ▽８六桂
▲９九香 ▽９三銀 ▲７五桂打 ▽同　歩 ▲９四香 ▽同　銀
▲同　香 ▽７六歩 ▲同　金 ▽７八桂成 ▲同　銀 ▽８六金
▲同　金 ▽同　歩 ▲８五桂 ▽５一桂 ▲２四龍 ▽６六角
▲７七歩 ▽８七歩成 ▲同　玉 ▽９五桂 ▲９六玉 ▽８四角
▲２九龍 ▽９三歩 ▲同香成 ▽同　角 ▲９四歩 ▽７五角
▲９三角 ▽同　角 ▲同歩成 ▽７一玉 ▲８二金 ▽同　金
▲同　と ▽同　玉 ▲９三銀 ▽７一玉 ▲８一飛 ▽６二玉
▲７一角 ▽５二玉 ▲４二金 ▽投了

123手で先手の勝ち

2005.03.20鮮やかな久保講座最終回　偶数番原理の象徴55歩

興味深い講座であった。恐らく久保が言いたかったことは当家にしかわからないようになっている。
あそこまで見せる将棋を目指してA1で通用した手順。エッセンスを惜しげもなく披露しているようでも、なぜそれが可能なのか久保は根底の秘密を教えていない。
最終回で久保はそのトリックをみっつの棋譜に隠した。その秘密を暴こう。
当家の読み。75や65で駒アタリ奇数番1を後手が取ったときに、先手の振り飛車側は55歩で駒アタリ偶数番2を取るのが最善。それが久保が教えたことであった。
なぜ谷川が55歩で羽生に勝てないのかこれで谷川にはわかったことであろう。谷川や羽生、そして康光森内と言った居飛車中心主義者たちは典型的な駒アタリ奇数番型棋士。だから駒アタリ偶数番2としての55歩の解釈が違う。むしろ駒アタリ奇数番1や3で55歩を取ることを好む。だから振り飛車に先入観があるとも言える。
もうひとつ。
駒アタリ奇数番1を取ることが将棋の命題であり、選択肢が一番多いために最も難しい。駒アタリ奇数番1の即時解消は「フツー」 と久保は表現する。それではダメなので55歩の偶数番2を取ることになった。「フツーではうまくいかない」と久保。だからこそ久保がトップで勝つために逆のことを考えたはず。羽生森内康光はむしろ駒アタリ奇数番1の即時解消しか考えなかった。
当家の分析では久保は奇数番原理を偶数番原理のフィルターを通すことで逆行奇数番1を取ることを目指している。
最後の秘伝公開。優劣を決定する最後の調整はやはり偶数番原理を使う。
1=敵の打ち角に自陣飛車をアテる。駒アタリ偶数番2
2=敵の飛車にカナ駒をアテる。連動駒アタリ偶数番4
3=秘伝中の秘伝は相停滞領域の解釈。即ち仮想番行使。
4=最後は駒アタリ奇数番3を取り優勢が決まる。

久保のサバキの構造は上記の通り。3の相停滞領域の仮想番はサバく側にとって仮想番ではない点が1と2のナンバーの根拠。
一言で仮想番を実行ナンバーに相転換する権利をもった側が優勢と言うことになる。講座を行なうとバレないように話してもそのエッセンスの抽出法から当家には上記構造が見えてしまう。久保。素晴らしい講座を有り難う。
そこに華麗な芸があることが何より素晴らしい。
最後に当家のトドメ。
なぜ久保はかくも華麗なのか？
偶数番原理を駆使しながら最後は奇数番原理で決めるため。
いい半年間であった。次の半年間はついに偶数番原理の生き権化教皇加藤一二三の登場。当家では聖ベルトシメロ棋士団を送り込み偶数番原理を完成させる。

おりしもNHK杯決勝放映中に地震の急襲。場所も九州。再放送不明。