2004.09.30A級順位戦羽生三浦 横歩取り85飛 門柱桂定跡44角+86歩
スキナンデス 7X9将棋
実況&分析 マシュダ一家

2004.09.30A級順位戦 羽生三浦 横歩取り85飛 門柱桂定跡44角+86歩 No: 6581 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 23:12:54

日時:2004.09.30
棋戦:A級順位戦3回戦
戦型:横歩取り85飛 門柱桂定跡44角+86歩
先手:羽生善治
後手:三浦弘行
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽7三桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲3四歩 ▽4五桂 ▲6六角 ▽2五歩
▲4六飛 ▽6五桂 ▲2三歩 ▽同 金 ▲6八銀 ▽4四角
▲8六歩 ▽5七桂左成▲同 銀 ▽8六飛 ▲4四飛 ▽同 歩
▲8八歩 ▽7六飛 ▲8七角 ▽5七桂成 ▲同 角 ▽5六飛
▲4三角成 ▽3二歩 ▲6八玉 ▽2六歩 ▲8四角 ▽5四銀
▲4四馬 ▽2七歩成 ▲同 銀 ▽2八飛 ▲3八銀 ▽3六飛
▲4六桂 ▽4三歩 ▲5四桂 ▽4四歩 ▲6二桂成 ▽3八飛行成
▲同 金 ▽同飛成 ▲5八歩 ▽6二金 ▲同角成 ▽8六角
▲7七歩 ▽7六桂 ▲5七玉 ▽7五角 ▲6六歩 ▽投了
83手で先手の勝ち

ついに羽生も谷川同様の緩手で相手に華を持たせる余裕まで修得したのであろうか?
60手め54銀打は三浦の羽生への異常愛。こんな所に打つならあの32歩はストーカーのラブコールと自白しているようなもの。あそこで32銀と打てば37歩が利いたかもしれない。65手めの38銀では羽生は笑いをこらえている。66手め36飛ではウッソーと便所でつぶやいていた。67手め46桂は羽生でなくとも打つ。飛車が入れば羽生は簡単。後手からの即詰みも防御できる。だから76手め62金は「好きなんですー」とついに慟哭している三浦にしか見えない。
今度は羽生が首を出すフリして三浦に恥をかかせたことになる。
三浦の指し方はずっと羽生に押し倒してくださいと懇願する手。羽生はオメーが寄せろとブツブツ言っているうちに三浦が独りで転んだ。おそらく86歩と87角を見て羽生にメロメロになった三浦。相当好きらしい。


59手め84角? No: 6579 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 19:16:56

これは緩手。
どうやら三浦のけなげな26歩を見て羽生もホロっとしたのであろう。
そこまでしてボクの手を勉強しているのかと。
普段なら羽生はここで桂を連続して打つ。

59手め以後のV2固め変化
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽7三桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲3四歩 ▽4五桂 ▲6六角 ▽2五歩
▲4六飛 ▽6五桂 ▲2三歩 ▽同 金 ▲6八銀 ▽4四角
▲8六歩 ▽5七桂左成▲同 銀 ▽8六飛 ▲4四飛 ▽同 歩
▲8八歩 ▽7六飛 ▲8七角 ▽5七桂成 ▲同 角 ▽5六飛
▲4三角成 ▽3二歩 ▲6八玉 ▽2六歩 ▲2四桂 ▽3一銀
▲3三桂 ▽同 歩 ▲同歩成 ▽投了
63手で先手の勝ち

しかしこれで先手玉が寄ると思ったのかもしれない。


57手め68玉 No: 6578 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 18:22:23

羽生「エ?42金で勝負じゃないの?」
三浦「谷川先生ならやるかもしれませんが」
という会話があったかは定かでない。このクソ忙しい時に自分のパンツだけ洗っている三浦は毎度のことなので羽生はアレっと言う顔だけ見せて68玉だったであろう。
これまた双頭手。飛車筋避けて角を自由にし銀の割り打ちを避ける。
続く26歩は三浦のジョークではなく羽生が森内に指した手をマネして自称羽生ファンであることを見せつけている。


56手め32歩 No: 6577 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 18:10:14

この期に及んでここを埋め立てるしかないのでは、普通の棋士なら断腸の思いであろう。羽生を人生の師と仰ぐ三浦ならつくづく羽生の86歩に感心している頃かもしれない。本当は69銀と打ちたいがスコンと同玉とされ57飛成の瞬間に取ったばかりの銀を32地点に打たれて詰んでしまう。中原囲いは43地点を攻略されたら泣くしかない。しかし三浦は「さすがハブセンセー」としきりに感心しながらこの歩を黙って打つ。


51手め87角 攻防の名角2 理論的帰結 No: 6576 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 17:59:16

この角で決まったかもしれない。これは羽生のいつもの勝ちナンバーである駒アタリ奇数番3。奇数番原理通り57地点は勘定に入れない。
やはり横歩取りで一回ヒルムとどんなに作戦勝ちしているようでも一瞬で逆転。
三浦は修正できずに57桂成。通常は飛車打で二重駒アタリを作成する。ところが86飛しかないのでは角を切られて今度は89桂も跳べる。
この王手は感触悪い。羽生に最弱点の43地点に馬を作られオハコのV2固めを作成する桂馬二枚持たれては生きた心地がしない。
羽生の角の使い方はいつもながら鮮やか。筋が違うのに連動している。


51手め87角 攻防の名角 連続の双頭手 No: 6575 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 17:44:41

羽生が三浦の緩手で逆転の手ごたえを感じてヤリーと言ったか定かでない。
しかしコレをみたら三浦も「やっぱあの時」と思ったかもしれない。
これは二重に好手。まず88歩G効果の利点を最大限利用。飛車筋を止めるのに87地点空間開放を維持した逆行相として前の指し手が再評価できる。
続いて66角と見事な連動を奏でていること。
普通は飛車切りで寄りがあるのにこの66角のおかげで飛車は切れないどころか下がることもできない。
最大の魅力は無論中原囲い攻略地点を直撃していること。三浦が柔軟な発想をせずに当初の作戦主軸に固執したおかげ。羽生の飛車切りは連続の双頭手と角の連動で成功している。2手で4手以上指した効果。


50手め76飛 No: 6574 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 16:32:59

要するに三浦は羽生の顔面勝負を受けずに家で描いてきた作戦ポリシーに従った。即ち当家が瞬時で見抜いた先手の歩切れ。旧変化と1歩違うだけでこの金取りが受けにくい。持ち駒を使えばジリ貧で逆転のチャンスを失う。桂跳ねは無視されて89飛のオタスケ。
三浦らしいと言えばソレまでだが羽生はガッカリであろう。今度は逆に羽生が顔面受け。しかし門柱桂定跡なら先手の顔面受けは毎度なので今さら騒いでも仕方ない。


47手め44飛! 48手め同歩?  No: 6573 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 16:22:13

羽生の勝負手。44角は負けだが先に飛車を切るとは。
三浦は48手め読み筋とばかりに同歩としたが、これは手拍子であろう。当家なら喜んで先に89飛成。43飛成には42金で詰まないどころか龍を弾かれて負け。これは別の変化でも出てきたが先手が桂馬を持っているだけの相違。そこで三浦はビビってロクに見ないで同歩としたのであろう。或いは今日はもう少し羽生の顔が見たかったのかもしれない。当然羽生はシメタとばかりに飛成を防いで歩を打つ。G効果で88歩と打つのが相手に飛車を持たれたときのいつもの双頭手。


44手目57桂左成 No: 6572 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 16:11:00

三浦も冷静に対処。すぐに86飛は桂交換後79金で龍を弾かれては逆転。
羽生は同銀と取るしかないが金が浮き駒となるどころか78龍が金取りで王手のため負け。だからその次の86飛を受けないといけない。44角はハッキリ負けとなる。


43手目86歩! No: 6571 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 15:55:41

ここはすでに羽生苦しいと思っていたがなんと86歩!
一瞬コレがあったかと驚く。
42手めの局面はすで最終盤の寄せまで見える。先手は主軸の34歩が取られたら即負けの局面。ここは57地点をどう数えるかに尽きる。
羽生は次に駒アタリ奇数番3を取らなければすぐに負け。これだけはマシュダ一家理論で明解。ところが当家の変化図は該当する37桂も77桂も先手負け。
44角の逆行奇数番1は問題外。すると羽生にはここで指す手がない。
ひとつだけ例外があった。
それが大長考ででてきた羽生の43手目86歩。これが捨て身の駒アタリ奇数番3。すぐに変化図作成。これも最終盤が見える。三浦は手番が握れる。従って三浦優勢のはず。ところが先の変化より先手は断然有望。逆転のチャンスがあるということ。
86歩は従って理論上唯一の正解手。


谷川が勧める9X7将棋と門柱桂定跡は同じ No: 6570 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 13:48:15

谷川の最新光速ノートによると子供に9X7将棋を勧めているらしい。中央の2段を省いてすぐに歩がぶつかる将棋。ところが谷川はそれではすぐに優劣が分かって面白くないと言う。だから9路盤がある囲碁がウラメシヤなどとこぼしている。
現実には連盟棋士が9X7将棋を指して世間を楽しませている。今羽生と三浦が戦っている門柱桂定跡による横歩取り85飛は7X9将棋。1筋と9筋が最後まで動かない。彼らは谷川に言わせれば子供用の将棋を指しているということになる。


三浦は42手め44角を選択 No: 6569 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 12:39:33

思い出のアンコール劇場から三浦は42手め44角を選択。
44手めの44角ならタカミチが「ここに角を打てるのは丸山だけ」と当家にボロクソに言われた記憶は新しい。あの日は同角同歩で中原囲いの最弱点である43地点を開いては後手に勝ち目はないということであった。
ところが門柱桂定跡における最初の66角VS44角変化はやはりマシュダ一家が最初。もう半年以上前のこと。
あの時は46手めで先手優勢と結論しているが今日は42手め44角。なにが違うかと言うと先手の歩の数。1枚違うだけがミソ。三浦は39手めの23歩を敗着にしようと言うこと。


なつかしのあの場面 No: 6568 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 12:15:28

マシュダ一家バージョン 谷川風

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽7三桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲3四歩 ▽4五桂 ▲6六角 ▽2五歩
▲3六飛 ▽6五桂 ▲6八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲3三歩成 ▽同 銀 ▲同角成 ▽8九飛成 ▲3二馬 ▽5二玉
▲7九金打 ▽5七桂右成▲同 銀 ▽同桂成 ▲同 玉 ▽4五桂
▲4六玉 ▽8五龍 ▲4四桂 ▽6一玉 ▲4三馬 ▽7二玉
▲8六歩 ▽5七角 ▲5六玉 ▽4二金 ▲6一銀 ▽7三玉
▲8五歩 ▽4三金 ▲6六歩 ▽4四金 ▲3三飛成 ▽6四桂
▲6七玉 ▽5六角 ▲5八玉 ▽6六角成 ▲7二飛 ▽8三玉
▲6二飛成 ▽5七桂成 ▲5九玉 ▽4八銀 ▲6九玉 ▽7八角成
▲同 金 ▽6八金 ▲同 金 ▽同成桂 ▲同 玉 ▽7六桂
▲7八玉 ▽8八桂成 ▲6九玉 ▽7八金 ▲5八玉 ▽5七馬
▲投了

96手で後手の勝ち


A級順位戦 羽生VS三浦 横歩取り 門柱桂定跡 No: 6567 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 12:04:24

羽生はやはり山岸浩司を相手にしない。
今日の横歩取りは意味が違う。三浦が深浦相手に相横歩取りでペンタゴンホルンを見せたため。
しかし三浦は今回外して得意の門柱桂定跡。これも偏執狂的な型になって久しい。それでも固執する。おそらく日本で最高のオタクは三浦であろう。


A級順位戦 羽生VS三浦 3手め75歩! 注釈*反トリビアの場合No: 6566 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/30 Thu 10:23:03

三浦相手だとカモ。羽生も対谷川戦で三浦が見せた対石田はオイオイと言っている。
2004.07.29銀河戦本戦 谷川VS三浦 石田流三間VS棒金
しかし今度は角筋止めずに75歩なのでイロイロ。
三浦次第。
王位戦手順なら羽生の手中。
2004.07.16&17王位戦第1局羽生VS谷川 石田流三間飛車