名人戦第1局感想戦
37桂の虚飾

2004.04.23分析マシュダ一家

名人戦第1局感想戦変化37桂の虚飾 No: 5005 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/04/23 Fri 03:46:27

毎日新聞社が名人戦を盛り上げるために脚色するのは当然。第1局は羽生名人の惨敗であったので感想戦のボロボロ言語を繕わないといけない。それにしても芸がない。
週間将棋の見出しのハッタリは「名人の端歩突きが敗着に」。
端歩突きとは39手め96歩のこと。換る手は37桂。冗談にしては悪質。
毎日観戦記では39手め37桂変化は感想戦で以下の進行が結論とのこと。

棋戦:第62期名人戦七番勝負第1局37桂変化
戦型:ゴキゲン向い飛車
先手:羽生善治名人+感想戦
後手:森内俊之竜王+感想戦

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽3三角
▲6八玉 ▽2二飛 ▲7八玉 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6二玉
▲5七銀 ▽7二玉 ▲6六歩 ▽8二玉 ▲5八金右 ▽5三銀
▲6七金 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽6四歩 ▲7七角 ▽5二金左
▲8八玉 ▽6三金 ▲7八銀 ▽9二香 ▲8六歩 ▽9一玉
▲8七銀 ▽8二銀 ▲7八金 ▽7一金 ▲3六歩 ▽4四銀
▲4六歩 ▽5二飛 ▲3七桂 ▽5五歩 ▲1六歩 ▽7五歩
▲同 歩 ▽6五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲6五歩 ▽5六歩
▲同 銀 ▽5五銀 ▲同 銀 ▽同 角 ▲同 角 ▽同 飛
▲5六歩 ▽6六歩 ▲同 金 ▽3九角 ▲5五歩 ▽2八角成
▲中断


これで羽生が先手指せると本気で思ったのであれば引退は近い。41手め16歩はかなり笑える。42手め75歩は森内が指したかった手というよりMF変化から挿入。47手め65歩以下は湯河原温泉慰安会のノリで60手めの局面は後手笑いが止まらない。本譜の千日手変化の方が当家は面白い。ドスが効いた本譜の羽生66金をもっと褒めるてあげるべき。羽生の小マジックどころか丸山64金に匹敵する。

記者向けサービスの感想戦変化から指し継ぐとすれば61手めは以下。
1=フツーに見える85角、45角、22飛は悪手。
2=45桂の奇数番換算手は丸々1手損。
3=自陣を受けてはジリ貧。
4=64歩や64銀は不良の開き直り。
上記MF理論を証明する手は62手めで判明する。39馬で先手は壊滅。桂も香も取らないこの馬は感想戦では指せないであろう。
これは金アタリで王手になる為に放置できない。金が下に逃げると森内最後の1歩で66歩が厳しい。77銀と受けては名人の中味は中村だったかと疑われる。羽生の5-7筋の位など活用する暇はないどころかむしろ後手の5-7筋の歩を切らした為に先手は即時崩壊。逆に後手森内はアナグマの為に浮いた63金など放置自転車で構わない。唯一の先手攻防手85角も焼け石に水。後手は先攻した馬活用が金アタリで謀れる為に先手が攻める2手で飛車打ち+69銀が間に合う。
このMF変化62手めを指されたらブーハも赤面して逃げ出す。間違いない。この直線変化で羽生は負けたくなければ相変らず千日手以外にない為。
明日の囲碁将棋ジャーナルでは佐藤康光棋聖がこの感想戦変化をタコと言えるであろうか?
そんなことは口が裂けても言えない。
「同類相憐れむ」が彼らの心情。だから棋士同士で自分達の棋譜を語る行為は決して鑑賞法を育まない。こんなメディアの在り方に頼っていたのでは棋士はやがて漫談家となる。すでにそうなってしまった棋士もいる。