2004.01.25女流名人位戦第2局
横歩取り清水スペシャル第二展開形
清水市代女流王位VS中井広恵女流名人

2004.02.07 分析 マシュダ一家

2004.01.25囲碁将棋ジャーナル 女流名人位戦第2局のタカミチ解説2 腐ったネタ No: 4056 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/02/07 Sat 19:51:54

次回の囲碁将棋ジャーナルはまたしても女流王位戦解説だと言う。棋王戦の丸山谷川などNHKにはどーでもよいらしい。そこで今日のタカミチは切れていたのかもしれない。
それにしても高橋道雄のあまりに古臭い解説内容は虚しい。三日前のネタを寿司屋で喰わされたような気分である。よい子チャン教室の先生にしては中井清水を舐め切っている。藤井システムは林葉直子の発想から始まったと喧伝されてもいのであろうか?
あの重要な局面で清水の96歩という発想自体は本質を突いている。清水デザインが藤井システムの16歩に匹敵する発展を遂げた場合、連盟棋士諸君は本日タカミチがなんと言って清水の96歩を貶めたかよーおっく思い出してもらいたい。
清水の96歩とは最近では石橋相手に勝因となったほどドスが効いている。
当時のマシュダ一家の昼の実況通り清水は96歩だけで勝ってしまった。これを男性棋士諸君は誰も指摘していない。タナトラやクッシーなどと本日のタカミチも同じであった。あとでコッソリ盗むつもりであろうか?
96歩にはふたつの基本変化がある。ひとつは飛車切りから35角打で最後は角も切って51飛という荒業。後手の24飛という位置と53地点を玉一枚で守っている盲点を突くことになる。キムカズがNHK杯でいつか似たような荒業をみせたような記憶がある。そこで75歩変化には同歩同角のあと相変らず後手の最善手は62銀と53地点を死守すること。これが97角の直接的な意味で誰にでも分かる。97角戦法とは敵玉を直撃するので子供に大変分かりやすい。
タカミチの卑怯な点は97角を貶めるために中空理論を後手に有利なように解説していること。75角と先手が出た瞬間に後手飛車は74飛だと言っている。コイツは本当にズルイ。本譜では確かにそれで先手負けるが、マシュダ一家変化では62銀が入っていない為に後手はここで74飛などとできない。もし62銀が入っていない局面で後手が74飛をやればそれこそ先手の76飛で次の53角成から飛車のス抜きが受からず先手の中空理論成功となる。タカミチが言う83金受けなど71銀型では通用しない。ぶった切って基本変化1の変奏となる81飛打で後手壊滅。粘れば自陣龍で真綿で首。中井はいかに62銀を優先させなくてはならなかったかと言うこと。だからマシュダ一家変化による先手の75角には後手は62銀しかない。そこで先手は76飛と回り今度は74歩打をみせて同飛を強引に誘えば先手の中空理論完遂となる。それを防ぐためにはマシュダ一家変化Bの36手めは74歩で後手は受けるしかない。だから当家では中井の73桂を疑問手とした。74歩と後手が受けた局面は先手が27歩と受けるより後手には屈辱。桂馬が同等に跳ねているのに後手の桂馬だけが狙われる。以下は角交換を狙って自然に先手が優勢となり81手で後手投了となる。
これら変化ABを一掃するほど清水の68銀とはヒドイ手であった。中空理論変化さえ逆さにしてしまった。それをタカミチは指摘できないどころか中空スカートめくりで女流の創造力をけなすだけのオジサン。
ヒトマネから始める勉強を地道な努力と思い込んでいる経理型棋士は今日のタカミチがいいお手本。手堅いだけで志は塚田中村以下。塚田中村は別の視線をもって独自の世界観を提供した。40過ぎた彼らの共通項は「スケベ」。スケベ三羽ガラスの筆頭は本日タカミチとなった。矢内が誰とオマンコしたいのかとっても気になるそうである。
寿司屋のオヤジが息子の小学校で5千円もらって2時間講義した。いかにいいネタを仕入れるか説明したら大受けだったらしい。コツは早起き。タカミチパパはどこでネタを仕入れたか話せない。彼の場合大受けだったかどうかは知らない。


2004.01.25囲碁将棋ジャーナル 女流名人位戦第2局のタカミチ解説 No: 4055 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/02/07 Sat 13:46:04

タカミチは96歩と97角自体を疑問視している。清水の意欲への配慮がまったくないどころか女流棋士を小馬鹿にした解説。だから終盤解説も投げやりとなる。人間の意欲ソノモノを最初からコケにするようなタカミチは見たくない。ところがコイツは97角が悪手に逆行相転化した理由を一切述べられなかった。マシュダ一家原理と手順に一切の沈黙を保ったのがタカミチ。
タカミチの主張は26飛と28銀のみ。貴様はその昔のプログラムで指していろ。そんなものはすでに全変化が終わっている。
しかし我々は変態タカミチは好きである。


2004.01.25女流名人位戦第2局分析 横歩取り84飛 陰伏偶数番による逆行相転化 No: 4054 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/02/07 Sat 12:02:57

明日棋王戦初戦と共に女流名人位戦第3局の中継がある。女流名人位戦の第2局をここで振り返る。


日時2004.01.25
山口・豊田町一の俣温泉グランドホテル
棋戦:女流名人位戦第2局
戦形:横歩取り清水スペシャル第二展開形
先手:清水市代女流王位
後手:中井広恵女流名人

▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽8四飛
▲3八金 ▽2二銀 ▲9六歩 ▽5二玉 ▲5八玉 ▽7二金
▲7七桂 ▽2四飛 ▲2七歩 ▽7四歩 ▲9七角 ▽7三桂
▲6八銀 ▽6二銀 ▲4八銀 ▽2三銀 ▲5六飛 ▽9四歩
▲7五歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽7四飛 ▲7六歩 ▽3四銀
▲8六角 ▽8四飛 ▲8七歩 ▽8五桂 ▲7五角 ▽8一飛
▲9五歩 ▽7七桂成 ▲同 銀 ▽4五銀 ▲1六飛 ▽2五歩
▲6六角 ▽3六歩 ▲同 歩 ▽6六角 ▲同 銀 ▽1四歩
▲3七桂 ▽1五歩 ▲4五桂 ▽1六歩 ▲5六歩 ▽8九飛
▲7九桂 ▽9九飛成 ▲5五歩 ▽9八龍 ▲6八金 ▽5六桂
▲5七銀上 ▽3七歩 ▲3九金 ▽6八桂成 ▲同 銀 ▽5六香
▲5七銀打 ▽6九角 ▲同 玉 ▽7八金 ▲5八玉 ▽6八金
▲4八玉 ▽5八金 ▲3七玉 ▽5七香成 ▲5四歩 ▽5六銀
▲5三歩成 ▽同 銀 ▲同桂成 ▽同 玉 ▲7五角 ▽6四歩
▲5四歩 ▽6三玉 ▲5七銀 ▽同 金 ▲5三歩成 ▽同 玉
▲5五香 ▽5四歩 ▲同 香 ▽同 玉 ▲5五歩 ▽5三玉
▲5四銀 ▽5二玉 ▲7四角 ▽4二玉 ▲5六角 ▽4八銀
▲4六玉 ▽5六金 ▲同 玉 ▽5八龍 ▲5七桂 ▽4四桂
▲4六玉 ▽3七角 ▲3五玉 ▽3四歩 ▲2五玉 ▽2二香
▲3四玉 ▽3三金 ▲投了

128手で後手の勝ち
持ち時間各3時間。残り時間=中井12分、清水1分


18=84飛。横歩取りから85飛としない点は谷川と同じ心境だが歩も打たれていないのに飛車が下がるのが中井清水のアウンの呼吸。ふたりはやりたいことがある。 以下の戦形を連盟棋士はまずやらないからである。
19=38金。24飛に備える。38金は形を決めすぎるが26飛はない。
20=22銀。ここで86歩もない。いずれの変化も角交換し飛車当りの双頭手。これらの変化を列挙すると以下の基本要素に集約できる。

構図の基本要素
1=先手は1歩得で手持ちの歩は3対2。
2= 後手は33角に1手費やしている。
3=先に角交換を行えば相手に連動手を与える。
4=26飛の1手がない為に手番は先手。

21=96歩。清水は貴重な手番でこの1手を選択する。これが清水デザインの導入部。96歩は清水の顔。38金と先受けして陣形を見せたからには87歩では主導権を掌握される。基本要素1-3を連動するだけならばそれでもよい。しかし4へ移行する意志を見せる場合相停滞手が必要になる。清水はすでに38金としたために玉の中住まいを示唆している。従ってひねり飛車の場合有効な96歩では有りえない。ブランコ前進でもない。後手はこの端歩にここで付き合うと不利。従ってこの96歩は明解な相停滞手。清水は以下の展開が明らかなようにこの最重要の手を「顔」として指している。原理を把握し切れなかった為に「顔」はゆがんだ。
原理とは簡単。一言で「二重の駒アタリ防御はクドイ」と当家は何度も繰り返している。マンドリンの複弦で片方の音が狂ったら演奏中にコントロールできなくなってしまう。
22=52玉。ここで後手は何かを指さなければならない。それが戦形の全貌をみせるこの玉移動であることが焦点。
23=58玉。後手が戦形の主軸を先に見せたことで成立。
24=72金。これで2段目までの陣形は完全対象形となる。先手が68玉ではないために8筋攻めは1手遅い。これは先手の19手めに対応するブランコ後進運動。
25=77桂。第2相停滞手。これで角交換変化は消滅し基本要素の2と3は隠伏。
26=24飛。1手分の手番を使う。
27=27歩。ここで持ち歩を投入し基本要素の1も隠伏。
第1第2相停滞手によって顕在化し得ている基本要素は4しかない。
28=74歩。双頭手。25手めの第2相停滞手を狙う。横歩取りの基本攻略法は桂馬を狙うこと。無条件で桂馬を損する手順となればそれで将棋は終わる。
29=97角。清水スペシャル第二展開形。ここで桂跳ね後角交換から55角打はない。角打双頭手には角打双頭手で対抗できるのも基本。従っていずれの変化も跳ねた桂馬が無条件に取られる。この原理は裏から見ればわかりやすい。最近の最も有名な例は王座戦における羽生渡辺戦。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030912ouza2W.htm
渡辺明の65桂が成立したのはすでに基本要素である角打双頭手が時価で先手に有利である変化が判明していたため。後手が先に角交換し基本要素3を遂行してしまうと相手に連動手を与える為に全変化を先に読まれてしまう。
30=73桂。疑問手。これで65桂変化は消滅し互いに桂頭を飛車で死守するという構図。ところが基本要素4がここで抽出される。この局面における先手の傷は96地点のようにみえるが後手が9筋ブランコ後進に付き合うと緩手とされてしまう。 後手から95歩が成立しないかぎり依然21手めの96歩は相停滞手として有効。そこで中井は当座預金に算入しただけ。ここでの最善は62銀。
31=68銀。清水の悪手。最善は75歩。
32=62銀。この交換は後手有利。すでに96歩の第1相停滞手によって97角という清水スペシャルが成立していた。それは53地点に隠伏駒アタリ予備を作成したということ。その最重要地点を68銀との交換で二重に死守されてしまった。結果2-1=1の奇数。一方先手の57地点は駒アタリ予備でもない。中井は24飛と回って歩を打たせることに満足しただけだからである。 しかし68銀の結果は1+1=2の偶数。97角という一刻の猶予も許されない手を指しておいてトリトヌスに陰伏偶数番を自ら選択した清水が以下劣勢となるのは当然。
68銀を清水スペシャル第二展開形の欠陥とハッキリ言える棋士は連盟には二人しかいない。トリトヌス地点への論理欠如は谷川にもある。これは68銀という手自体にあるのではなく62銀との交換によって悪手となったからである。中井の62銀によって清水の意図は反転してしまった。97角までもが悪手に逆行相転化したということ。独自の戦法を開拓することは至難の道。このような当たり前に見える手で形勢が入れ替わってしまう。

報知の記事を見ると36手めの94歩を清水は一番嫌な手だったという。ここでブランコ後進を許すようでは当然の感想。54手め25歩は俗手。脇が驚いて記事では絶好手とされている。俗手が絶好手となる時はすでに終わった地点。