2003.06.07 第74期棋聖戦第2局

ゴキゲン角換り
先手:丸山忠久棋王
後手:佐藤康光棋聖
逆行上部開拓史
実況マシュダ一家


84手めで投了 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)18時46分04秒

その後も指したようであるが後手は上部脱出できるために即詰みはない。先手は受けなし。康光見事な勝ち方。先手は打開した時点から勝機はない。康光棋聖の再三に渡る挑発に乗せられた丸山。甘い。我々の忠告通り千日手にするべきであった。


67手め89玉 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)18時27分05秒

丸山は形作りをしない。後手陣は詰まない。先手が詰めろをかければ自陣は即詰みとなる。そこで後手の緩手を待つしかない。


66手め95歩! 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)18時11分14秒

心配したとおり65手めに53銀打となってしまった。ここで清算すると53地点にカナ駒を何度も打ってそれを後手がカナ駒で受ける千日手となるようだが45桂馬と打たれてアウト。それで後手は62成桂の時に82玉と逃げてなんとか上部脱出することになる。逆に先手は玉が脱出できずに必死がかかる形


60手め84桂打! 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)17時51分31秒

棋聖は残酷なことはせずに一手勝ちを目指しに行った。素晴らしいが危険である。これで先手に83歩の最後の楽しみも消滅し先手の入玉も阻止しているようだが、逆に先手に馬まで作られ銀入手後の先手の狙いであった53銀打をまともに喰らっては大変な勝負形となる。


59手め33角打? 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)17時41分06秒

32桂と打たれて丸山は負けである。


55手め85歩!! 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)17時39分12秒

これはすでに最終盤である。なんという返し技であろう。今度は康光が右辺へ玉を脱出させる将棋に反転してしまった。この玉頭戦は後手有利となる。


54手め83桂打! 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)17時29分58秒

ついに出た!これは84歩ですでに我々の脳裏によぎっていた手。即ち昨年の王将戦第1局で勝ちを決めた84歩の再現となる。あの時は最終盤での不思議な84歩が83桂打空間を作り即詰みの立て役者となったのであった。まさかここでこれがみられるとは。丸山の玉砕手順見送りの入玉戦術に対して康光はあの84歩をここで双頭手に逆行相転化させたことになる。


53手め35歩! 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)17時17分22秒

康光の8筋狙いを見破り右から玉を脱出させる準備。丸山は入玉できない限り負ける。双方の最善は持将棋引き分け。


後手優勢 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)17時11分58秒

すでに後手優勢の結論。8筋が受からない為に玉は右辺へ脱出する以外にない。


49手め37桂打! 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)17時04分03秒

すでに桂馬交換で千日手は回避された。康光相手だとこうなってしまうのであった。先手はすぐに32角と打てば角金交換の駒損でも飛車を成りこんで勝負できそうだが後手は手順に香車を守りつつ飛車を8筋に回り攻防の角を13に打てる。一方8筋の交換が4筋特異点における桂馬交換で逆行相転化し後手に有利となっている。そこで桂馬交換後丸山はじっと37桂打。銀を入手すれば角金交換後53銀打で横からの攻めがきつい。しかし2筋を最初から放棄され飛車を8筋に回られると85歩が先手にも厳しい。


45手め45歩! 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)16時39分29秒

考慮時間を多く残した先手は千日手でよかったはずだが、康光の再度の挑発44手めの52金にさすがの丸山も切れたようである。


36手め84歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)16時04分34秒

どうやら84歩と指したようである。これであとはお決まりの1筋交換から飛車を下がり桂馬を跳ねて千日手となる。すでに打開した方が負ける形なので早いところ指し直しを行なうべきである。丸山はやはりゴキゲン中飛車などは後手番戦法として認めないということであった。


35手め86歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)15時38分00秒

14:35に丸山が1時間強の大長考で35手め86歩と突く。9筋からの攻めには87銀で対抗できる。丸山対森内戦では86歩と84歩の交換は後手に有利であった。しかし本局はすでに後手が異常な陣形である。従ってこれは普通の手ではない。もし後手が同じように84歩と呼応すると4筋の先手不利が緩和される。65歩-同歩-39角の時に84角成とできない為である。ところが9筋の交換では後手がすでに有利な為にこの8筋の交換は47銀の先手デメリットを補強するだけの手になってしまう。もし後手が84歩と呼応してから陣形の組み替えを行なえば後手が金の泡踊りをしなくとも先手と同じように組むことができる為に千日手となる。すると先手はその間に同一手順を強いられるために興業将棋としてのイメージが損なわれる。そこで先手から打開すると言う義務が再び表面化してしまうのである。このように同一手順を避けつつ相手に千日手手順を選択させるというイメージ戦略は羽生が得意であった。康光としては無理をしてでも第1局で競り勝った最終盤のような将棋を目指したいであろうが86歩と突かれては難しい。1筋は先に突いた方がまた手番を渡されてしまう。従って後手の最善はイメージ戦略。即ち玉形の組み替え。後手が行なえることはこのイメージ戦略しかない。もともとゴキゲン中飛車などは後手番戦法として不完全なものと見做す態度があれば、先手番でも千日手でよい。丸山ならば後手番でもっと優秀な横歩取りを再び目指すことができるからである。
康光は丸山の角換りを受けるべきであった。後手の挑発には先手は乗らないという86歩である。


2003.06.19 第74期棋聖戦第2局 ゴキゲン角換り 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月19日(木)14時45分49秒

現在34手めまで進行している。先手はご存じ丸山流「対ゴキゲン角換り」であるが、後手の康光はそれを当然知っているので対策を練ってきた。
ここまでの序盤は「ゴキゲン中飛車角交換型」としてまずふたつの将棋のエッセンスが取り込まれている。
ひとつは昨年の王将戦第三局2002年2月12&13日 羽生善治対佐藤康光における羽生のグランサタン75歩。これは位取りという概念ではなかった。
ふたつめは昨年2002年5月2日における竜王戦1組丸山VS森内ゴキゲン中飛車。 後手の森内はこの75歩対策として康光に影響を受けた62銀の構想を発展させる。丸山は打開しに行って負けた。
これらの将棋のポイントは総体的に位の確保。次に4筋の攻防。タイミングとして3筋の桂馬。
康光が今回用意した破天荒な布陣は先手の角筋を避ける72玉と地下鉄飛車を実現させる62金に象徴される。これは昨年の
51期王将戦第1局2002年1月16&17日羽生善治王将VS佐藤康光九段「居飛車穴熊対三間飛車」における佐藤康光新構想による角筋を避ける玉+92香から9筋への飛車回りであった。本日は康光スペシャル「ゴキゲン角換りバージョン」と見なすことができる。従ってこの33手めの96歩と34手めの94歩の交換は後手が有利である。千日手打開の義務は先手に生じていたがこの交換で後手から仕掛けるチャンスが生じている。特異点が発生しやすいのは4筋。後手はわざわざ不安定な玉形を自ら強いているが、4筋の腰掛け銀の柔軟性が先手より優る。9筋の端歩をつき合った後に先手に手番が渡るようにうまく後手が誘導している。