寄生虫効果2 UP2002.2.19   寄生虫効果1はこちら


「流産が倍増したのはなにが原因ですか?」

「女の反乱」

「それも形而上的なものですか?」

「そっちの方はまもなく意味が明らかになる。シャンプー説など論外。寄生虫が激減してアトピーが増えたように、あるものが激減して流産が増えた」

「それも寄生虫じゃないんですか?」

「ホルモンに作用するもの。物心両面に作用する寄生虫効果として考えると理解しやすい。才能ある棋士が流産するのとパラレル」

「小子化問題は根が深いと?」

「小子化は流産だけの問題ではない。子供など一人いればいいと女が思うようになったのが最大の原因。生もうと努力すれば生まれる」

「名人はひとりでいいと言うのと同じですかね?」

「永世名人は故人を含め複数いる。それが将棋という死なない世界の特性。精神の擬態。棋譜に命が宿っている」

「精神の擬態と生身の体に共通するものは?」

「マイナス面では一人前に育つ土壌がないという言い訳」

「プラス面では?」

「食料が少なくて済む。退嬰的だが」

「嬰児が減るから退嬰的と?」

「減るのではなくて退いている。小子化問題は精神の寄生虫が関与している」

「身近な問題で似ている現象ありますか?」

「伝統的なテディベーア。あれは精神の寄生虫の具現化。外部の人形に心が投射される」

「テレビは?」

「アイドルも同じ。総じて偶像崇拝と呼ぶ」

「名人は偶像ではないのですか?」

「違う」

「どこが違うと?」

「偶像を崇拝する者は偶像に完全に同一化できない。ところが名人は同レベルの持ち主ならば同一化できる」

「なるほど」

「これを総じて同一化現象と呼ぶ。レベルは10段階。名人が偶像とイコールではないのは、同一化現象が最高段階まであるということ。キムタクなら6段階まで」

「ファンが棋士を応援しているのは6段階レベルですか?」

「それはファンに限らず専門棋士でも同じ。羽生ファンを自称するプロもいる。一部の棋士は寄生虫効果として名人に寄与している。名人に同一化できる者はわずか」

「選ばれた人でしょうか?」

「名人は選ばれるのではなく成るもの」

「小子化問題を解決して名人をもっと増やせと?もっとオマンコしろと?」

「行為としての性の結合ではない。それなら女はより自由に多くの男と寝るようになっている」

「もしかして流産が増えたのは、女性が多くの男と寝るようになったもんだから、男からもらった寄生虫が女性の体内で喧嘩してるんじゃないですか?」

「そういう生物学的な考え方を行為としての性の結合という。ところが性病、エイズを初めとして、性交で感染する菌にはマイナス面の方が多い。それは全世界的に社会悪として認知されている。ところが善悪が難解な感染がある。それが精神の寄生虫効果媒体は言葉

「モラルの問題でしたね」

「女が恋をすると美しくなるのは、男から得た精神の寄生虫が作用しているから。これは健全な直接感染のはずだった」

「直接感染?」

「成り合わざるものがプラトニックに相転換する。これは最終的に形而上的な問題ではない」

「行為としてのオマンコだけじゃだめなんですかね」

「オマンコをただの言葉に置き換えてごらん。行為としてのみしか意味を持たない言葉は虚しい。朝起きた。パン食った。ウンコした。これじゃまるで低学年の作文だ。加藤一二三に笑われる」

「子供はオマンコしません」

行為としてのみの言葉を愛好する点では子供も大人も同じ。現代詩人がその典型。オマンコ言うのにわけわかんない物象をパラレルに並べる。彼らは神や愛という言葉は恥ずかしくって使えない」

「じゃあなんて言うんですか?」

「彼らは芯が抜け落ちたトイレットペーパーの悲哀、ウォシュレットの水が降りそそぐカルスト大地などと言ったりする。逆の典型は下ネタ好きの寄生人間。やはり愛という言葉に畏怖がない」

「神や愛という言葉が知識人階級では恥と?」

「それを恥じているのは日本だけ。神は国法で禁じられた。変わりに人形とセックスできると本気で考える。禁じられた遊びしか許されていない国」

「それが新しい文明に至ると?」

「棋士がそれを最もよく体で知っている。名人は神と同等だった。ところがある日血にまみれた。現人神となった途端に下界の魑魅魍魎がずたずたに引き裂いた」

「強弱は関係ありますか?」

「日本という国そのものが弱い。強弱を口にする者はもっと強い国に攻められた時逃げ出すだろう。沈黙という最後の防災頭巾をかぶって」

「もっと卑近な例で」

「ゲームにのめり込むと家庭を忘れる。だからたまに家に帰ると家族サービスなどという言葉を平然と使う。公言している者もいる」

「盤上ゲームに身を捧げている証しでは?」

「それが人形とのセックス。棋界の家庭は人形の家が多い」

「奥さんたち反乱起こしませんかね」

「誰に食わせてもらってんだという殺し文句を男達は用意している。こういう男達に限ってモラルやマナーを公言する」

「どちらが寄生虫効果なんでしょうか?」

「棋士の世界をみれば一目瞭然。全体が寄生虫効果。しかもそれは敷延すれば日本全体がそうだった。だから誰にも弁護できない。精神の鎖国」

「女に男が寄生していたと?」

「稼ぎで威張る男に限って家族サービスなどと言う。男は妻子に尽くす以上の仕事は戦争以外ないと古来相場は決まっている」

「棋士は日々戦争では?」

「敵に塩送る美談ばかり。本物の戦争になれば村人は逃げまくる。そして沈黙」


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