MashudaBBS2003.09.13-14 サクリファイス
解題 マシュダ一家

未だ浄化されないもの 分裂将棋 達人戦 勝ち抜き戦
王座戦第2局その後 渡辺明は名人になれるか?桂馬のサクリファイス2
名人経験者達の畏怖 竜王戦挑戦者決定戦第2局 桂馬のサクリファイス1
王座戦第2局 横歩取り中座飛車2五飛型検証



未だ浄化されないもの 分裂将棋 No: 2427 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/09/14 Sun 13:09:51

名人経験者の中で一人だけ異質な棋士がいる。米長邦雄である。彼は決して名人になってはいけなかった。棋譜が汚れているからである。下記の棋譜はその米長の精神構造を見事に表現している。精神分析にはうってつけの素材であろう。この棋譜は分裂しているからである。そして分裂病者としての棋譜は米長将棋の終生変わらない性格であった。彼が名人に7回も挑戦できたのは中原以外の誰もがこの分裂将棋を浄化できなかった為である。周囲が遊んでいたということである。
下記の棋譜が米長の本質的な醜くさを余すところ無く表現していることは級位者にもわかるであろう。昨日指された商業将棋である。マリオンでの公開対局であった。


対局日:2003.09.13
棋戦:達人戦
戦型:原始中飛車
先手:米長邦雄
後手:青野照市

▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲6六銀 ▽4二玉 ▲5八飛 ▽8五歩
▲7七角 ▽3二玉 ▲4八玉 ▽4二銀 ▲3八玉 ▽7四歩
▲5五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽8六歩 ▲同 角 ▽5七歩
▲同 飛 ▽8六飛 ▲同 歩 ▽8八角 ▲6六銀 ▽9九角成
▲7九金 ▽9八馬 ▲8三飛 ▽7三桂 ▲8一飛成 ▽5一金右
▲9一龍 ▽7六馬 ▲6八金 ▽2四香 ▲5八香 ▽5五歩
▲同 銀 ▽8六馬 ▲7七歩 ▽6五桂 ▲5六飛 ▽5七歩
▲8六飛 ▽5八歩成 ▲同金上 ▽5五角 ▲9二龍 ▽5二香
▲5七歩 ▽6四角 ▲8一飛成 ▽7五角 ▲7九角 ▽5七桂成
▲同金左 ▽同香成 ▲同 金 ▽7八銀 ▲7六歩 ▽7九銀不成
▲7五歩 ▽6八銀不成▲5八金 ▽2七香成 ▲同 玉 ▽4九角
▲3八角 ▽5八角成 ▲5二歩 ▽5七馬 ▲2八玉 ▽5九銀不成
▲4九香 ▽5二金左 ▲5八歩 ▽3五馬 ▲7四歩 ▽5七歩
▲同 歩 ▽5八金 ▲8八龍 ▽5七馬 ▲4八香打 ▽8七歩
▲7八龍 ▽6八金打 ▲同 龍 ▽同 馬 ▲7三歩成 ▽同 銀
▲5三歩 ▽6二金寄 ▲7四歩 ▽5七馬 ▲7三歩成 ▽4九金
▲同 角 ▽4八銀不成▲同 銀 ▽同 馬 ▲3九金 ▽2四香
▲2七歩 ▽7八飛 ▲3八金打 ▽2七香成 ▲同 玉 ▽2四香
▲2六桂 ▽3九馬 ▲同 金 ▽2六香 ▲同 玉 ▽3五金
▲投了

120手で後手の勝ち

以下その内容分析
9手め66銀=矢倉を放棄し駒アタリ奇数番の権利のみを強引に主張。
18手め74歩=青野の華麗な逆襲。これが本筋。
19手め55歩=強引に主張した権利を行使。含みが一切ない。
24手め57歩=これでこの将棋はすでに青野勝ちである。
以下は誰が指しても後手が勝つ。プロ棋士なら一目であろう。従っていかにキレイに一手違いの醍醐味を作るのかが棋士の仕事である。それがプロの将棋と呼ばれるもの。ところが米長にはそんなことはどうでもよい。どんな手段を使っても相手が間違って自分が勝ちさえすればよい。それが彼の昔からの変わらない性格なのである。そこでこうなる。
59手め79角=歴代名人経験者ならば死んでも指さない手。66地点に打つ角である。66角ならば以下のような大熱戦が期待できる。

棋戦:達人戦
戦型:中飛車 59手め79角ではなく66角の場合
先手:米長邦雄永世棋聖
後手:青野照市九段

▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲6六銀 ▽4二玉 ▲5八飛 ▽8五歩
▲7七角 ▽3二玉 ▲4八玉 ▽4二銀 ▲3八玉 ▽7四歩
▲5五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽8六歩 ▲同 角 ▽5七歩
▲同 飛 ▽8六飛 ▲同 歩 ▽8八角 ▲6六銀 ▽9九角成
▲7九金 ▽9八馬 ▲8三飛 ▽7三桂 ▲8一飛成 ▽5一金右
▲9一龍 ▽7六馬 ▲6八金 ▽2四香 ▲5八香 ▽5五歩
▲同 銀 ▽8六馬 ▲7七歩 ▽6五桂 ▲5六飛 ▽5七歩
▲8六飛 ▽5八歩成 ▲同金上 ▽5五角 ▲9二龍 ▽5二香
▲5七歩 ▽6四角 ▲8一飛成 ▽7五角 ▲6六角 ▽5七桂成
▲同金左 ▽同香成 ▲1一角成 ▽2二銀 ▲6二龍 ▽5八成香
▲3三香 ▽中断

ではなぜ米長はこのように指さないのか?それは63手めの局面を見ればわかる。青野が清算すると二枚換えなのである。目先の利を追及するという米長らしい思考法である。その換りにあの醜い79角は盤を汚すだけ汚している。美学など糞くらえどころかここには商品価値さえ一切ない。この汚れが彼のモノだけならば将棋界は浄化する必要はなかった。しかし青野はこの汚れた角に自らも手を汚さなくてはならない。そうしなくては自分が負けてしまうからである。そうして打たれた銀が64手め。
64手め78銀=汚れた角を取る為だけに投資した悲しい銀。これが金ではないことが青野の精一杯の誇り。青野は立派な棋士である。
72手め49角=王手金取りである。すでにプロ将棋ではない。
以下の醜悪な米長の駒の動きに吐き気を感じない者は将棋を知らない者だけであろう。それが延々50手も続くのでは米長に名人経験者を名乗る資格さえない。
このようなことまで書かねばならないことは苦痛である。
米長は中原スキャンダルのおかげでスポンサー離れが加速したと世論を煽った。そして自分が専務理事としてスポンサー獲得に尽力していると吹聴している。事実は逆である。このような将棋を見せられたらスポンサーなど即日逃げる。島も嘘つきになるのはいい加減うんざりであろう。勝つために相手のミスを期待するのはいい。しかしその為にわざと醜い土壌に相手を誘うのではすでに将棋ではない。泥沼でドジョウすくいである。米長はもともと将棋に未練などなかった。人生に勝ちさえすれば将棋の棋理など糞くらえと昔から思っている。だから将棋がダメになれば「教育委員が本職」などとテレビで吹聴できるのである。将棋とは彼にとって人生の小道具でしかなかったということである。彼がそれを一人で演じている分には我々は彼の精神構造を楽しむだけである。彼を連盟理事に推薦した棋士が実に過半数居たということ自体を我々は病気の蔓延と呼ぶ。これは警告である。棋士は遊ぶために彼を理事にしたのである。

派手に戦い、泥沼と呼ばれた糞だまりで勝ちをもぎとると彼の将棋は評価されてきた。非常に大衆芸能的である。彼を好きという者は自ら「大衆的」であることを告白することになる。この不出来の将棋だけでは揚げ足取りになると弁解する必要はない。不出来の将棋にこそ本人の本質が抽出されるのである。ヨネナガ掲示板を見ればよい。「着物姿がよかった」というような太鼓持ちばかりしか集らない。果てはあのような角打ちまで泥沼流とおだてる。吐き気がしないであろうか?そのような狂信者だけを周囲にはべらせた結果が今の将棋界である。
その末路は谷川や羽生の世代にまで及んでいる。彼らは決して正当に評価などされたことはない。

もう一度書く。粘るということは醜い角を打つことではない。歩ならば打てる。下記棋譜は歴史ある勝ち抜き戦の最後の棋譜である。丸山は歩を自陣に二回も打っている。歩ならばよいのである。この二人は最後まで将棋が自分達にとって何であるのか自覚している。この棋戦が終わるのは彼らのせいではない。むしろ優秀の美を飾っている。時間が短い将棋だからこそその棋士の思いが正直に現れるのである。

対局日:2003/07/22
棋戦:第22回勝ち抜き戦
戦型:横歩取り
先手:丸山忠久 棋王
後手:谷川浩司 王位

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽7四歩 ▲3三角成 ▽同 桂 ▲3五歩 ▽同 飛
▲4六角 ▽2五歩 ▲1六飛 ▽3四飛 ▲9一角成 ▽7三桂
▲5六飛 ▽3六歩 ▲3八歩 ▽2六歩 ▲2八歩 ▽5一金
▲6八銀 ▽3一玉 ▲8二馬 ▽2七歩成 ▲同 歩 ▽6四角
▲4六歩 ▽4四飛 ▲7二馬 ▽2一玉 ▲6六香 ▽4六角
▲同 飛 ▽同 飛 ▲4七歩 ▽4四飛 ▲6三香成 ▽同 銀
▲同 馬 ▽6五桂 ▲5六銀 ▽5四歩 ▲7三馬 ▽4二金上
▲6五銀 ▽2六歩 ▲同 歩 ▽2七飛 ▲4八銀 ▽2九飛成
▲3九金 ▽2六龍 ▲6二馬 ▽3七歩成 ▲同 歩 ▽2五龍
▲6四銀 ▽2七歩 ▲2三歩 ▽同 銀 ▲5三銀不成▽同 金
▲同 馬 ▽2八歩成 ▲3六桂 ▽3九と ▲4四桂 ▽同 歩
▲8一飛 ▽3一歩 ▲4三角 ▽投了

93手で先手の勝ち

米長は犠牲者である。あの世代は周囲が遊んでいた。我々が怒りを感じるのは米長に対してなどでなく、あのような将棋を許し逆に絶賛した腑甲斐ない者達に対してである。だから彼は分裂病患者を今尚強いられているのである。米長が対局後寡黙であったことが唯一の救いであろう。恥を知っているだけまだ首の皮が繋がっている。
羽生が決して先崎の将棋を一度たりとも許さなかったことを諸君らも知っているであろう。そして谷川がいかに自分に厳しいかを。
中原の後彼らが居なければ我々は将棋など分析対象にしなかった。
中原と羽生に関しては我々にも全くわからないことが沢山ある。心底驚いてしまうのである。


王位戦の分析を読みました  No: 2426 [返信][削除]

ハ投稿者:団子族 ハ03/09/14 Sun 03:57:45

あなた方の指摘は恐ろしいものです。前日に王将戦を持ち出して33歩のことにわざわざ言及しそれが森内には打てないようにしている。33歩ならば確かに森内にすぐに負けはなかったでしょう。でも同時に勝ちもまったく見えない意味不明の将棋になっていたのではないでしょうか?
その分析内容には全棋士が震えていることでしょう。自分達は一体なにを今まで考えてきたのかと自己嫌悪に陥るだけかもしれません。
羽生が王座戦であのような負け方をしたことも今までになかったことでした。それほどあなた方の王位戦の分析は彼にショックだったのです。すべての彼の深層心理を読み尽くしそれを棋譜という唯一の事実のみで見事に証明されています。恐ろしいことです。
どうかご無礼をお許しください。私が言いたいことはお察しください。


王座戦第2局その後 渡辺明は名人になれるか? 条件1=桂馬のサクリファイス No: 2424 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/09/14 Sun 02:06:53

昨日の中原の桂馬の怖さを少しは実感したであろうか?直接手の桂馬など怖くない。俗に桂馬のフンドシと言われるY字固めなどは怖くないのである。だから森内は角銀取りの桂馬Y字固めを中原に指させた。17桂馬と飛ばれるよりはるかに怖くない。最初から犠牲として進軍する桂馬ならまだよい。しかし等価交換を望むのか本当に犠牲覚悟なのかわからない桂馬ほど怖いものはない。日付を見ればマンハッタンテロ0911の翌日の対局である。桂馬を取るために必ず2手を費やす。この2手で別の所から攻められる。それに気がついたときはすでに手遅れなのである。
渡辺明が同じ日に指した65桂もサクリファイスである。これを取らせる2手の間に仕事をする。名人となる条件1はすでに備えている。
彼は日記を公開している。全員で温かく見守るべきである。このように類まれな青年がこのようなことをしたことは将棋界にはなかった。
非常に興味深いことが対局翌日に書かれている。彼は羽生の32手め51金が意外であり、31玉であると思ったらしい。これは以下の変化で先手が勝つ。

棋戦:第51期王座戦第2局
戦型:横歩取り中座飛車2五飛型 32手め▽31玉変化
先手:渡辺明 五段
後手:羽生善治 王座

▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲5八玉 ▽2二銀 ▲8七歩 ▽8五飛 ▲3三角成 ▽同 桂
▲7七桂 ▽2五飛 ▲2六歩 ▽2四飛 ▲5六飛 ▽4五角
▲6五桂 ▽3一玉 ▲3六歩 ▽5六角 ▲同 歩 ▽2七飛
▲3八銀 ▽2六飛引成▲3五角 ▽同 龍 ▲同 歩 ▽2八飛成
▲5五角 ▽2六龍 ▲4六飛 ▽3五龍 ▲5三桂成 ▽5七歩
▲同 玉 ▽4五桂 ▲6六玉 ▽5七角 ▲7七玉 ▽4六角成
▲同 歩 ▽5七桂成 ▲2三歩 ▽3三銀 ▲4三成桂 ▽同 金
▲2二角 ▽3二玉 ▲1一角成 ▽2三玉 ▲3六歩 ▽2四龍
▲2五歩 ▽同 龍 ▲2六歩 ▽3六龍 ▲3七香 ▽2六龍
▲3三香成 ▽同 金 ▲同角成 ▽1四玉 ▲1五銀 ▽同 龍
▲同 馬 ▽同 玉 ▲3三馬 ▽2四歩 ▲1六飛 ▽2五玉
▲2六金 ▽投了

85手で先手の勝ち

彼は51金でも31玉でも難解と書いているが、どちらも自分には勝てる自信があると言っているのである。羽生渾身の45角を「ある手」とは思ったらしいことも素直に書いている。素晴らしいことである。生意気などと怒ってはいけない。65桂の時点で様々な詰み筋を予め研究しているから言えるセリフなのである。65桂はそこまで確信がないととてもタイトル戦などでは指せない。構図の思考法は名人への道に即している。しかしひとめでサクリファイスとわかる桂馬は若い証拠。この才能を育てるのはやはり周囲の環境であろう。



名人経験者達の畏怖 48手めが33銀の場合 No: 2422 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/09/14 Sun 01:34:44

48手めが33銀の場合 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 9月13日(土)18時36分02秒


神崎七段が森内の6筋飛車先歩交換の変わりに48手めは33銀でどうかなどと検討してもわからないらしい。神崎がこの地点での思考を披露したのは素晴らしい。恥を晒しても指し手を公開する勇気はタナトラにはない。神崎はエライと思う。我々は33銀など絶対に読まない。谷川が今週の王位戦第5局で33銀としたことにもブーイングしているくらいである。33銀は中原の思う壺なのである。名人経験者への畏怖があればそれをすぐに感じるはずである。33銀など指せるならとっくに指している。これが指せないように中原が端攻めを敢行したから森内は苦悩しているのである。
33銀の場合は中原は17桂と右桂を使う。我々が47手め時点の実況でこの桂馬がウズウズしていると書いた通り。これが95歩の仕掛けで先に15歩としなかった裏技の意味。端の逆襲で1手稼げるのである。17桂と跳ねて次に25桂で銀アタリでは33銀など指せるはずがない。関西は中原の桂馬の怖さを知らないのであろうか?中原の桂は最初からサクリファイスとして使うから怖いのである。丸山が怖いのと同じ。以下の変化で結局飛車は回られてしまう。下記変化最終図を見てもわかる通りその時に6筋の金底歩で防戦して攻めあうしかないのである。だから森内は6筋の歩を切った。


棋戦:竜王戦挑戦者決定戦第2局
戦型:相掛り蛇行銀
先手:中原 誠+マシュダ一家キューピー大好き
後手:森内 俊之+カンザキ推薦33銀

▲2六歩  ▽8四歩  ▲2五歩  ▽8五歩  ▲7八金  ▽3二金
▲2四歩  ▽同 歩  ▲同 飛  ▽2三歩  ▲2八飛  ▽8六歩
▲同 歩  ▽同 飛  ▲8七歩  ▽8四飛  ▲3八銀  ▽9四歩
▲9六歩  ▽3四歩  ▲4六歩  ▽7二銀  ▲4七銀  ▽6四歩
▲7六歩  ▽6三銀  ▲3六銀  ▽5二金  ▲4五銀  ▽6五歩
▲6八玉  ▽4一玉  ▲5八金  ▽1四歩  ▲1六歩  ▽3五歩
▲5六銀  ▽5四銀  ▲2二角成 ▽同 銀  ▲8八銀  ▽8二飛
▲7七桂  ▽6二飛  ▲9五歩  ▽同 歩  ▲9三歩  ▽3三銀
▲1七桂  ▽3四銀  ▲9五香  ▽1五歩  ▲4五銀  ▽同銀右
▲同 歩  ▽1六歩  ▲2五桂  ▽1七歩成 ▲4八飛  ▽2五銀
▲4四歩  ▽同 歩  ▲同 飛  ▽4三歩  ▲8四飛  ▽8二歩
▲7一銀  ▽6四桂  ▲8五角  ▽7四銀  ▲6二銀成 ▽同 金
▲7四角  ▽同 歩  ▲8二飛成 ▽投了



王座戦第2局 横歩取り中座飛車2五飛型検証 No: 2421 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/09/13 Sat 02:52:03

王座戦第2局はドッチラケであった。65桂馬からは紛れがない。ひと目でわかるようなものばかりだが一応確認。工夫するとすれば46手めからしかないのでは羽生の30手め45角など二度と現れないであろう。終盤は羽生の王座としての資格を疑う以前にすでにやる気が失せても仕方のない序盤であった。軽くハマったということである。気分で25飛など指せるはずがない。羽生の番勝負の戦い方は中原と同じ。負けてもいいナンバーは粘らずに軽く落とす。痛くもない敗戦にはまるでこだわらない点も同じ。


棋戦:第51期王座戦第2局
戦型:横歩取り中座飛車2五飛型 32手め56角変化
先手:渡辺明 五段
後手:羽生善治 王座

▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲5八玉 ▽2二銀 ▲8七歩 ▽8五飛 ▲3三角成 ▽同 桂
▲7七桂 ▽2五飛 ▲2六歩 ▽2四飛 ▲5六飛 ▽4五角
▲6五桂 ▽5六角 ▲5三桂不成▽3一玉 ▲6一桂成 ▽8三角
▲5三角 ▽2一玉 ▲7一角成 ▽投了

39手で先手の勝ち


棋戦:第51期王座戦第2局
戦型:横歩取り中座飛車2五飛型 34手め▽5四飛変化
先手:渡辺明 五段
後手:羽生善治 王座

▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲5八玉 ▽2二銀 ▲8七歩 ▽8五飛 ▲3三角成 ▽同 桂
▲7七桂 ▽2五飛 ▲2六歩 ▽2四飛 ▲5六飛 ▽4五角
▲6五桂 ▽5一金 ▲5三飛成 ▽5四飛 ▲同 龍 ▽同 角
▲5三桂成 ▽2七角成 ▲2一角 ▽3一玉 ▲3二角成 ▽同 玉
▲5二金 ▽4五桂 ▲5一金 ▽5七桂成 ▲同 玉 ▽2四角
▲4六桂 ▽4九馬 ▲4三成桂 ▽同 玉 ▲3四金 ▽5三玉
▲5二飛 ▽6四玉 ▲5四飛成 ▽投了

57手で先手の勝ち

棋戦:第51期王座戦第2局
戦型:横歩取り中座飛車2五飛型 36手め▽2七角成変化
先手:渡辺明 五段
後手:羽生善治 王座

▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲5八玉 ▽2二銀 ▲8七歩 ▽8五飛 ▲3三角成 ▽同 桂
▲7七桂 ▽2五飛 ▲2六歩 ▽2四飛 ▲5六飛 ▽4五角
▲6五桂 ▽5一金 ▲5三飛成 ▽5二歩 ▲5五龍 ▽2七角成
▲3五角 ▽投了

37手で先手の勝ち

棋戦:第51期王座戦第2局
戦型:横歩取り中座飛車2五飛型 40手め36角変化
先手:渡辺明 五段
後手:羽生善治 王座

▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲5八玉 ▽2二銀 ▲8七歩 ▽8五飛 ▲3三角成 ▽同 桂
▲7七桂 ▽2五飛 ▲2六歩 ▽2四飛 ▲5六飛 ▽4五角
▲6五桂 ▽5一金 ▲5三飛成 ▽5二歩 ▲5五龍 ▽6二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲3七桂 ▽3六角 ▲3五龍 ▽投了

41手で先手の勝ち

棋戦:第51期王座戦第2局
戦型:横歩取り中座飛車2五飛型 42手め▽5四飛変化
先手:渡辺明 五段
後手:羽生善治 王座

▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲5八玉 ▽2二銀 ▲8七歩 ▽8五飛 ▲3三角成 ▽同 桂
▲7七桂 ▽2五飛 ▲2六歩 ▽2四飛 ▲5六飛 ▽4五角
▲6五桂 ▽5一金 ▲5三飛成 ▽5二歩 ▲5五龍 ▽6二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲3七桂 ▽6三角 ▲3五龍 ▽5四飛
▲2五桂 ▽投了

43手で先手の勝ち
上記変化で本譜のように42手め14飛なら最終手▲2五桂には▽4五桂と跳ね違い。以下の変化で後手勝ち
棋戦:第51期王座戦第2局
戦型:横歩取り中座飛車2五飛型 ▲2五桂には▽4五桂と跳ね違い
先手:渡辺明 五段
後手:羽生善治 王座

▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲5八玉 ▽2二銀 ▲8七歩 ▽8五飛 ▲3三角成 ▽同 桂
▲7七桂 ▽2五飛 ▲2六歩 ▽2四飛 ▲5六飛 ▽4五角
▲6五桂 ▽5一金 ▲5三飛成 ▽5二歩 ▲5五龍 ▽6二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲3七桂 ▽6三角 ▲3五龍 ▽1四飛
▲2五桂 ▽4五桂 ▲3八銀 ▽6五歩 ▲8二角 ▽5四飛
▲6八銀 ▽2四歩 ▲4五龍 ▽8四飛 ▲投了

52手で後手の勝ち

棋戦:第51期王座戦第2局
戦型:横歩取り中座飛車2五飛型 45手め38銀を怠って91角成りの場合
先手:渡辺明 五段
後手:羽生善治 王座

▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲5八玉 ▽2二銀 ▲8七歩 ▽8五飛 ▲3三角成 ▽同 桂
▲7七桂 ▽2五飛 ▲2六歩 ▽2四飛 ▲5六飛 ▽4五角
▲6五桂 ▽5一金 ▲5三飛成 ▽5二歩 ▲5五龍 ▽6二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲3七桂 ▽6三角 ▲3五龍 ▽1四飛
▲8二角 ▽6五歩 ▲9一角成 ▽2七桂 ▲2八銀 ▽1九桂成
▲同 銀 ▽1七飛成 ▲1八歩 ▽2七龍 ▲4六龍 ▽2九龍
▲投了

54手で後手の勝ち
従って45手め38銀は▽2七桂を防いで必然。


以上の変化は羽生が45角を打ってからすべて必然変化。そこで我々が実況で変化を開始した46手めからが問題となる。羽生の74歩を見て嫌気がさしたのは我々だけではないだろう。敗因があるとすれば羽生の気合いの無さにつきる。