象戯苑第1部 1-11
MashudaBBS2003.05.18
「どらまちっく囲碁だね」
「フツーひらがなで書きませんけど」
「カタカナ読めない幼児用」
「本因坊は脇息またいでましたよ」
「あれだけデカけりゃ仕方ない。脇息をけとばすよりいい」
「そんな棋士いたんですか?」
「邪魔だからね。脇で息されたら臭い」
「それで脇息と?」
「脇で休息するから脇息」
「両肘をのっける棋士は将棋界にいたそうですが」
「枕にするよりいいんじゃない?」
「俺のミセス・ノリスをどこに隠した?」
「アンタが持ってるのなに?」
「これはマダム・バタフライ」
「似てるね」
「姉妹だからな」
「腹違いの姉妹?」
「種違い」
「普通一回で4、5匹生むけど」
「マダム・バタフライは翌年生まれた」
「それで先に詰んじゃったわけね」
「ミセス・ノリスは永世行かず後家だ。どこに隠した?」
「疑り深いね」
「三日前から帰っていない」
「料理教室じゃなければ家出でしょ」
「さらわれた」
「じゃあ警察だね」
「猫でも捜索願い出せるのか?」
「ミセス・ノリスって言えば娘さんと思うでしょ」
「写真を見せろと言われたら?」
「猫の顔の写真?」
「無理か」
「書店で売ってますと言えば?」
「いらっしゃーい」
「これオミヤゲ」
「まあ日本酒、よかったー。ちょうど料理に切らしてたとこ」
「一応特級酒なんだけど」
「冗談よー」
「お、みんな居るね」
「選挙運動」
「もう決まりでしょ」
「それがスッタモンダ」
「身内でこれじゃ」
「神崎さんには絶対入れるって」
「俺でも入れるけど」
「カンキさんにも入れるって」
「立候補してないヨー」
「お、遅いよ」
「お邪魔。遅いって、だって料理はこれから作るんでしょ?」
「料理?君作るの?」
「出前でーす」
「やっぱねー」
「料理やらせたらウチのかみさん三日掛りだから」
「相掛りよりいいっしょ」
「やったことあんの?」
三宝寺池
「王手飛車!」
「王手は追う手」
「逃げないの?」
「ヘボ将棋、玉より飛車をかわいがり」
「逃げないのね?」
「負けました」
「もう一回」
「いやあハブさんお強い」
「練馬のタコって言われているけど」
「大根よりウマそー」
「次もマジックだしてね」
「丸山は勝ったのかな」
「名人戦?」
「あれ?名人戦ってやってた?」
「丸山が勝ったのは棋王戦だろ」
「あ、これはチョーさん」
「きちゃったよー」
「じゃ先にやっか」
「これ飲む?」
「梅酒?いーねー」
「ウメーッシュ」
「あ、それ禁止用語」
「シュが禁止ね」
「梅酢にするか」
「タコ酢だね」
「タコ」
「なんと言うことを!私ほど象戯苑の発展と門下生全員のことを考えている者はいないはず!」
「そうかね?」
「すべては普及の為です」
「カルト教団の教祖でも同じ事を言う」
「友は財産です」
「友を裏切って自分の財産にしてきたのが君」
「そこまで言うか?」
「マグルと血筋の垣根を強調してきたのも君」
「象戯苑を守る為」
「西を東に向かせたのも君」
「友情だがね」
「困ることだけ抹消する」
「証拠は?」
「ワシの投稿を無言で消した」
「あれは管理人が」
「引用許可願いにも返事さえしない」
「あれは管理人が」
「しかも公然と盗む」
「勝てば官軍。貴様の家は検索院からも抹消された」
「道?よくも言えたものだね。どこに道がある?」
「サダムはどうした?」
「ハーレム付で国外亡命完了とのCIA報告はとっくにありましたが」
「そっちじゃなくて」
「スリザリーの攻撃に泣いてます。鬼の目に涙です」
「泣いている場合ではない。殴り込みの根性を鍛えんと」
「スリザリー相手に?」
「手下を使って好き放題やっとる」
「ロックハートでしょう。盗んでは自分の手柄にする手法がそっくりです」
「盗むほど賢いとは思えんが」
「前科があります」
「それを言い出したら前科百犯じゃすまん」
「大きな犯罪より小さな犯罪が目立つのが世の常かと」
「それで週間象戯苑を丸めて肩叩きか?」
「スリザリーの天下ではいつ象戯苑が瓦解するか時間の問題かと」
「明日は名人に勝ってもらわんと」
「しかし理事戦までに決着を」
「技術の進歩には関係ない」
「しかし角換り腰掛け銀先後同形はもうやらないかと」
「ゴキゲンが残っとる。女流王将戦に遅れをとってはいかん」
「第5局ですか」
「候補生はどうかね?」
「桃鉄に夢中です」
「実家に戻さんと」
「しかしすでに冷蔵庫まで。差し入れしますか?満月堂の菓子でも」
「マンケツと思われる。ヤマタカは?」
「落ち込んでます」
「先は長いか」
「長いモノに巻かれろ?」
「すでに短くなっとる」
「あれはどうなった?」
注=あれ
「棋士総会をイベントにという項目に追加が必要との事です」
「これ以上荒れたら畳を丸ごと交換になる」
「張り替え代しかでませんか?」
「象戯苑の畳にはいまだに煙草の焼けコゲがついとる」
「禁煙決議案を通せば丸ごと交換に?」
「あれは無理かね?」
「マンケツは無理です」
「ハリポタじゃないんだから略すな」
「さすがに呼べません」
「不自由な言語だ」
「マン禁決議案とかなら。マンケツですね」
「結局同じか」
「名前を呼んではいけない例のあの人になってしまいます」
「もうとっくになっとる」
「やはり検索にかかるとマズイと彼らも身の保身を」
「ウィルスに感染すると喧伝されるよりよい」
「さすがにそこまで言う者はいなくなりました」
「がんばってね」
「普段通りでね」
「普段通りじゃ負けるでしょ。竹下通りにしなさいな」
「アッコたんと歌うの?」
「行ってらっしゃーい」
「パパ、キッス」
「あさって戻るからねー」
「しあさってでしょ?」
「そうだっけ?」
「名人戦は明日?」
「チャゲアスです」
「なんだそれは?」
「ハゲてはいませんが」
「そんなこと聞いておらん」
「名人は負けそうです」
「ハブは十字架銀か」
「象戯苑ではナンチャッテ銀と呼んでいますが」
「だからいまだに法王庁で幼稚園と呼ばれるんだ」
「阿弥陀籤できましたが」
「どれどれ」
「詰め将棋形式です」
「難解だね。ベンハーより難しそうだ」
「答えはあぶり出しで」
「ドラゴンマッチ最終戦にマカハラとヒフミンが出ると?」
「両者ともランキング戦に勝ちあがってきております」
「しかし若手には勝てんだろう」
二週間後
「既に最終戦出場決定しました」
「ムサシまでもがマカハラに予選で負けたと?」
「先週タコにされました」
「昨年は隠居のフリか。恐ろしい男。ヒフミンは?」
「昨日ハシモを撃破し最終戦出場です」
「!!!」
「箸にも棒にもかからんヤツでした」
「!!」
「どうなさいました?」
「何でもない」
「吹き出しにウレピーと書いてあります」
「そうかね?」
「今期は大変なことになりました」
「マカハラは魔法学校の校長になる予定であろうに。勝ってもらっては困る」
「クンニーが校長をやりたいそうです」
「スリザリーの者は校長にはさせん。マカハラに負けた恨みでマグルが殺される」
「スリザリー?魔法学校ではあだ名がロックハートですが」
「ナルシストの先生か」
「理事戦はどう致します?」
「候補者は?」
「出そろっています」
「阿弥陀籤にしよう」