マシュダ一家最強奇数番原理7thから後手に先攻されては先手勝ちにくい。森内が65歩など許したこと自体おかしい。
まず遡って5thの仕掛けだが、33手めに75歩打と位を取らずに15歩が成立するか再度検証。双方の欠陥=トリトヌス地点が無防備。先手からは26角打の双頭手。これは香車が入手できるが角切りから銀香で継続手が作成できないと先手負け。41玉の形なら56銀で成功するが33手めの時点で51玉のままなので無理攻めが昨日の結論。このような新型は居玉が最強ということがよくある。
森内の敗因は飛車の進路ミス。飛車を振るのは盤面制御の恫喝であってそれが作戦中枢となっては勝ちにくい。25歩を決めてから飛車を振ると玉も右に異動しなければ戦えないという強迫観念に従順となり手数が読まれてしまう。
42手め康光の31玉は緩手。
そこで当家なら先手からの7th行使をまず思考。もともと96歩で7thを作成したのは先手の方。しかもそれを先手に94歩で強要したのが後手康光であった。この手を指すと先手にチャンスがある。実戦の森内はすべて躊躇して何も構築できなかった。それほど角換り将棋は怖い。基本セオリーが確立されていない連盟将棋では「力戦形」が3手1組の目に見える手の連鎖しか期待できない場合が多い。棋界最強の森内でさえやるだけやって最重要の分岐は怖くて何もできなかった。力戦形とは連盟棋士がよくもゴマカした言葉。
角換り腰掛け銀では先手の仕掛けは8thで始まる。駒アタリ奇数番原理の構築から始まり、さらにその予備駒を抽出する過程で当家はこの構造に気がついた。7thが駒アタリ奇数番原理の最強ナンバーなのになぜ角換り腰掛けでは8thなのか？
駒アタリ偶数番原理構築を目前に茫洋の海を見つめて自殺しかねない心境。
恐怖を前にして何をするべきか？
よくもここまで来た。
天命に感謝しつつ先を読む。
駒アタリ奇数番原理は連盟棋士にはショッキングな内容であったろう。言葉を持て遊んでいるだけではダメ。
昨日の森内の葛藤は43手め。そこには奇数番原理の26角変化と偶数番原理の56歩がある。後手は31玉とした為に54歩とは決して突けない。56歩が55歩となった時が手損角換りにおける必勝ナンバーとしてやがて君臨する8th。
森内は43手め88飛で負けにした。奇数番原理と偶数番原理の聖なる裂け目が43手めに交錯しどちらも選択できずに最悪手への道を選んだ。
康光は森内に聞いてみたかっただけ。
この裂け目に何を見たのかと。

今日は天気のせいであまりにシリアスなのでオチをつけよう。
パンツと指し手はセンタク次第。

日時：2004.06.29
棋戦：棋聖戦第2局　千日手指直し局
戦形：手損角換り康光版
先手：森内俊之名人竜王王将
後手：佐藤康光棋聖
▲２六歩 ▽８四歩 ▲７六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽３四歩
▲２五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽３三銀
▲２七銀 ▽１四歩 ▲１六歩 ▽４四歩 ▲２六銀 ▽４二飛
▲３六歩 ▽４五歩 ▲３七銀 ▽７二金 ▲７七銀 ▽６二銀
▲７五歩 ▽６四歩 ▲６六歩 ▽６三銀 ▲７六銀 ▽７四歩
▲同　歩 ▽同　銀 ▲７五歩 ▽６三銀 ▲６七金 ▽４一玉
▲８六歩 ▽９四歩 ▲７七桂 ▽７三桂 ▲９六歩 ▽３一玉
▲８八飛 ▽２二玉 ▲３八金 ▽６五歩 ▲同　歩 ▽５四銀
▲４八玉 ▽６三金 ▲８三角 ▽４四角 ▲７八飛 ▽８五歩
▲６一角成 ▽８六歩 ▲３九玉 ▽８五桂 ▲同　桂 ▽９九角成
▲５一馬 ▽８二飛 ▲６四歩 ▽８一飛 ▲３三馬 ▽同　馬
▲６三歩成 ▽同　銀 ▲８二歩 ▽３一飛 ▲７三桂成 ▽５四銀
▲６二成桂 ▽６一香 ▲５二成桂 ▽６七香成 ▲同　銀 ▽８五角
▲４一金 ▽６七角成 ▲３一金 ▽同　金 ▲４二銀 ▽７八馬
▲３一銀不成▽同　玉 ▲４四桂 ▽４三銀打 ▲６二飛 ▽７九飛
▲２八玉 ▽７一金 ▲投了
92手で後手の勝ち

後手にとって余りに怖い戦形。ワクワクしながら観戦していたが康光精神に圧倒されて当家の出る幕はない。
以下回想。
38=94歩。7thを先手に作成させようという恫喝。恐ろしい。
40=73桂。凄い。あくまでも96歩を強要。
41=96歩。森内根負け。当家も唸っていた。
45=38金。緩手。
46=65歩！7thからの駒アタリ奇数番1最強手。
49=48玉。緩手。
50=63金。康光のアクロバット。
51=83角打。誰でも打ちたくなる。
52=44角。マシュダ一家も描いたデザイン。これしかない。
53=78飛。46歩を阻止。89飛は銀交換後78銀が厳しい。
54=85歩。ここしかない。行くしかない綱渡り。
55=61角成。ポカ。
56=86歩ラッキー。
57=39玉。緩手ついでにひたすら遁走。
58=85桂。これでどうやっても1手違い。
61=51馬。放浪馬の遍歴は当家は1秒も考えなかった。ヤジ馬が羊になった週間新潮。
63=64歩。千日手局46歩並に厳しいはずが・・・
64=81飛。この手を忘れていたのかもしれない。
66=33同馬。通常は2枚替えした方がよいが馬が連動手となり自陣は鉄壁。これを攻略するのは大変。この天馬効果は森内の始末書。
74=61香。馬の連動手を生かす緩急自在。
78=85角。こんな緩手が通用するのも天馬効果始末書のおかげ。
79=41金打。誰でも打つ。
80=67角成。少しでも見せる。
83=42銀打。やる気ない森内。
84=78馬。「なんで飛車逃げないの？」と康光。でも容赦しない。
87=44桂。ハっとさせるが。
88=43銀打。秒読みでここまで冷静だと鬼。
89=62飛。ポカ要請。
90=79飛。相手が投了する前に王手する。
91=28玉ここで投了したいがポカに期待。
92=71金打。投了される前にボカっと一発殴る。形も作らせない。
もう二人で風呂に入ることはないであろう。
最後に一言。
森内が笑顔で「大模様が空中分解」
康光が恍惚と「防衛ケテーイ」

久々に康光にガッツンという手がでた。
友達をぶんなぐるような手。

後手が陽動振り飛車にした場合は飛車と玉を離すために右玉になる場合が多いが、康光が42飛車の下に玉を動かしたので後手の第2手めを欠陥にする狙い。この6th作成は大きい。先手Ｕの特権25歩の強靭な位への後手の対抗が45歩だが、75地点の位は先手が完全掌握。9筋を突き合うと位取りで先手が優位を築いたまま7thの臨戦態勢に突入。

一見せっかく取った歩をここに打つのはアホらしく見えるが、これが5thからの手駒による駒アタリ奇数番1なのでセオリー通り。
9筋も突き合っていない為に歩の突き捨てから角打で香と浮いた銀を狙う筋も皆無。
後手は1歩あるのでその権利はむしろ後手。しかしタイトル戦ではまず出てこない筋。

康光はビリビリしている。よほど37銀引きリフォームプランが気に障ったのであろう。6thからの駒アタリ奇数番1は後手不本意だがすでにそんなことは言っていられない。68飛に54銀と腰掛けては75歩の位が残ってしまうのでここで位を無理でも破壊するしかない。

74歩を許さない5th。先手の右桂が使えない分をここで挽回する機敏な手。
27手め66歩も豹の動き。この6thは決定的。68飛から65地点をＧＮにできる。

千日手になったのは康光の序盤緩手のおかげと当家は見る。既存定跡などまったくダメと言うこと。
指し直しは森内が26歩から。康光が先手でコレをやるべきだった。
十字架銀はトリに取っておいて手損角換りの後手番を俺にやらせろと言うことであろう。いつもオイシイところを持っていかれてしまう。
32金型なので森内は38銀から棒銀。
14手め14歩はコイとの誘い。18手め42飛が康光の対策。もう2手も誘惑したら丸見え。だから森内は19手め15歩など1秒も考えない。2ndからいきなり仕掛けるタコはＣ2にしかいない。
21手めで銀の出戻り。これは康光の強制ではなく波乗り気分で指すのがコツ。

日時：2004.06.29
棋戦：棋聖戦第2局　千日手局
戦形：擬態中飛車
先手：佐藤康光棋聖
後手：森内俊之名人竜王王将
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽５二飛
▲２四歩 ▽同　歩 ▲３六歩 ▽２二飛 ▲３七桂 ▽２五歩
▲同　飛 ▽同　飛 ▲同　桂 ▽１五角 ▲２三飛 ▽２九飛
▲２一飛成 ▽４六歩 ▲同　角 ▽５九角成 ▲同　金 ▽同飛成
▲１五角 ▽６九龍 ▲５一角成 ▽７八金 ▲７九金 ▽８九金
▲同　金 ▽７八金 ▲７九金打 ▽８九金 ▲同　金 ▽７八金
▲７九金打 ▽８九金 ▲同　金 ▽７八金 ▲７九金打 ▽８九金
▲千日手

ここまでひっぱるくらいなら午前中にやっていただきかった。
康光の心意気とノーテンキ度を晒しただけだったかもしれない。
いずれにしても二人のパンツは清潔だったという主張。これは奥方へ聞けばわかるので将棋である必要はなかった。

すでに勝負あったので千日手にすることは有り得る。もともと康光が後手の千日手作戦を打開したのでそれが男の友情。別段八百長ではない。

中空三角理論に21飛成などと言うアマイ手はなかった。
自陣龍で粘るならと金を作らせて中空理論特有の飛車交換誘発しかないが、今日の康光は決断もよいが諦めも速い。

厳しい。
これは終わってしまったかもしれない。

さすがに22飛以後はバコバコやっている。
41=37桂。当然。
42=25歩。森内は第二展開形から。
43=同飛。45桂跳ね違いは角を切られて26歩。
以下フルチンのノーパン進行で29飛まで。
29飛が中空三角理論の後手番能動タイプ。森内25歩からの選択。
ノーパンは洗濯できない。
あとは行くのみ。形勢判断もクソもノーパン進行にはない。
クソ付パンツよりさわやか。これで康光の新婚生活は安泰。さすが森内の新婚指導。第二展開は第一展開と違って先手にもチャンス有り。第三展開ならすぐにひっくり返るがそれは55歩変化なので森内は絶対やらない。

▽２二飛までの消費時間=康光1時間33分、森内2時間1分。
最長考は康光が千日手回避の24歩に36分、森内は当たり前の22飛に47分。
控え室は慶太や内藤が55歩やーと叫んでいたかもしれないが、22飛はアワジーしか読んでいないとは情けない。森内はソレしか考えない。その後の展開法を思考しただけ。いずれにしても中空三角理論の第一展開形か第二展開形しかない局面。

パンツで思い出したが男のパンツはあまりに臭い。
悪臭というより猛毒。
家庭の主婦がこの猛毒パンツをみんなの洗濯機からピンセットでつまみあげて異端児扱いするのは当然であろう。だから男たちはまず無造作に自分のパンツを洗濯機に放り込む前にその猛毒臭を自分で確認しないといけない。
独身男性が結婚後すぐに嫌われる原因はこの猛毒パンツ。

まったくこんな手を指すのに森内はいつまで待たせるのであろう。
おかげで後手勝ち変化ダラケとなってしまった。
すでに1歩損した康光が千日手など糞クラエと豪語しているのでここは55歩など有り得ない局面。すると22飛しかない。
康光も次に37桂と行くしかない。すでにパンツは脱いだのでズッコンバッコンやっていただきたい。

MF変化10　関西の怨念を吹き飛ばして中空三角理論を逆用する場合

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽５二飛
▲２四歩 ▽同　歩 ▲３六歩 ▽２二飛 ▲３七桂 ▽４四角
▲２四角 ▽３三桂 ▲２三歩 ▽５二飛 ▲２五桂 ▽同　桂
▲同　飛 ▽３三桂 ▲２八飛 ▽５五歩 ▲同　歩 ▽同　銀
▲同　銀 ▽同　角 ▲５八飛 ▽８八角成 ▲同　玉 ▽５八飛成
▲同金直 ▽５七歩 ▲投了

62手で後手の勝ち

内藤「この33桂は森内クン以外まず打てんナ」
西川「こんなところに打つようではフツー後手負けます」
畠山「その前にフツー26歩」
慶太「飛車先重くなるんちゃいまっか」
アワジー「サトー君の飛車の逃げ場所悪かったンチャウ？」

MF変化9　関西の怨念をモロ受けて中空三角理論で死にたい場合

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽５二飛
▲２四歩 ▽同　歩 ▲３六歩 ▽２二飛 ▲３七桂 ▽４四角
▲２四角 ▽３三桂 ▲２三歩 ▽同　飛 ▲４五桂 ▽同　桂
▲５一角成 ▽２八飛成 ▲６一馬 ▽投了

51手で先手の勝ち

控え室には谷川組のお荷物畠山鎮にご本尊アワジーまで来てしまった。関西は全員森内を親のカタキと思っているので先手ガンバレであろう。
昼食後3手進行。
康光は24歩選択。これは既出先手不利な変化中桂馬を助けようと言うもの。自陣龍などやりたくないという康光の気負い。
以下の進行は先手負けやすい。やはり初手76歩が欠陥。

MF変化8　
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽５二飛
▲２四歩 ▽同　歩 ▲３六歩 ▽５五歩 ▲同　歩 ▽同　銀
▲３七桂 ▽６六銀 ▲同　歩 ▽同　角 ▲２四飛 ▽中断

▽５二飛までの消費時間=佐藤棋聖57分、森内3冠1時間13分。
時間表示に3冠という表記は紛らわしい。森内名人オメなら間違いない。
立会い内藤と西川が極楽トンボのいい雰囲気を出している。
西川「Ａ級順位戦のズラっと白星の谷川久保」と言うのでコレのことであろう。

MF変化7　森内が首を差し出した場合

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽５二飛
▲５八飛 ▽５五歩 ▲同　歩 ▽同　銀 ▲同　銀 ▽同　飛
▲同　飛 ▽同　角 ▲５三飛 ▽５六飛 ▲２三飛成 ▽８八角成
▲同　玉 ▽５七銀 ▲６五角 ▽６八銀成 ▲同金右 ▽２六飛
▲５二歩 ▽６二金左 ▲２一龍 ▽２九飛成 ▲５一歩成 ▽７一金
▲７五桂 ▽７四銀 ▲４三角成 ▽６四桂 ▲７七銀 ▽６五角
▲同　馬 ▽同　銀 ▲４三角 ▽３五角 ▲６一と ▽６八角成
▲同　金 ▽６一金引 ▲同角成 ▽同　金 ▲同　龍 ▽７六桂
▲同　銀 ▽７九角 ▲７七玉 ▽７六銀 ▲同　玉 ▽２六龍
▲６六銀 ▽６五銀 ▲同　玉 ▽６四金 ▲７六玉 ▽７五金
▲同　玉 ▽７四歩 ▲同　玉 ▽７三銀 ▲６五玉 ▽６八角成
▲次の一手

これが今回の森内の必殺「首ドーゾ」作戦。最終盤の殴りあいに絶対的な自信をもつ康光を煽るだけ煽って首を出す。
ここで康光が飛車を切って寄せに来ることを森内は期待している。
当家ならどうするか？
54玉と逃げてお茶を飲む。

MF変化6　58飛で康光が再度のラブコールを送る場合

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽５二飛
▲５八飛 ▽５五歩 ▲同　歩 ▽同　銀 ▲同　銀 ▽同　飛
▲同　飛 ▽同　角 ▲５三飛 ▽５六飛 ▲２三飛成 ▽８八角成
▲同　玉 ▽５七銀 ▲６五角 ▽６八銀成 ▲同金右 ▽２六飛
▲５二歩 ▽６二金左 ▲２一龍 ▽２九飛成 ▲５一歩成 ▽７一金
▲７五桂 ▽７四銀 ▲４三角成 ▽６四桂 ▲７七銀 ▽６五角
▲同　馬 ▽同　銀 ▲４三角 ▽３五角 ▲６一と ▽６八角成
▲同　金 ▽６一金引 ▲同角成 ▽同　金 ▲同　龍 ▽７六桂
▲同　銀 ▽７九角 ▲７七玉 ▽７六銀 ▲同　玉 ▽２六龍
▲６六銀 ▽６五銀 ▲同　玉 ▽６四金 ▲７六玉 ▽７五金
▲同　玉 ▽６八角成 ▲８一龍 ▽同　玉 ▲７二銀 ▽同　玉
▲６四桂 ▽同　歩 ▲６三金 ▽同　玉 ▲５五桂 ▽投了

101手で先手の勝ち

メシを食ってから康光が切れるとこうなるかもしれない

MF変化5　24歩から馬と龍の戦いにする場合

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽５二飛
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽２二飛 ▲３三角成 ▽２八飛成
▲１一馬 ▽２九龍 ▲６五香 ▽２八飛 ▲６四香 ▽同　歩
▲４三角 ▽８四桂 ▲７七銀引 ▽７四香 ▲８五銀 ▽１九龍
▲２一角成 ▽７六香 ▲同銀直 ▽同　桂 ▲同　銀 ▽５七香
▲投了

60手で後手の勝ち

ところがここで58飛と先手が千日手を目指しても森内は逆に55歩と3rdからの駒アタリ奇数番1を行使する権利がある。その変化がダメなら再度後手には22飛とする千日手の権利までもある。どれも66銀を空間閉塞手とした弱点を利用して後手がふたつの思考ルートを確保し得たということ。
これが完全腰掛け銀四辺形のツケ。

こんな手に驚いてはいけない。先手が24歩ならもっと硬直する。

MF変化4　今度は後手が中空三角理論を応用する場合

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽５二飛
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽２二飛 ▲２五歩 ▽４四角
▲６八角 ▽２六歩 ▲２四歩 ▽中断

先手の弱点はMF変化3で明かなように初手76歩。
もしMF変化0の自陣龍変化となれば序盤で先手が36歩を突けなかった為に桂馬は取られる運命。
先手は46歩とは突けない。
これは腰掛け銀の四辺形がすでに先手側に作成されその礎石が先手の初手76歩の為。礎石が弱点となっては先手不利。むしろ先手のみ腰掛け銀の完全四辺形が先に形成された利点を追及するのが最善。最善が千日手となりやすいのは仕方ない。康光が与えたチャンスを森内が見送ったため。

MF変化3　中空三角理論阻止の飛車切り変化

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽２二飛
▲４六歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽４六飛
▲同　飛 ▽５五歩 ▲４三飛成 ▽５六歩 ▲６三龍 ▽５五銀
▲同　銀 ▽同　角 ▲６一龍 ▽同　金 ▲６五飛 ▽８八角成
▲同　玉 ▽６四歩 ▲投了

56手で後手の勝ち

MF変化2　龍の位置を優位にする中空三角理論

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽２二飛
▲４六歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽４七歩
▲同　飛 ▽５五歩 ▲同　歩 ▽同　銀 ▲同　銀 ▽同　角 ▲投了

48手で後手の勝ち

35手めは康光は28飛でＵへの帰還。これで48飛タコ手は解消し序盤25歩への2手に再度連鎖する。
森内が22飛とすると以下の変化アリ。

MF変化1　後手の51金を狙撃する46歩変化
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲６八玉 ▽５二飛
▲７八玉 ▽６二玉 ▲５七銀 ▽７二玉 ▲７七角 ▽５三銀
▲８八玉 ▽６四銀 ▲６六銀 ▽８二玉 ▲９八香 ▽４五歩
▲９九玉 ▽４二飛 ▲４八飛 ▽９二香 ▲８八銀 ▽９一玉
▲５九金右 ▽８二銀 ▲６八角 ▽５一金左 ▲２八飛 ▽２二飛
▲４六歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽５五歩 ▲同　歩 ▽同　銀
▲同　銀 ▽４五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽５五角
▲５一角成 ▽２八飛成 ▲６一馬 ▽８八角成 ▲投了

52手で後手の勝ち

大爆笑。
森内。ウチに帰れ。
当家は55歩で行く。それが康光の最初で最後のラブコールに対する仁義。
勝ち変化は後手にもあった。康光が自陣龍にするかという好みはあるが36歩を突いていない形ならなんとかなる。
この千日手イメージ戦略は康光明解な1本勝ち。千日手でも康光判定勝ち。

31=59金。自陣駒アタリ原理に即した蛇金。
32=82銀。これで8筋9筋は後手のブランコ後進で完結したことに注目。
即ち玉移動は後手有利であったはずがここで立場が逆転し先手が主導権を把握。後手がアナにはアナという温泉思考に同調したため。平たく言えば後手の92香が緩手と言うこと。なぜか？
次の手で解る。
33=68角。この1手で先手の肩こりが一挙にほぐれる。これは後手に55歩を突けと言う催促。もし55歩と突けないならそちらも金を寄り添って囲えと言う恫喝。
すでに3rdのため後手はここで駒アタリ奇数番1の55歩でＧＮ作成の権利がある。先手は同歩と取る必要がない為58飛でＧＮ維持。
このＧＮが誰の権利かと言うと先手の権利。連動手を先手が作成できる為。つまり最後は駒の等価交換となり後手の41金が狙われてしまう。これを自陣駒アタリ原理の範疇で後手が思考すれば、飛車交換変化を読まなくてはならない。ところが55角と飛車を取った時手番を渡すのでまったくダメと腰を引けば次の手は決まってしまう。森内長考中。

ここまで来ると2004.01.29&30王将戦第2局千日手局の変態将棋並に千日手となってもおかしくない。あの時は羽生が98玉から狂ったが、今日はアナに入ったのでネクタイ締めたタコ踊りが期待できる。

24=45歩。3rdで早速臨戦体勢。
25=99玉。穴があったら入りたい康光ヴァージョン。
26=42飛。これで千日手。
27=48飛。アホなブランコ後進。ここで57銀や68角は先手負けなので仕方ない。このイメージ戦略は森内の勝ち。
28=92香。目には目を。穴には穴を。
29=88銀。みなし子ハッチ。
30=91玉。後手は千日手で良い。

下記進行と離れた。
2003.12.29王将戦挑戦者決定戦 森内VS久保
後手番擬態中飛車「象徴される磁場」2003.12.29分析 マシュダ一家

何を長考しているのかと思ったら23手めは久保を煽った森内のように58金ではなく康光らしい98香。アナがあったら入りたいという心境を頼りに森内を挑発している。

9=56歩。これは仕方なく指した手。16歩は緩手。96歩は穴熊ができない。だから56歩は後手42銀に強いられた手。
10=後手の挑発。すでに55地点に駒アタリ予備1が発生。
11=68玉。虫のよい手。康光は真剣勝負などと言うがこれは温泉。
12=52飛。これで駒アタリ予備1解消。
13=78玉。温泉に浸かる。
14=62玉。康光温泉1のブランコ後進。この玉の移動は後手有利。先手は角で玉の異動先が閉塞している為駒組み手数が後手に全て換算される。
15=57銀。後手の53銀侵攻に備える。先手が飛車を後手同様に58飛や38飛と振って連動手を目指すなら25歩にかけた2手がむしろ手損とされ駒組みの差で攻めあいができない。55地点を後手に制御されたため。
16=72玉。13手め78玉に対応するこのブランコ後進も後手有利。
17=77角。52飛に対応する1手分の空間開放手。この手が必要な為に玉のブランコが反転する仕組み。
18=53銀。先手が36歩で3rd作成できない構造の為後手はここで6筋への進軍を見せることができた。後手優勢。
19=88玉。妥協手の連鎖。36歩3rdは即時64銀で先手負け。
20=64銀。55地点侵攻。駒アタリ予備1奪取。
21=66銀。55歩を許さない。すでに後ろ向き。
今日はおよそ初手76歩を指すとこうなる運命。だから初手は26歩が真剣勝負。康光の責任。
22=82玉。後手優勢。千日手で指し直すか今日は負けろ。

康光が初手に角道を開けた為中飛車となった。森内は矢倉、横歩取り、角換り腰掛け銀では後手で康光に勝機がない。だから振り飛車しかないが、四間攻略は康光の得意なので中飛車となる。千日手模様から先手が打開を強いられる構図が描きやすい。強いられるイメージ戦略が最も重要。8手めの42銀が森内の明解な態度。後手は明解に指し6筋で腰掛け銀の四辺形を作成すると局面が硬直し先手は無理な打開を強いられやすい。

産経の中継は絶好調なので今回の棋聖戦のおかげで株価も上昇する。
産経本社は8月1日の康光棋聖結婚披露宴にボーナスを用意していることであろう。
フィアンセのオマンコパワーにはやはり森内と言えども勝てない。
しかし康光の悪いクセを森内は知っている。
康光は主導権を取らないと将棋を指した気がしないと思っている。
明日は先手なので康光は初手26歩から相掛り十字架銀をやりたいとウズウズしている。森内なら84歩とキッチリ受けてくれるだろう。
そこでスラスラ進んで問題局面で森内がアッと驚かせるかであるが、何も用意してこなかったという場合がある。その場合森内はオシボリをじっと握りしめた直後サっと第2手めに角道を開け手損角換りを挑む。
ここが問題。この手にムっとすると森内はゴキゲンにする。ウンウンと頷けば手損角換りとなる。
手損角換りは王位戦の一主題なので当家が明日までに用意しているINDEXは相掛り十字架銀。ゴキゲンINDEXは当家では居飛車必勝と思っているので準備中の振り飛車INDEXとは別枠に扱うが余り乗り気がしない。
十字架銀は難解。ナナメに下がる銀の特性を戦法に直接生かしたため。
これを手損と思って指すと負けやすいが誘いと読めば勝ちやすい。
森内は手損のイメージを十字架銀に与えようとするであろう。その場合はやり手ババアの誘いと読めば首尾一貫。これを気分ではなく論理構成で理解するのが相掛りINDEX。