空想名人戦第2局1/2 グランダイア第1変奏

角換り腰掛け銀-丸山定跡羽生改良25金型

グランダイアの構図1-10

MashudaBBS2003.04.27


グランダイアの構図10 悪魔の52銀 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)07時02分09秒

しかし羽生はグランダイア第1変奏に対しても52銀を打つであろう。美は崩れ修羅場と化す。
グランダイア第2変奏に取り入れた52銀は悪魔の奇想曲となった。無論後手勝勢となるがバラバラ殺人事件となる。癌細胞のように千切れた破片が散乱するのであった。


グランダイアの構図9 74手め36銀の発見 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)06時48分11秒

我々が74手めの最善手36銀を発見したことが不思議であろうか?
これは次に25金を取る手である。我々はこれが先手のカラメ手に対する素直な反撃手と考える。プロ棋士ならば「攻めを催促する手」と呼ぶであろう。我々はそのように考えない。この36銀には無論34金と出るしかない。ところがこの金が34地点へ行くことでグランダイアの構図にある14角打が実現するのであった。我々が考えたことはそれだけである。そしてそれはすべて美的構図を拠り所にしている。するとこれは我々にも不思議なことなのだが森内の最善手42銀下がグランダイア第1変奏においても自然に導かれ、しかも先手が最初に角を打った41地点へ命の歩を打つことができるのであった。この命綱により後手は42飛車と金を取ることができる。14の角は最後に死んでも49飛車成で王手となりグランダイア完成図となる。ここに至って命の41地点の完全対象地点である69地点へ先手は持ち駒を投資せざるを得ないという劇的な構図の逆転。角換り腰掛け銀先後同型は魔方陣であった。


グランダイアの構図8 25金の意味 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)06時26分05秒

この金が攻防手であることは実況分析ですでに述べた。ところがプロ棋士達はなぜここで後手が攻めなければならないと考えたのであろう?名人はこの手に対して86歩や76歩を考え、阿部や谷川もそのふたつのみ解説した。谷川解説通り次の34金出を後手は阻止できない。44金などとしたら先手に45歩とされる。だから後手にはここで攻撃手しかないと彼らは考えたのである。ところが最初からグランダイアの構図がこの将棋の暗流と感じればこの金は14角打ちの双頭手を阻止している手でもあることに直ぐに気がついたであろう。
我々はライブ実況で25金はどのような変化になっても35銀を取ることになると明解に述べている。だからこれは攻撃手ではなく最初からもたれ指しの「カラメ手」であると断定したのであった。羽生がこのような手を用意してきた事自体72手めまでの変化に無理があると感じている証しとなる。谷川も25金には違和感を感じているようである。そこで最初の美的直感の拠り所をこの地点で復活させる必要がある。


グランダイアの構図7 72手め33銀まで 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)05時59分23秒

この局面まで長い道のりであった。プロ棋士の真似事だけをしても無意味である。この72手めから創作などと言うこと自体おかしい。想定局面から指したのではコンサート形式のオペラとなる。だから森内は74歩を指し羽生も長考したのであった。谷川達のように道を極めようとしてきた者のみがここからが課題と言える。
羽生が研究会でこの局面を課題としたのはプロの棋戦でここまで指されたからである。トップ棋士の場合義務がある。トップであるという意味にはふたつ。ひとつは勝つこと。ひとつは変奏を続けること。


グランダイアの構図6 65手め32角成 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)05時39分48秒

衛星中継初日で立会人加藤一二三がここで22歩もあると述べたことは興味深い。加藤一二三の美的直感には確固たるデザインがある。この変化ではグランダイアの光の柱がなんと逆柱になるばかりか先手の19香車まで使うことになる。先手から光の柱を逆に王手で貫く展開にすることができる。21歩成を緩手にする為に14角のグランダイアの支点完成から46歩打で先手を完封しようとすると15香車と走ることができるのであった。グランダイア第1変奏では15香の瞬間に王手で飛車が成り込まれ角は取っても香車が取られてしまう為に先手の香車は使えなかった。盤面全てを使うという将棋美学の名においてこの22歩は第三変奏に組み込むことができる。加藤一二三の視点は素晴らしい。


グランダイアの構図5 支柱と支点 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)04時50分15秒

支柱は41地点と49地点を貫く。ここに光の柱がある。後手の飛車がこの筋へ入ることになる。
支点は74地点と14地点。ここに角が配置される。即ち41-74-49-14で形成される最大のダイアモンド形=グランダイアが既に提示されたことになる。


グランダイアの構図4 62手め74角打まで 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)04時39分38秒

61手めの41角打でグランダイアの支柱が提示される。これに導かれて62手めに74角打という双頭手が発生。これがグランダイアの支点となる。これは飛車取りである為に先手は一旦飛車を逃げる必要がある。24歩型ならば28飛の位置であるが既に15歩を取り込まれている為にあたりを避ける29飛は先手の最初の弱点となる。この弱点故にグランダイアの美が構築される。
角という本来の性能とそれを持ち駒として盤上に打てるという無類の特性がこの美を導き出す。我々が将棋を芸術の対象にできるのはこの構図を人間が真っ先に想い描くことができるからである。これは機械的な必然手の連鎖ではなく自由意志から発するのだと我々は信じたい。


グランダイアの構図3 55手め11角打ちまで 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)04時20分15秒

53手めの12歩打は丸山定跡11角を打つ為の目的だけで指されるのではない。グランダイアの構図においては11角打空間作成と同時に香車を12地点に誘導する双頭手として評価する。55手めに11角ではなく34歩とした場合、グランダイアの変奏に繰り込むことは先手が協力すれば可能かも知れない。しかし35地点が空いた為に後手からの35角打が発生する。この変化には美的感興がない為に15歩からの変奏連鎖が機械の演奏となりやすい。先手玉が79地点に居る為に飛車が切れないのであった。しかしそのように構成し直す楽しみはまだ残っている。いずれにしてもグランダイアの変奏にはならないであろう。


グランダイアの構図2 43手め15歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)03時42分41秒

羽生がこの15歩を長考したことに対して我々も最大限の敬意を表したい。グランダイアの構図はこの手で誕生するからである。これが可能であるか否か。機械ならば不可能と結論を出す。しかし我々も人間である為に美的直感の拠り所を求めなくてはならない。15歩は先手の優位性を強引に主張する手と考えるから機械的な結論となる。この手は先手の「最も過激な順」と谷川まで言っている。しかしこの15歩を先手の優位性を自ら削いで美を追及した手と考えたらどうであろう?
そう。先手は利権維持を放棄する換りに美的感性を追及するという態度として評価すればこの15歩は前向きである。15歩を精密機械は決して指さないが人間ならある目的の為に指す手となる。


グランダイアの構図1 38手めまで 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)03時26分02秒

本日の現場実況は罵声の嵐である為に我々は自粛ししばらくの間公開はしない。そこで要点のみを集約する。
角換り腰掛け銀で38手めまで進行するのは至難の技である。我々が森内名人を評価するのは第2局初日における28手め74歩。羽生はこのような手を決して見逃さない。ここで長考することに好感がもてる。我々もハブたんが大好きということである。昨日谷川は森内がある形を指そうと最初から決めてくると述べていたがこの第2局の序盤を見る限り少なくとも我々にはそうは見えない。角換り腰掛け銀の先後同型へ至るまでに茨の道を歩まなくはならない。森内は妥協を許さず羽生も真剣にこの茨を踏んで先後同型へ至ったのである。従って局面指定などと言う将棋の在り方はファミリーコンサートにしかならない。何も考えずに39手目から始めよう=カデンツァだけを弾く協奏曲のようなもの。


名人戦第2局1/2 実況完了報告 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月27日(日)03時09分29秒

グランダイア第1変奏は後手見事な勝勢となりブーハ3号は投了寸前にトイレに行ったまま帰って来なかった。そこで我々は昨年のポンコツ別名ブーハ2号の誇りを払い名人の86歩を導入した変奏を試みた。86歩は可能である。しかし続く88歩は悪手であった。また阿部が一昨晩披露した86歩に換る76歩は指せば敗着となる。森内名人の2時間に及ぶこの手への見切りは正しい。これは昨日の囲碁将棋ジャーナルで谷川が指摘したように最後に75桂打の頓死筋が76歩で発生する為である。
グランダイア第1変奏において羽生の25金に対する最善手は36銀。この手はグランダイアの構想がなければ出てこない手である。つまり美的直感がなければ機械には到底導くことはできない。
羽生の恫喝手である52銀は第2変奏で登場させてみた。呆れたことにやはり恫喝手であった。第1変奏が見事な美を奏でたのに対し、第2変奏は悪魔の歌である。別な表現をすれば第2変奏はむしろ機械的である。
我々は谷川の美的感性に惚れている。よくぞあの52銀を昨日は「ひねった手」と衛星放送で公言してくれたものと思う。


純粋な動機 キヤスムス  投稿者:マシュダ一家アーカイブズ  投稿日: 4月26日(土)21時32分08秒

純粋な動機 キヤスムス 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月18日(火)02時55分12秒
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純粋な動機は左右対象形から始まる。我々の肉体は左右対称に構成されている。この原理の根源は細胞分裂となる。細胞分裂の時に生じる最大限の緊迫が曲線を生みそれが我々の心象風景と一致することになる。
左右対称が理であり、最大限の緊迫が生む曲線は美となる。理と美が一致するものが真である。我々が同一化現象と呼ぶものはこの理と美の一致のことである。それを認識するものがU認識機能であり、それゆえに我々は人間足り得る。それを解き明かすプロセスがTISC理論となる。
将棋の場合は最初から左右対象形から始まる。双方20枚の駒は減少せずにむしろ機能を増す。これは生命の進化の法則と同じである。そして棋譜は必ず連鎖している。直前までに指された棋譜を棋士は参考にして新たなものを作ろうとしている。しかも勝ち残るためという唯一の目的を持っている。この動機もまた生命の進化の法則と同じである。
諸君等はなぜ我々が王将戦第3局の角換り腰掛け銀で羽生の封じ手を酷評したかこれでおわかりであろう。


http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030218bbs.html


空想名人戦第2局1/2 グランダイア第1変奏 実況予告 投稿者:マシュダ一家広報部  投稿日: 4月26日(土)17時10分35秒

名人戦第2局1/2 グランダイア第1変奏 実況予告
日時=本日ウシミツ
場所=インターネット上のどこか
参加=自由
対局者
先手=ブーハ3号
後手=ダイア1号
実況=マシュダ一家
戦形=角換り腰掛け銀-丸山定跡羽生改良25金型