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●ヴァジラヤーナコース● 教学システム教本(P.274〜P.277)

第四十二話(一九九三年十月七日 京都支部)

 モスクワにおいて、マイトレーヤ、サクラー、ウッパラヴァンナー、プンナ・マンターニプッタ、および、ガフヴァ・ラティーリヤ、ディーラー、そして、ラーダ、ナローパ等の真面目に今まで修行してきた師・正師、あるいは正悟師・正大師の努力により、モスクワ支部は、九月以降、教団を二倍、そして三倍と拡大させる方向へ向かっている。つまりこれは、一週間のまあ入信がだいたい三百名ぐらいから七百名、八百名、千名というかたちでの増大の傾向を見せているということである。
 これは何を意味してるかというと、まさに情報の差というよりもやる気の問題としかいわざるを得ない。なぜならば、今までロシアにおいてはラジオ放送・テレピ放送・新聞・雑誌等を通じて法則の流布を行なってきていたが、まあ信徒数そのものは、その段階においてわずか千四百名程度。つまりこれは教団を拡大するためにロシアに行かせた布陣ではなかったがために、そのような結果であったと。しかし今は先程述べたとおり、そのスピードは徐々に徐々に加速度がつき、そして今一週間に八百名、九百名といった入信がなされるようになってきてると。
 これは、逆の言い方をすれば、この日本においても適用されるはずである。確かにわたしたちは、「マスコミ」という大悪魔の力により、この逆風の中を救済しなければならない。しかし、本当に“逆風”なのだろうかと。
 ロシアと日本の違いは、ロシアは言葉が通じないという欠点がある。つまり、日本語における法則というものをロシア人は直接聴くことはできないのである。では、そのような状況でなぜロシアがこれだけ発展し出したのかというと、それは信徒一人一人が導いているという現実がある。つまり、法則の概要についてはレクチャーにしっかり出、まあ中には百五十回以上セミナーに出た人もいるそうだ。このような信徒が活動の中心となり、そして行法その他はロシアではまだあまり明かされてないが、マハーヤーナの思想、つまりすべての衆生を救済する、済度するという大願、この救えにのっとり日々奮闘してると。
 実際問題として、東京・横浜を中心として、九月の終わりから、わたしが陣頭指揮を取り、そして本当に信徒が「救済できない、逆風だ」と言ってるとおり「逆風なんだろうか?」ということを試すために、いろいろな試みを行ないながら、救済に乗り出したと。そして、今の状況では、東京の、あるいは横浜の入信の速度はわずか一週間ぐらいの間に三倍ぐらいに加速してると。この加速を今月の終わりぐらいまでに十倍に持っていき、そして今年の終わりまでには六十倍ぐらいの加速をしたいと考えている。なぜならば、後悔をしたくないからである。
 「後悔をしたくない」とは何か。それは、君たちがわたしのような予言者であり、グルに会うことは、類い稀な機会である。つまり君たちが、自分自身の苦しみ、その苦しみを取り払う修行に全力を傾けず、ただ毎日煩悩にまみれながら生きてると。このような状況では、わたしと来世一緒に転生することは百パーセント無理である。そして、その百パーセント無理の状況を打破するためにはどのようにしたらいいのか。そのためには三つのヤーナの精髄の教えを説く必要がある。
 まず第一番目にヒナヤーナの救えである。このヒナヤーナは、もともともうこの現世は大悪魔、つまりマスコミへの牛耳っているけがれた世界であるから、この世の中で生きてれば生きてるほど、あなた方が三悪趣へ生まれ変わる可能性は非常に高いということになる。したがって、救済する能力のない者はさっさと出家し、そして解脱へ向かうべきである。
 あなた方は六道というものを実際に経験したことがない。もちろんわたしは十分に経験している。そして今、日本の中枢に食い込んでいる創価学会イコール公明党の教えの背景にある『法華経』がどのような地獄を形成するのか。−−もちろん『法華経』という経典そのものが、地獄を形成するのではなく、それを使ってる者たちが“法華経地獄”というものを形成するんだということを理解したとき、その支配下にわたしたちが入るということは、わたしたちも彼らと同じように地獄へ至る道を歩くしかないということを認識できるはずである。
 この“法華経地獄”とは、まさに「法華経を守れ!」というと、そこで法華経を実践していた者、というより、法華経を使って正しくない救えを実践していた者が兵隊となり、そして自動小銃を持って走り出すと。そこで、撃ちあいが生じ、殺されると。一回殺さねたら、そこからしばらく経って、また同じ声が聞こえる、天から。「法華経を守ね!」と。これが何度も何度も繰り返されるのであると。
 つまり何を言いたいか。「妙法蓮華教に帰依しなさい」という教えがあったとして、その『妙法蓮華経』の教えを知らず、そして煩悩にまみれた魂は、地獄へ落ちるしかない!
 そして、その支配下に入っているわたしたちの、この現実の生活というものは、間違いいなく、まともに実践していけば地獄へ行くんだ。
 ではどのようにしたら救済できるのか。それは真理の法則を徹底的に広めるしかない。しかし、それのできない魂は、つまい自己の苦しみにしか没入できない魂はさっさと出家し、そして自己の悟りを確定させるしかない。
 もう一つの道、第二の道は何だ。これはマハーヤーナである。このマハーヤーナの道は「蓄積の道」と呼ばれている。これはひたすら六つの極限をこの現世で行ない、そして情報の良し悪しを判定できるほどの知的能力によって教学をし、何が真実で何が真実でないのかを見極める者、つまりボーディサットヴァの要素を有してる者、到達真智運命魂の要素を有してる者のみが実践するヤーナである。このヤーナは当然、六つの極限、およびすべての衆生を済度するというボーディサットヴァの土台の実践を行なう必要がある。つまり“導き”である。
 第三の道とは何か。これはタントラ・ヴァジラヤーナの道である。このタントラ・ヴァジラヤーナの道は、単純に言うならば、報身・法身・変化身というグルの化身を観想し、自分自身がそれになりきるという実践である。こねは、わたしたちの苦しみをもともと構成している五つの構成要素、つまり五蘊、この五蘊を完全に放棄し、そして新しく四つの偉大なる無量心、つまり四無量心を土台として、変化身・法身・報身を培う実践である。つまり完全にグルと同化し、グルが今まで無数のカルパ培ってきた四無量心というものを完全に自分の内側に吸収し、そして化身になる修行である。
 この変化身・法身・報身の実践、これを行なうことができるとするならば、君たちは、間違いなく偉大なる救世主、偉大なる魂として、未来際においてすべての衆生を済度する能力を持ち合わせることになるだろう。しかし、ヤーナの激しさ、つまり乗の激しさというものはヒナヤーナよりマハーヤーナ、マハーヤーナよりタントラ・ヴァジラヤーナというふうに難しくなる。
 このような法則を解き明かすと君たちは考えるかもしねない。「わたしは病のために入信したんだ」と。「わたしは能力開発のために入信したんだ」と。しかしよく考えてみよう。これらの病にしろ、現世的な苦しみにしろ、あるいは能力開発にしろ、すべて君たちを阻害してるものは、五つのけがれた構成要素である。つまりカルマである。この完全なるカルマを放棄し、このカルマに立脚しない新しい自分自身を形成し、そして完成する道、つまり君たちがタントラ・ヴァジラヤ−ナの実践をもし行なうことができるならば、君たちは、君たちの目的としてることを必ずや達成することができるでろう。
 人は死ぬ。必ず死ぬ。絶対死ぬ。死は避けることができない。しかし、わたしたちはその死を超えることができる。その教えの精髄を、これから君たちに明かしていきたいと考えている。
 君たちは、一人一人が自分の心に、今日これから偉大なるシャンバラの救世主になるんだと。偉大なる魂になるんだと。そしてすべての魂を済度するぞ! すべての魂を必ず苦しみから解放するぞ! そのためには、日々、寸暇を借しんで自分の修行を行ない、そしてそれと同時にすべての魂を救済する道筋を歩くんだと。そう誓ってほしい。いいね。
(一同)はい。
しっかり、真理の法則を実践しよう。
(一同)はい。



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