TOPヴァジラヤーナコース教学システム>内容

●ヴァジラヤーナコース● 教学システム教本(P.278〜P.281)

第四十三話(一九九三年十月七日 大阪支部)

 一九九三年は、象徴的な予言詩の成就、例えば九三年七月、創価学会が大勝すると。まあ、正確にいうと創価学会が大勝するというよりも、池田大作が大勝することにより、今の日本の政治の中枢が変化したと。これはちょうど、東京都における公明党の、まあ中心的支配、それと同じようなかたちでの日本の支配が展開され出してると。
 もう一つは、九三年に起こるべきはずであるインドでの大地震が成就したと。これによって、数万人の人が死んだと。で、この予言の内容を検討すると、わたしたちに与えられた時間というものは、九四年三月までしかないと。この“九四年三月”に大きな変革の時期が訪れるはずである。
 わたしたちが何を考えなければならないのか。それは、個々が自分の修行、これをしっかり寸暇を惜しまず修行すること。そしてそれと同時に、すべての衆生を済度するんだという大願を持ち、すべての衆生を救済すると。
 オウム真理救の教えが、どのような法則の広がりを本来見せなければならなかったのかということについては、例えばロシアの布教を見ればよくわかることである。ロシアでは、今一日八十名から百五十名ぐらい、もう少し増えてるかもしれないけどね、これあの先週の数字だから−−ぐらいの割合で信徒数が増大してると。これは、九月の初め、三十名から、だいたい五十名ぐらいの推移を示したものが、八十名から百五十名ぐらいの推移を示し出してるという前兆を見てもわかるとおり、本来オウム真理教の教えというものは、この地球を救うに、すべての魂に受け入れられるに十分な内容を持ち合わせているということができる。
 ではなぜ、それができなかったのかと。それは、もちろん八九年の選挙出馬、これはまあマハーヤーナにおけるテストだったわけだが、このようにバッシング、マスコミの大々的なバッシングという内容もあるが、そのバッシングの内容をあなた方信徒の心の中に記憶修習し、そしてそれによって強い確信が得られなかったがゆえに、あなた方の内側の体験が増大せず、そしてそれと同時に「自分はオウム真理教である」という、ある意味での信徒としての卑屈さ、この現われにほかならないということができる。
 しかし、先程も述べたとおり、例えばあなた方が、わたしのような成就者、あるいは予言者に会える機会というものはまれである。これは、オウム真理教がいろいろな証明をなし、例えばわたしの予言、そして成就といういろいろな証明、あるいはあなた方の神秘的な体験、あるいはあなた方よりステージの高い者たちのいろいろな体験を見てもわかるとおり、あなた方が神になるチャンス、あなた方が人を救うチャンス、あなた方がそして救済者になるチャンス、こういう生を持つことができるというのは非常にまれなんだということを記憶修習し、そして真理の広がりを阻害する者たちすべてが、現象そのものすべてが悪魔の力であるということを認識すべきである。そしてそれを認識し、強い決意を持って、闘い、打ち砕き、そして法則を広めることこそ、あなた方の役割だと、わたしは確信を持って言うことができる。
 後悔すべきではない。後悔しないための方法とは、瞬間瞬間、今なさなければならないことに対して全力を尽くすということである。
 わたしたちが救済されるためには三つの方法がある。その一つは現世を捨て、そして完全なる離貪の境地・遠離の境地に到達し、そこから寂静の瞑想をひたすら行ない、そしてニルヴァーナに入るという道である。この第一のカテゴリーは、出家以外に救済される道はない。したがってあなた方は、この第一のカテゴリーで完壁なかたちで救済されることはないんだということを、まず記憶修習すべきである。
 第二の道は「蓄積の道」である。この蓄積の道とは法則の実践、あるいはアナータビンディカ長者がなしたように、多くの衆生を済度する実践、そして布施の実践を含めた六つの極限の実践を徹底的に行なうべきである。このもしあなた方が六つの極限、および救済者になるとするならば、次の生において第四天界つまり除冷淡天へと生まれ変わり、そこでより深い、この人間の世界で聴くことのできない大乗の法則に触れ、そして解脱していくのである。
 もう一つの方法はよりハードな道である。これはタントラ・ヴァジラヤーナの道ということができる。これは在家、出家関係なく、とにかく一日二十四時間を完全なかたちで変容する。そして自分自身をグルの変化身とし、そして法則そのものとみなし、絶えず語る言葉・心の働き・行動をチェックし、そしてすべての衆生のカルマを打ち砕き、救済すると。そして自分の内側にあるカルマを打ち砕き、自分自身をも救済し、そして、この地上を完全なる解脱者への道、解脱者への世界、そして解脱者の住む空間にするという実践である。これは別名ヴァジラヤーナ、シャンバラの道と呼ばれている。
 この、あなた方は第一の道、第二の道、第三の道、どの道を選択するも、それは自由である。しかし、これらの道をあなた方が実践しない限り、来世はいいかもしれないが、その次の生の保証はないということを、わたしはここで確信を持って言おう。
 この、ヴァジラヤーナ体系、あるいはマハーヤーナ体系における三身のグルの観想その他については、今亀戸の道場において、特別な無料セミナーが開かれている。それに興味を持つ者はぜひとも参加し、そして多くの法則を記憶修習し、そして自分自身がこの現世にいるならば現世で成就し、完全なる仏陀へ到達する道、あるいは現世を捨てさっさと出家し、解脱する道、このどちらかの選択をするべきである。
 ロシアにおける内乱を見てもわかるとおり、人間の生というものは非常に弱い。例えば、ルツコイやハズブラトフといった最高のリーダーたちがあっさりと逮捕される。これは日本の政治においてもそうである。わたしの予言したとおり、例えば九三年は自民党の大敗と。その自民党の大敗によって、今まで総理大臣だ、あるいは官房長官だ、等々と呼ばれてた者が、もう野党の一議員にすぎなくなり、力がどんどん弱められている。
これはこの世の中の権力・地位というものが無常であるということの一つの証明である。また、例えばインドでの数万人の死や、あるいはモスクワでの銃撃戦における死を見てもわかるとおり、わたしたちは必ず死ぬんだということを記憶修習すべきである。
 そしてその死の前に何をなさなきゃなんないのか。それをしっかりと認織すべきである。もちろん、何をなさなければならないのかというのはただ一つしかない。それは法則の実践だ。そして、その法則の実践の最も短距離の道、つまり最も近道、これがヴァジラヤーナの実践である。
 さあ、君たちは今日これから大乗の種子を植えつけられた一つ一つの大乗のボーディサットヴァとしての道をしっかり歩こうではないか。いいね。
(一同)はい!
 そして、すべての衆生の苦しみを、自分の背中にしょい、自分の背中の十字架にしょい、そして、すべての衆生を済度するような心の訓練をしようじゃないか。いいね。
(一同)はい!
 ここで一つ、つけ加えておかなきゃならないことがあるのは、「わたしは苦しいからオウム真理教に入信したんだ」という人がいるかもしんない。しかし、このヴァジラヤーナの実践というのは、まさに苦しみを氷解する最高のテクニックであるということをつけ加えておこう。それはなぜか。もともとわたしたちが考えること、言葉を発すること、行動というものは、わたしたちのカルマの蓄積による五つの構成要素、つまり五蘊によって成立している。したがって、もしこの五蘊から完全に解放されたかたち、つまりグルの化身としての心・言葉、そして行動が成立するならば、今まで培ってきたカルマから完全に離脱することができるのである。
 つまり、それはどういうことかというと、二つの袋が存在しているとして、一つの袋は災いの袋、一つの袋は幸福の袋だどして、この災いの袋をまったく使わないで、幸福の袋をひもとき、そしてそこから一つ一つその商品を出し、そしてそれを吟昧すると。この作業にあなた方が入るならば、つまり四無量心を土台とした実践にあなた方が入るのならば、あなた方は必ずや苦しみから解放されるんだということをつけ加えておこう。いいね。
(一同)はい!
 後悔のない実践をしよう。
(一同)はい



ヴァジラヤーナ教学TOPに戻る

TOPに戻る