世界を楽しむ12の話

MashudaBBS2003.02.25


世界を楽しむ12 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)02時49分15秒

将棋の地域性を示すものは駒に刻まれた漢字である。このような表意文字はできる限り単純化するのがよい。記号は単純であればあるほど美しい。と金をただ「と」の一文字で表記するのは美しいということである。従ってNHKが使用している一文字駒が一番よい。金と書けば良いのに金将などとして駒にドスを利かせるのは、言うなれば唐獅子牡丹の入れ墨である。NHKの和室対局なども猿芝居である。同じNHKでも囲碁番組は椅子席対局である。しかも囲碁番組では盤面の両脇に対局者の顔がワイプ挿入されている気の配りようである。同じNHKでも将棋番組の方はそのような視聴者への気配りが全くない。なぜ日本の将棋界が気の利かない連中ばかりかと言うと外部批判を全く受け付けないからである。処女の頑なさであればよいが、実態は利権保持でしかない。日本将棋連盟はもっと素直に考えないとそのうち見捨てられるであろう。駒は一文字で子供でも外国人でもなじむようにし、対局者の顔をNHKではワイプで映し、椅子席対局にすればよい。将棋のアマチュアはすべて椅子席対局である。将棋のプロ棋士は自分達の特権を誇示するためにわざわざお座敷で指し、顔だけは撮らせずに全身が映るようにNHKに強要しているのである。地域性を訴えるのにこのような姑息な手段はいらない。グローバリズムに反する地域性は亡びる運命だからである。


世界を楽しむ11 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)02時23分53秒

ベルカントオペラではコブシが命である。ここぞと言うときにビブラートをかける。それが下手な演歌歌手と同じようにエゲツない場合がある。バッハ、そしてモーツァルトに至ってはエゲツないコブシが大嫌いである。彼らの音楽はビブラートそのものを嫌う。そのかわりトリルを使う。様々な記号でそれを厳格に指定し、華麗なコロラトゥーラのパッセージもすべて書く。歌手がこれでは歌えないと言えば別なバージョンをその場で書いて音符通りに歌わせる。それぐらい自分の音楽に自信があるわけである。ロッシーニもそのぐらい自分に自信があった。たまに走り書きのそうした楽譜がオークション市場にも出る。棋士も当然自分に絶対の自信をもって対局に臨む。ところが演奏すればどんな音楽でもコブシは発生するのである。コブシの程度問題ということになる。バッハの最高傑作であるシャコンヌなどはコブシがなければ逆に面白くない。羽生応援HPに使用された機械仕掛けのシャコンヌなどは音楽などとは到底呼べない妖怪であろう。羽生などコブシだらけの将棋である。そこで将棋を理解する時に相手があっての将棋ということを常に念頭に入れる必要がある。島相手なら丸山はコブシなどいらない。バッサリ切ればよい。羽生相手なら相手にあわせてコブシを入れる。そうしたものを我々は第一&第二相停滞手と呼んでいる。


世界を楽しむ10 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)02時00分34秒

イスラム音楽はなんとか4分の1音という分割法を使用して理論化しようと試みた時期があった。まあニュートンの古典物理学の発想である。我々はこのようなものは4分の1音だろうが8分の1音だろうが無駄な作業と思っている。分析精度はあがるが、それで全てが分析できないことは明かである。そこでまず単純にこう考える。あれはコブシなのだと。だからメニューインなどがラヴィ・シャンカルと共演できたのである。感受性の腑分けは日本ならば民謡や演歌のコブシである。細川たかしが紅白で歌えば日本人どころか外国人も圧倒されるあのコブシである。弦楽器、管楽器などの楽器ではこのコブシが簡単に出せる。ところがコブシは楽譜にできないのである。そこで特殊な記号でコブシにしてくれと書き込む。将棋の棋譜にも棋譜にできないコブシがあるのである。


世界を楽しむ9 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)01時49分20秒

ビートルズは日本でも不滅だがハリスンの曲は敬遠される。ハリスンはシタールを使用してイスラム音楽と密接なインド音楽をビートルズに注入したが、欧米や日本では肌に合わなかった。結局エキゾチックなものとして理解された。それは脳の構造による。将棋は日本人にはエキゾチックではない。むしろ日本人そのものであるかのように思われている。囲碁はどうであろう。実態は日本人のものとは言えない。囲碁はルールが簡単なので世界中に広まった。しかも同じルールで碁盤の升目を増やせばいくらでも戦術が増える。そのような大陸型のゲームは島国よりお隣さんの方が強い。そこで考えてみた。囲碁は将棋と違い盤を球面にしても打てるはずである。別に驚かなくともよい。このような発想をするのがマシュダ一家である。我々はこれを球碁と呼んで身内だけで楽しんでいる。そのように形が閉じられた囲碁であれば日本人はすぐに一番になれるであろう。将棋は球面では指せない。そこで地域性がアピールされる。狭いところで複雑なモノを構築できるのが日本人の優秀性なのである。


世界を楽しむ8 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)01時39分50秒

平均律は7を基調に12に分割したものである。ところがこの杓子定規の分割法はピラゴラスの定理とは僅かにズレている。だからピアノの調律は固く聞こえる。ピアノの音はデジタル式で調律されているのである。だからピアノ曲の傑作というものはピタゴラスの定理に従った音程を多用したものが成功している。ミケランジェリぐらいになるとそれがピアノの宿命と悟っている。だから最も自然な響きのドビュッシーと最も人工的な響きのベートーヴェンを晩年見事に対比し得たのである。(因みにドイツ語で芸術とは「人工」という意味である。芸術的と書けば人工的という意味になる。羽生が「将棋は芸術的」と言うと通訳者は「将棋は人口的」と訳す。) 自然な響きでもっと大衆的な例だと日本人が大好きなチャイコフスキーのピアノ協奏曲などが典型であろう。打楽器としてピアノを叩くのにそれでも響きが楽しめるのは純粋音程のおかげである。そして5と8のインパクトには全国民共感できるのが日本人である。それは全ての音楽、4-5-6-7に共通するからである。邦楽などは4と5しか強調しない。ところが将棋は1-9である。しかも8のチェスと違って駒が減らない。むしろ駒は機能を増すのである。これは8以上の世界観を現す。将棋が世界で最高のゲームとなる由縁である。


世界を楽しむ7 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)01時26分16秒

日本は不思議な国である。江戸時代までは5音階の音楽である。琉球は6音階である。そして7音階の欧州音楽が席巻したかと思えば、5も6も7も全国民の肌に染みついている。5は演歌である。6は流行の沖縄ミュージックである。7はどこにでもある。因みにロックはもっと古いギリシャ旋法のドーリア式4の組み合わせである。唯一ないのがイスラム音楽である。明治維新以後、これが現在にまで至る日本史の最大の欠陥なのである。ところが日本で唯一発展した将棋というゲームは、平均律音楽ではないとすればイスラム音楽なのである。こんなことを言っているのはマシュダ一家だけであろう。


世界を楽しむ6 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)01時12分17秒

将棋という日本で育まれた人類最高のゲームは、なぜ底無しの情報量を誇示しているのであろう。将棋の理論は欧米文化のように理路整然としているようでいて、実は平均律ではないのである。定跡通りではうまく行かない。丸山が棋王戦第1局で反地獄門定跡で44歩から54歩を連鎖して負けにしたかと思えば、二日後には86飛からもっと単純な変化で勝つこともあるのである。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030201kioh1.html


世界を楽しむ5 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)01時03分13秒

なぜ区画整理された都市よりも、雑然とした迷宮都市の方が面白いかというと、迷宮都市の方が圧倒的に情報量が多いからである。絵に描けばわかるであろう。東京を描くのは至難の技である。ジブリのアニメに「耳を澄ませば」という傑作がある。あれは現代のベッドタウンを克明に描いている。電車から見える風景まで看板ひとつひとつに愛情を注ぎ込んだ。描き割の大傑作であろう。


世界を楽しむ4 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)00時57分50秒

欧米式の典型は音階である。1オクターブを12音に分割するということである。これを平均率と呼ぶ。欧米式の文化が飽きてしまうのはこの平均率が飽きることと同じ原理である。建築基準を厳守することが町の美観であり、道路を整然と区画することが都市計画である。しかし日本で最大の都市東京はそのように出来ていない。建物はてんでバラバラで道路も迷路のように入り組んでいる。だから東京は飽きない都市である。ひとつとして同じモノがないのである。東京でタクシーの運転手を一日やったらやめられないかもしれない。迷宮都市を毎日闊歩するのが仕事であるからである。


世界を楽しむ3 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)00時48分08秒

明治維新以後の日本の歴史の最大の欠陥は欧米式に慣らされてしまったことである。江戸時代は鎖国であるからそれはそれで面白い。なにがスッポリ抜け落ちたかと言うとイスラム文化である。日本人は世界で最高の柔軟性を誇る民族である。その最高にブレンドされた血筋はそのうち明らかになる。最近トルコブームだが、日本人はようやく欧米文化に飽きて中東へ心地よさを見いだしている。イランやイラクにもトルコ並に行きたいのが日本人だがイライラ戦争でイメージダウンした。トルコは欧州旅行へ行った日本人が驚く国である。欧州と国境線一本変わっただけでその文化があまりに違うことに驚くのである。


世界を楽しむ2 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)00時37分42秒

日本は石油はすべて輸入である。中東経由が一番安い。安いところから買うのは当たり前である。ところが米国は米国経由で高い方を買ってもらいたい。ロシアはもっと安いと売り込んでいる。中国も激安石油を買ってくれと言っている。海底パイプラインを引いて中東だけでなく中国やロシアと仲よくするのが一番安上がりである。そもそもタンカーで石油を運ぶなど原始的である。パイプラインが一番すっきりしている。米国は最悪の貿易赤字である。日本もドイツも似たり寄ったりである。今さら経済成長率などという言葉を使う時代ではない。経済大国日本の余裕を楽しむ時代である。せっせと働いて高い石油を買う時代ではない。のんびりお隣と仲よくして安い石油を確保し、安い外国製の商品を楽しむ時代でよい。そのように国が発想転換しなければ日本は精神的に成長しない。元もと日本人は質素な生活を楽しめる国民である。米国などまったく怖くないのである。


世界を楽しむ1 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月25日(火)00時27分48秒

イラクのサブリ外相がパウエル訪日の直後、訪中したことを警戒して、今日クアラルンプールで日本に警告している。英米のイラク攻撃は日本にとって損だよと本音を言っている。
一方、本日北京では唐外相がパウエルに国連の新決議案はいらないとはっきり言っている。第二相停滞特有の査察続行をしろと言っているわけである。米国は羽生式なのですぐに打開して攻めたいのである。そこを中国は止めとけとハッキリ言える。日本よりはモノがはっきり言える。中国の場合の第二相停滞手はプラスである。日本政府はマイナスタイプであるばかりか、まだ第一相停滞の認識しかない。中国は英米がそれでもイラク攻撃をしたければ常任理事国として賛成はしないが反対もしないと大人の態度もみせている。これで国連は引きわけとなる。


G7共同声明 デフレ恐怖症の日本 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月24日(月)11時39分11秒

読売は相変わらずおバカさんがオマヌケ社説を書いている。イラクを叩いてデフレを克服しろと言っているのである。イラクはもう飽きたが、なぜG7で日本のデフレ危機感覚が無視されたかわかっていない。デフレなど消費者はむしろ喜んでいる。企業もリストラの恰好の口実である。もしインフレ状態でリストラなどしたら日本など犯罪者の海となる。EU側はインフレ戦争で本土が荒廃した怖さを知っているから、日本のノーテンキな主張など聞く耳をもたないのである。デフレは怖くない。そばもうどんも安心して食える国である。


昨日のパウエル米国務長官 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月24日(月)11時23分36秒

パウエルはMashudaBBSを知っている。そこで昨日自民-公明、保守新の与党3党幹事長と会談して様子見である。コイズミは躊躇することない。イラン-イラクの核問題は米国で最大の脅威である。戦略が通用しないからである。この戦争は結局石油の利権争いである。原油価格を調整するための戦争なのである。まあ大がかりなヤクザの縄張り争いと思えばよい。しかしイランが核で介入したら泥沼である。イランと強力な友好関係にある日本の信頼が世界で注目されている。コイズミは胸を張るときである。


イラクの核 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月24日(月)11時15分49秒

米長掲示板ではこの一年で最高のギャグが昨日登場した。zelverios氏の「男子たるもの、核ありき」である。サダムのパンツを脱がしたらという設問への回答である。これは師匠の米長をはるかに凌ぐ。米長は今後zelverios先生と呼ばねばなるまい。
イラクや北朝鮮の核はそれほど怖くない。怖いのはイランの核である。CIAはイランがパキスタンの支援を受けてウラン濃縮技術を開発していると見ている。宗教の繋がりは経済の繋がりより強い。まあパキスタン並のことはするであろう。
問題はイランとイラクなのである。彼らの国民性を知っているであろうか?日本と北朝鮮など比較にならない。冗談にさえならない。彼らは双方極めてマジメである。しかも日本人より若者達は勤勉で優秀である。日本では島が勤勉だとNHKで喧伝するバカがもてはやされる国である。イラクやイランのエリートと一日でもつきあってごらんなさい。恥ずかしい思いをするのは日本人の方であろう。彼らの根底には強靭な信仰心がある。だからイライラ戦争は説得のしようもないものであった。あれから優秀な若者達は国家権力に身命を賭している。怖いのはイラクとイランである。彼らは核を使うことに躊躇しないからである。


日銀新総裁は福井俊彦 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 2月24日(月)10時55分10秒

マシュダ一家が富士通のスパコンを話題にした理由がわかったであろう。3月20日以後は福井俊彦が日銀新総裁である。彼は富士通総研理事長である。速水優はごくろうさん。